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強く儚い者達 5《修正版》

白いクロスをかけた小さめな丸テーブル。
二人向き合って座る。
二人で座るにはちょうどいい距離感。
王宮には無駄に大きなテーブルしかないから、帰ったら俺と彼女の部屋にはこのサイズのテーブルを置こう。
俺としては同じ部屋でもいいんだけど。

そんな事を考えている俺の目の前にはぷいっと顔を背けた彼女。
その頬は紅く染まっていて……そんな姿さえ可愛らしいと思う。
そしてテーブルの上には食欲をそそる見た目と香りで自己主張をする食べ物達。
初めて見る食べ物だった。
一つ一つの食材は見知ったものだけど、形式というか……とにかくこんな風に食べるのは初めてだった。
一つ手でつまんで、口に運ぶ。
かじりついて………感動した。
美味い。

「凄く美味しいよ。これ。」
「食材をパンに挟んだだけです。」

彼女は、プリプリと怒っていた。
……本当に美味しいんだけど……これ。
薄切りにしたパンに焼いた肉や魚の揚げた物や野菜等を挟みこんだもので、手も汚れない。
肉と魚も程よく味付けされていて、野菜のシャキシャキとした食感もいい。
それらを挟み込むパンはふんわりしていてほのかに甘い。
王宮でも、こんなのは味わった事がない。
だが、これは彼女にとっては不本意なスタイルだったらしい。

「本当はちゃんとしたお料理にするはずだったのに……。」

拗ねながら、自分の分の朝食に食む姿が本当に可愛らしい。

「昨夜だって何も準備できませんでしたし。」

いや…昨夜は君の事でいっぱいいっぱいで、食べる事にはあまり関心も無かったし……等と言ったら、また怒られそうだから言わない。
それも俺の為にかと思うと嬉しくなる。
だけどね、こっちを向いてほしいな。
怒っている顔もかわいいけれど、笑っている顔がいい。
俺に笑いかけてほしい。
愛しい、愛しい君には、心から笑っていてほしい。

「………。」

………そんな愛しい彼女を俺は何故、彼女を忘れていたのだろう。
こんなにも愛しいのに。
そして彼女は何故、今になってこんなにも鮮明に思い出が湧き上がってきたのだろうか?

疑問を抱えながらも全部、残さず平らげた。
俺にしてみれば、有り得ない量を食べた気がする。
食べ終えた皿を見て彼女がやっと微笑んでくれた。

手早く、後片付けを済ませた後、彼女に外へ出ようと誘われた。
足元のおぼつかない彼女を強引に抱き上げて外に出た。
彼女が示す先に足を向けて、目の前に広がった花畑に目を奪われた。
咲いていたのは彼女が俺に贈ってくれたあの花だ。
一つ一つが小さくても、広い土地いっぱいに広がれば幻想的な世界に変わる。
この島そのものが、幻しのようにさえ、たとえられるのだが。
彼女と共にその場に座り込む。
視界が低くなって、さらに視界が狭まり、俺達二人だけが隔離されてこの場にいるかのような気分になる。
彼女が言うには一年中咲いているらしい。
お気に入りの場所なのだと笑顔で言う。

「さっきの料理は魔女が教えてくれたの?」

あの館にはキョーコ以外の気配はない。
ともなれば自分でやらなければならない。
かなり、苦労をしたのだと思う。

それにしても彼女は何故ここにいるのだろう。
俺が彼女を忘れてしまっていた事も何か関係があるんだろう……その理由も彼女は知っているんだろうか。

「お料理は島に来てから覚えました。村の方々に教わったんですよ。」
「そうなんだ。」

大分苦労したんだろう。
何せ彼女は国では王家に次ぐ権力を持つ大貴族の姫君という立場。
刃物なんて食事に使うナイフか、護身用の短刀以外は手にした事など無いだろう。
さらに料理なんて、……食材としては見た事があるけれど、それがどんな過程を経て食べられる物に変化するか、俺には検討もつかない。

「ねぇ、キョーコ。君はいつからここにいるの?」

彼女は前王家フワに次ぐ王家の血筋モガミの末の姫だったはずだ。
王位がヒズリ家に譲渡された今でもその地位も財力も権威も変わらぬままだ。
なのに……。

「ねぇ、キョーコ。君はどうして、こんなところにいるの?」

おかしいだろう。
彼女は国で王家に次ぐ権力を持つモガミ家直系の生まれ。
由緒正しきモガミの姫なのだ。
モガミ家の娘は彼女一人。
彼女の両親も彼女の歳の離れた兄達も、彼女は愛されていた。
なのに……。
あんなに大切にされていたのに。
誰も彼女がいなくなった事に何の反応もしめさなかった。
騒ぎにさえなっていない。
彼女が消えた事を誰も気付いていない。
いや……誰も知らない。
誰の記憶からもモガミに娘がいたという事実が消えているかのようだ。
俺の記憶からも彼女の事は消えていた。
あんなに好きだったのに…再会して彼女だと知り抱きしめずにはいられない程、彼女を思っていたのに。

そして、彼女は今ここにいる。
その理由は全くわからない。
何なんだ?
これは!?
何が起きている?
怒りさえ沸き上がった。

「キョーコ。君はどうしてここにいるの?」
「わかりません。」
「えっ?」
「分からないの。どうしてここにいるのかも。どうやってここに来たのかも。」
「どういう事?」
「記憶が無いの。曖昧だったりするところもあって。それに………。」
「それに?それに……何?」
「クオン様の事、私……忘れていました。昨夜まで……。」

どういう事だ?

「わからないの……。」

そう言った彼女の頬を滴が伝い落ちた。

「クオン様、私……自分が自分じゃない時 があるの。」



彼女が彼女じゃない時?



それが何を意味するのか、まだ何も分からない。
彼女自身さえ把握出来ていないのだ。
魔女ならその理由も知っているのだろうが、その魔女がまだ、時期ではないと姿を見せないのだから俺には成す術がない。
そんな無力な俺に出来たのは、涙を流す彼女を抱きしめる事だけだった。














少し修正。
前のは、4がけっこうふざけてました。
5はおふざけモードをひきずったままだったので、少し修正。

そんな、こんなで、中途半端なお話しですいません。
一応脳内年表がありまして、微妙に修正中です。

でも、中途半端。

どうか、お許し下さいませ。



では、また。



月華。




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強く儚い者達4《修正版》

鼻を擽る甘い花の香りと素肌へ直に感じる自分以外の温もりに目が覚めた。
まだ、陽は昇ってはいない。
腕の中には幼馴染であり、初恋の…それも今尚、愛しいと想うキョーコがいて、昨日の事が夢ではないと告げている。
俺は彼女と結ばれたのだ。
心も身体も互いに確かめ合った。
もう、離れたくはない。
このままずっと彼女を見つめていたい。
彼女の髪に肌にずっと触れていたい。
幼い頃から彼女が好きだった。
好きで好きで仕方なくて周りの大人たちに咎められても…会いに行った。
それなのに……。
大切な存在だったのに俺はどうして彼女を忘れていたんだろう。
どうして今になって彼女を思い出したんだろう。

どうして彼女はこの島にいるのだろう。
どうして彼女は最初から言ってはくれなかったんだろう。
どうして………。
解らない事だらけだ。

『なぜ魔女の島に行かなければならないのか?』

危険な旅へでる祖父と父に同じ問いをかけた。
返ってきた言葉は一つだった。

『お前にもわかる時がくる。』

二人ともそう言ったのだ。
祖父と父は何を目的にこの島を目指したのだ?

「…………。」

分からない事がたくさんあるけれど、一つだけ確かな物がある。
俺と彼女は運命の糸で結ばれているのだという事。



徐々に明るみをおびてくる室内。

「……んっ……。」

彼女の長い睫毛が微かに揺れた。
ゆっくりと瞼が開いて……俺を見る。
色素の薄い茶色の瞳。
俺を捕らえて離さない、離したくもない君の瞳。
俺を見て。
俺だけを見て。

「キョーコ。」
「…………。」
「キョーコ?」
「…………。」
「どうしたの?」

ピキリと固まったままの彼女にどうしたらいいか考え倦ねていたところへ、歌うたいの声量さえ凌ぐかのような声量の悲鳴が部屋中に響いた。



キーンと耳鳴りがする。
それ程の衝撃だった。
彼女の反応にもかなりのショックを受けている。
彼女は……俺を受け入れてくれたのでなかったのか?
彼女はと言えば俺の腕から抜け出して、シーツを被って丸くなったままだ。

「キョーコ?」
「ふぇ?」
「大丈夫?」

拒絶されているかの様でものすごくショックだけど、それよりも彼女の事が心配で。
何しろ彼女は初めてだった。
彼女は島の住人達から神聖視されていた存在なのだから当たり前なのかもしれないけれど、それを気にする余裕もなくて。
途中で気づいたけれど、既に後戻り出来ないところまできていて……そのまま……。

「大丈夫?」
「大丈夫に見えるんですかーっ!」

一瞬だけ、顔を出した彼女は大きな瞳に涙を浮かべていた。

そんなに嫌だったのかな。
自らに問いて…凹む。
急いては事をし損じるというが、まさにその通りだ。
俺の中ではもう彼女以外考えられなかったのだけど、もう少し彼女との距離をはかるべきだったのだ。
今更だけど。
どうしよう。
俺には彼女しかいないのに。
どうしたら、彼女は俺を許してくれるだろうか。
とにかく謝るしかない。
謝って、許してくれるまで謝ろう。
彼女が俺を見てくれるように。
彼女が俺を心から愛してくれるように。
だからまずは……。

「キョーコ。ごめ……。」
「いやぁあ!恥ずかしい!クオン様に裸を見られるなんてーーっ!」
「キョ…キョーコ?」
「胸は小さいし、痩せっぽちだし……。いやぁ!」
「ちょっ…キョーコ!?」
「体形も魔法で何とかなるなら良かったのにぃーーっ!」
「…………。」
「神様の意地悪ーーっ!」

えっとぉ……君が気にしてるのって、そこなの?
俺はそのままの君でいいんだけど。

「キョーコ、落ち着いて。」
「もうダメです~っ。せっかくクオン様にお会い出来たのに……。」

それから彼女はまたぶつぶつと何か言い出した。

「…ェリー様なんて、あのお歳であの若さを保っていらしたのよ。……様だって妖精のように美しくてスタイルも素晴らしかったのに……なのに、私はこんなに痩せっぽちで地味で色気なんてかけらもなくて……。」

そのまま、泣き伏せってしまった。
キョーコ……少し、俺の話しも聞こうね。
自分の思考の渦に陥りやすいのは相変わらずだ。
そんなところさえ、好きだったのだけど。

「キョーコ、シーツに包まってないで、出てきて。でないと俺、寂しいよ。」
「………。」
「せっかく君と再会できたのに。」
「クオン様。」

俺は彼女に近付いて、シーツから顔だけだした彼女を抱きしめた。

良かった。
嫌われたわけじゃなくて。

本当に彼女と結ばれたんだ。

俺と彼女の出会いは、俺が7歳で、彼女が、6歳の時。
俺が彼女に想いを告げ、あの石を手渡したのは俺が13歳の時。
そして彼女はそれを受け取ってくれた。
まだ幼いと言える未熟な恋。
他人が聞けば、笑い飛ばすかもしれない。
だけど、本当に好きだった。
少なくとも俺にとっては本物の恋だった。

その想いは数年の時を超えて一気に湧き上がり、俺の心を占拠する。

抑えきれないほどの想いは…、彼女の全てを欲してその身を掻き抱いたのは…、本能が溜め込んできた彼女への愛しさが、一気に湧き出したが故だろう。

好きで、好きで。
愛しくて、愛しくて……たまらない。

強い眼差しで彼女を見つめる。

もう離さないよ。
もう二度と君を忘れたりするものか!
たとえ魔女に、いや、神に逆らう行為だとしても、俺は君を手離したりしない。

「…………。」
「クオン様?」

ただ見つめるだけの俺を不思議そうな目で覗き込む彼女。
そんな彼女からシーツを奪い、白いく滑らかな肌を外気に晒す。
首筋や胸元に散る朱い花。
夕べ俺が付けたもの。

「キョーコ、愛しているよ。」

それは確かな思い。
誰が何と言おうとそれだけは変わらない。

薄闇に白く浮かぶ彼女の肢体を抱き込んだ。



◆◇◆◇◆



鳥の囀りが聞こえる中、彼女が小さな声で言った。

「起き上がれません。」

………。
流石にやり過ぎた。
だけど、この場合どうしようもないと思うんだよね。
好きな子を……幼い頃とはいえ、将来を誓った女性を抱いて、……後はもう止めようがないじゃないか。

でも、彼女に負担をかけたのも確かで。

「キョーコ、怒ってる?」

ふいっと顔を背ける彼女。

「ごめん。許して。」
「………。」
「キョーコ?」
「朝ごはんが作れません。」

は?

「夕べだって、お食事されてませんし。」

えっとぉ……、君が怒っているのは、そこなの?
さっきもだけど……本当に君は……変わらないね。
いつも俺の事ばかり心配してる。
俺は大丈夫なのに。

「いいよ。特に空腹っていう事もないし。」

その時だ。
彼女を取り巻く空気が変わったのは。

「クオン様!」

起き上がれないと言っていたのに、勢いで身を起こし、凄い迫力で、俺を見る。
彼女には悪いけど、鬼の形相というか、なんというか。
背後にも何か渦巻いて見えるような。
そんなもので彼女への思いが冷めるわけはないけど、正直驚いている。

「………。」
「クオン様。」
「はい。」
「お国でも、いえ、旅の間もお食事されたり、されなかったりしたんですか?」

何を聞かれるのかと思えばそんな事か。

「そうだね。でも平気だったよ。旅の間は……船が揺れて……慣れないせいもあったから食欲もなく…」
「クオン様!!」

キョーコ……顔がさっきより怖くなってるんだけど。

「お食事は生きる為には必要な事なのですよ!分かっておいでなのですか?特に貴方様は国を背負って立つ王となる身。ご自分のお身体の管理もろくに出来ずに国を守れるとお思いですかっ!!………解りました。魔女が貴方にお会いする時期を告げてこられない意味が解りました!!」
「えっ!?」

ちょっと待て、それって俺には魔女に会う資格がないって事?
このままでは俺は役目を果たせずに帰る事になるのか?
それはまずい。
俺個人としては君に再会出来た事がこの旅で一番の収穫であるけれど、王太子としてはまだ何もしてない。
よく考えたら、魔女に会わなければ彼女をこの島から連れ帰る事も出来ないのでは?
……まずい。
それは非常にまずい。

「えと……どうしたら、いいんだろう。キョーコ?」

キッと俺を鋭く睨む彼女。
それすら愛しいと思う俺はなんなんだろうか。

「クオン様。私を台所まで連れて行って下さいませ。」
「えっ!?料理するの?いや無理しなくても…」
「クオン様っ!連れていって下さい!!」

無理させた俺が言うのもなんだけど……君の事も心配なんだけどね。
だけど彼女の意志は固そうで、彼女に従うしか俺に残された道はないらしい。

「………じゃあ、服を着てくれる。流石にそのままじゃね。」

朝日が登りきり、差し込む光りの中、美しく輝く滑らかな白い肢体が惜し気もなく晒されている。
勢い込んで起き上がった為、シーツがずり落ちた結果だ。
目の保養にはなるけど……それ以上に違う欲求が……。

次の瞬間だった。
ムクムクと沸き上がりそうになる俺の邪な欲求を吹き飛ばす勢いで、彼女の叫びが響き渡ったのは。




まだ何も分からないけれど、全ての謎を解く鍵は彼女自身である事に変わりはなさそうだ。
そしてそれが分からない限り、この島から出る事はかなわないのだろう。











すいません。
またコメディー化してるよ。

少しは真面目に書けないのかしら?


ごめんなさい。



月華




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強く儚い者達 3《修正版》

荒れ狂う波に揉まれ激しく船体が揺れる。
たたき付けるような激しい雨。
昼であるはずなのに、厚い雲に覆われて日の光りは一筋さえも見えない。
代わりに辺りを照らすのは轟音を伴う激しい閃光……稲妻が空を駆け抜けた。
そんな嵐の中、羅針盤の示す先に向かって進むこと3日目にして日の光りが差し込んだ。
父の航海にも乗船していた船員によれば、その時に比べれば幾分マシな航海だったらしい。

嵐を抜け出してから丸1日。
空には晴れ渡った空が続いた。
見張り台に上がっていた船員が望遠鏡を覗き込みながら叫んだ。

「島だーっ!島が見えるぞっ!」

目的地が見えたようだ。
しばらくすると肉眼でも、島影を確認する事が出来た。
あれが魔女の住む島か。
まだ遠い島影。

”いらっしゃい。私のところへ。”

魔女の声が俺を誘う。
香しい花の香りとともに。



島には大きな船でも接岸出来るように港が整備されていた。
船の甲板から見渡せる景色に見惚れた。
とても美しい島だった。
緑と花に溢れた楽園というに相応しい島。
島の名はミオ島。
魔女の名でもあるらしい。
魔女の名が島の名になったのか、魔女が島の名を名乗っているのかは定かではない。
下船の準備が整い、船を降りた。
香しい花の芳香がふわりと香る。
あの花の香りだ。
そして、一人の少女の存在に気が付く。

「お待ちしておりました。レン王太子様。」

島の美しい風景に溶け込むように一人の少女が立っていた。
黒く艶やかな髪、白皙の肌に薄紅色の唇、大きな目縁取る長い睫毛の美少女だ。

俺の名をいつ知ったのか、それとも最初から知っていたのか。
長旅で従者達と然程変わらぬ出で立ちの俺を迷う事なく、王太子として真っ直ぐに見つめてくる少女。

「お迎えに参りました。」

可愛らしい口から紡がれるその声は宿の窓辺で聞いた声だ。
あの花の香りを纏い、柔らかく微笑む少女。

「花。ありがとう。」

少女は笑った。
花の贈り主は…間違いなく彼女だ。

「君が船を護ってくれたの?」

それは確信。

「それが私の役目ですから。」
「君が魔女ミオ?想像してたイメージとは大分違うね。」

それこそ何百年と生きていそうな老婆を想像していたから。
幼い頃に聞いた童話の影響だろうけど。

「いいえ、私は魔女ではございません。」
「でも、この花をくれたのは君だよね?」

船を降りる時に船内の自室から持ち出した。
嵐の中、これだけはと必死に守った一輪の花。
港を出てから幾日も経つのに枯れる気配のない小さく可愛らしい花。
まるで目の前にいる彼女のような花。

「多少は魔力が使えますから。お気に召して頂けましたか?」
「やっぱり、これをくれたのは君なんだね。ありがとう。君の名前は?」
「私はキョーコと申します。」

彼女の、その笑顔に感じた既視感。
何故か彼女を知っているような気がした。
どこかで会ったような……そんな不可思議な感じだ。

「お疲れでございましょう。お泊り頂く屋敷にご案内致します。」
「他の者達は?」
「私がご案内するのは貴方様だけです。魔女に近づけるのも貴方様だけ。島にご滞在中は私の館にて、お過ごし頂きます。」
「君の?」
「はい。ここからも見えますわ。」

彼女の指し示す方向に小高い丘があり黒い塔建っている。
すぐ側には、こじんまりとした小さな建物が見えた。

「あの黒い塔には魔女がいます。その側に建つ白い建物が私の預かる館。狭いところではありますが、精一杯お世話させて頂きます。」

彼女が膝を折り、頭を垂れた。

「………。」

人に傅かれる事など慣れている。
だけど、何故か、彼女のその仕種が嫌で堪らなかった。



心配気なヤシロを残し、彼女とともに歩を進める。

「皆様の事ならご心配なさらないで下さい。他の者が滞在頂く宿へご案内致しますから。」
「他にも人が?」
「ええ。近くに村があります。魔女の許しさえ得られれば、どなたでも住めるのです。王太子……貴方でも。」

驚いた。
この島には他にも住人がいた。
祖父にも父も聞いていない。

「この島で見聞きした事は口外してはならない決まり。この島を訪れた者には、3つの選択肢のうちどれかを選んで頂きます。恐ろしい魔女との誓約を交わし生涯口を閉ざすか、この島での記憶を消すか、この島に残るか。この島に残る事を希望した者は……人々の記憶の中からその存在を消されます。この島にやってきた事だけでなく、生まれた事実さえ消されてしまう。」

祖父と父は生涯口を閉ざす事を選んだわけだ。
あの人達らしい選択だ。

「そうか…この島は美しいからね。ここで生涯をと思う人もいるだろうね。……それとも、君の様な美しい女性と恋に落ちたのかな。故郷を捨ててでも残りたいと思わせた何かがあったんだね。」
「私が美しいなんて…ご冗談でも嬉しいですわ。…恋に落ちて…そうですね、実際にご夫婦になられた方もいらっしゃいますよ。」

そこからは他愛もない話しをしながら歩いた。
朝日が綺麗に見えるだとか、小船で海に出るとトビウオが頭上を飛んで行くのだとか、そんな話しだ。
二人で歩いていると丘へと続く坂道近くの道端に座り込む少年の姿を見つけた。

「キョーコ様!」

少年は彼女の姿に気づいて立ち上がり満面の笑みを向けた。

「ヒカル。」

本当に魔女や彼女以外に住人がい たんだ。

「今日の分の野菜だよ!」

カゴいっぱいに詰め込んだ野菜を抱えて子供が、駆け寄ってきた。
子供が持つには重そうなカゴだ。

「まあ、こんなにたくさん。」
「オウタイシ様が来るんだよね?だからたくさん持って行けって、母さんが。」
「ありがとう。お母様にもありがとうって伝えてね。」
「その人がオウタイシ様?」
「そうよ。ちゃんとご挨拶して。」
「こんにちは、オウタイシ様。」
「こんにちは。」
「キョーコ様にいじわるしたら、僕がやっつけにいくからね!」

………どうやら、彼には歓迎されていないようだ。

「ヒカル!!なんて事を。」

少年はそのまま走り去って行った。

「申し訳ありません。失礼をお許し下さいませ。この島には王族も貴族も平民もないのです。彼らが恐れるのは唯一……あの黒の塔に住む魔女だけ。」

小高い丘に繋がる坂道。
その先にそびえ立つ黒い塔を見上げ、彼女は寂しげに笑った。

「さあ、参りましょう。」

少年が置いていったカゴを抱えようとするのを制する。

「俺が持つよ。」
「王太子様にそのような事は。」
「この島には、王族も平民もない。島で偉いのは魔女だけなんだろう?それなら、君も気にしなくていい。」

俺は彼女の屋敷へと繋がる丘へと続いく道を歩き始めた。
ここから先は彼女と俺と魔女以外立ち入れない領域なのだろう。
俺の隣を微笑みながら歩く少女。
少しだけ彼女との距離が近づいたような気がした。



辿り着いた彼女の預かっているという屋敷。
王宮と比べるわけにはいかないが、きれいな屋敷だった。
各所に手入れが行き届いている。

「こちらのお部屋でお過ごし頂きます。ご滞在中、ご用がございましたら、なんなりとお申し付け下さいませ。」

俺が滞在する部屋は意外な程の広さがあった。
家具も揃っている。
寝台も立派なものだ。
衣服も用意されているというから、ここにいる間、困る事はなさそうだ。
ただ気になるのは、この島にきた目的についてだ。
そう俺には使命がある。

「魔女には、いつ会えるの?」

魔女に会って、国の行く末を占ってもらわなければならない。
そして俺が無くしたものが何かも知りたい。
そんな俺に彼女は意外なる答えを出した。

「わかりません。」
「え?」
「魔女の許しが無い限り、次代の魔女たる私であっても、魔女に会う事はできません。」
「君は魔女になるの?」

何となく予想はしていた。
そうであってほしくないという気持ちもあった。

「その為に、ここにおります。」

これも予想した答えだ。
だが………。

「いつから?」
「?」
「いつから君はここにいるの?」

何故、俺はこんな事を聞くのだろう。
この島は閉鎖されているようなもの。
彼女はこの島で生まれ育ったと考えるのが普通だろう。
だけど、俺の中の何かがそうさせない。

「いつから君はここにいるの?」

どうしても聞かなければならないと思った。
彼女の手を取って、強引に引き寄せる。

「きゃっ!」

勢いで倒れ込んでくる彼女を支えた拍子にカタンと何かが床に落ちた。
それは菫色の石。
まだ加工されていない原石のかけら。
……ヒズリ家の男子が妻にしたいと思った女性に贈るもの。
この石は大陸にしか、それもヒズリ家が代々受け継いできた鉱山でしか採掘されない希少価値の高い物。
それを何故、彼女が持っている?

「君……前にあった事があるよね?」

何を言っているんだ、俺は?
そんなはずないだろうと思いつつ、本能が先立つ。
今、この時を逃してはいけない気がした。
潤んだ瞳で見上げてくる姿には見覚えがある。

「………クオン様。」

彼女はレンではなく、クオンと呼んだ。
俺をクオンと呼んだのだ。
何故、彼女がその名を知っている?
クオンは俺の真実の名。
それを知るのは名をくれた両親だけのはず。
俺が真実の名を教えていいのは、生涯を共にすると決めたただひとりの女性にだけ。
望んだものでは無いにしろ国に残してきた婚約者にすら教えていない。
姫と結婚する事になったとしても生涯教える気も無かった。
なのに何故、その名を?
彼女が次代の魔女だから?
違う。
俺は、彼女を知っているはずだ。
思い出せ。

「お会いしたかった。」

この腕の中の温もりを俺は知っているはずだ。
記憶が無くとも、身体が覚えている。
思い出せ。



”クオン様”
随分昔にそう呼ばれた事がある。
”様はいらないよ。”
”必要です!あなたはいつか王になるのでしょう!”
まだ幼さを残す女の子に名前を教えた。
彼女が好きだった。
”でも……妻になる人にしか教えてはいけない名前なのでしょう?”
”うん。だから君が俺の妻になるんだ。未来のお妃様だよ。”
幼い頃に出会い、いつの間にか恋をした。
身分の差に絶望しても、好きで好きで諦めきれなかった女の子。
祖父が王座に付き、身分の差を埋めることが出来た俺はその子に名前を教えたんだ。
”私がクオン様のお妃に?”
”そうだよ。キョーコ。俺の妻になって下さい。”
そう言って、俺はその子に青い石を上げたんだ。
ヒズリの屋敷近くにあった小さな森の小川の辺で誓った大切な約束。



「キョーコ。」
「クオン様。」



彼女だ。
俺は彼女に真実の名を教え、未来を誓い、その証に青い石を渡した。
何故、俺は彼女を忘れていたのだろう。

「クオン様?」

10年前に将来を誓った少女が今ここにいる。
この腕の中に。
愛しさが込み上げてきて、惹かれるままにその愛らしい唇に口づけた。



無くしていた記憶を奪い返すかのように、彼女の唇を貪る。
止まらない彼女への思いは、その柔らかな身体さえ奪い尽くしていた。







ここまで書いといて今更ですが、魔女の呪いがなんなのかとか、蓮とキョコ関係とか、この話し書きながら固めました。

今頃かい。

あはは。

まあ、そんなもんです。

ちなみに”国に残してきたという婚約者”との間には、まだ何にもありません。←そこは個人的に嫌だから。他の女なんて嫌っす。

というわけで、話しは進みます。



またしても、お粗末ですいません。



月華




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強く儚い者達 2《修正版》

「王太子。この港を出たら3日後には魔の海域に入ります。」
「また、しばらく船の上か。」
「明日に備えて、今夜はお早めにお休み下さい。」

腹心のヤシロが部屋の外に消え、俺は一人、窓から月明かりに照らされた穏やかに波打つ海を見ていた。
次に船を降りるのは、魔女の住む島だ。
そこに辿り着くまでは、荒れ狂う海と戦う事になる。
他国の船を彷徨わせ、その海に沈めてきた魔の海域。
これまで、我が国の船が迷う事無く、航路を進む事が出来たのは大昔に魔女から授かった羅針盤のおかげ、いかなる荒波に揉まれても船が沈まないのは魔女の加護を受けているからだと聞く。
それでも海は荒れる。
荒れ狂う波と戦わずして前に進む事は出来ない。
それどころか、魔女の加護さえ失ってしまう可能性もある。
それは過去にあった事実だ。
今でこそ王太子という立場であるが、10年前の俺にはその資格はなかった。
俺の家系……ヒズリ家が王位に就いたのは祖父の代からだ。
ヒズリ家は王族としては末席にある家柄でしかなかった。
祖父も父も才のある人だったから、地位こそ低くはあったが、それなりに裕福ではあったけれど。
そのヒズリが王位につく事になり、祖父のローリィが王となった時の戴冠式を俺は幼い頃に見た。
祖父が魔女の住む島に出航する姿も。
そして父が王太子となり、その後継者が俺である事も諭された。
ヒズリ家がフワ家に代わって王家を引き継ぐ事となったのは、フワ家の王太子が魔女の怒りに触れたからだと囁かれ、地位を越えた王の交代を反対する者はいなかった。
当時のフワ家の王でさえも。
国中の誰もが認めた王家の交代。
それには、それを納得させる事態が国民の前で起きていたからだ。
フワの王太子が船に乗り込むのを多くの民が見ていた。
女性を同伴させての航海に民は眉を顰ませ、魔女の怒りに触れないかと冷や汗を流していた。
女性を船に乗せたのが悪い訳ではない。
全ては彼の素行に起因する。
王太子は片手では余る程の恋人を抱えていた。
他国の王族が愛妾を抱えるのは当然の事であっても、俺の国では妻は妃はただ一人だけとされている。
それは魔女が定めた掟。
魔女は王の不実を許さない。
王太子が王になる自覚を持てば気持ちを改めるだろう……そんな皆の期待を裏切り彼は海に出た。
その出港から一ヶ月を満たずして、幽霊船のよう漂う王太子が乗っていった船が漁師に発見された。
戻るには、まだ早い時期だった。
船には損傷はない。
疲れ果ててはいたが船員達は皆無事だった。
王太子とその情婦を除いては。
今、俺達がいるこの港までは何の問題もなく航海が出来たのだと聞いた。
しかし、魔の海域に入ってから事態は変わった。
海は荒れに荒れ、船の進路を塞いだ。
行く先を示す羅針盤も狂い、意味をなさなくなった。
様子を見に甲板に姿を現した王太子と情婦を待ち構えていたかのように大波が襲い、彼らを連れ去ってしまったらしい。
主を失った船は翌日には母国の沖を漂っていた。
半月以上かけて進んだ海を一日で戻るなんて有り得ない。
だが真実だ。
船員達が嘘をついている訳ではないない事もわかっている。
通常より時間をかけながらも、船は魔の海域に近づいていた。
最後の目撃された場所はこの港だ。
とても一日で戻れる距離では無い。
誰もが魔女の仕業と疑わなかった。
何よりも、王太子の部屋で見つかった小箱。
積み荷には無かった物。
魔女を示す印が施された物だ。
そこに記された内容に誰もが驚いた。
”ヒズリ家の現当主を王とする事”。
魔女は知っていたのだ。
王太子が旅の間でさえ、不実を行っていたことを。
さらには国中の占いを生業としている者や預言者と称えられ者達、神殿に仕える神官達までもが”ヒズリに王位を”と言い出した。
魔女が彼らの前に現れ、そう告げたのだという。
魔女の怒りに恐れたフワ一族は退き、その地位をヒズリ家に譲り渡した。
普通の国であるならば、有り得ないだろう。
しかし、それだけ魔女の影響力は強かった。
この国を支配するのは王ではない。
海の向こう遠き島に住む魔女こそが、この国の支配者なのだ。

祖父は戴冠式を済ませ、数日後には海に出た。
歳の割に精悍な祖父であっても、楽な旅では無かったらしい。

数年後には父が島を目指した。
その父が王となり、今度は俺が魔女の島へと向かう。

正直に言ってしまえば何が呪いなのか分からない。
祖父と父は口を揃えて『無くした大切なものを取り戻しに行くのだ』と言った。
帰ってきた後に、二人とも『お前にもいつか分かる。』と言った。

俺はいったい何を失ったのだろう。

『お前にも分かる。』

その根拠を二人は語ってはくれなかった。
この旅が終わったら、俺の中の何が変わる?
何を得る事が出来る?



真実はまだ、見えない。



”貴方の………はここにあるわ。”

声がした。
若い女の声だ。

”私のところへいらっしゃい。貴方の無くしたものを返してあげる。”

それは遠い海の向こうから聞こえる囁くような声。

”だから、今はゆっくりお休みなさい。”

海風に運ばれて届いた囁きは、とても優しくて、心を穏やかにさせた。

”待っているわ。”

その声に従うべく、開け放った窓に手を伸ばす。

「お休み。」

今なら俺の声も届くだろう。
それに応えるかのように、ふわりと甘い香りがして見た事もない美しい一輪の花が風に乗って窓から入ってきた。
まるで”おやすみ”と返してくれたかのようだ。
手を差し出すとゆっくりと手中に舞い降りた、小さく可愛らしい花。
こんな事ができるとすれば、噂に聞く魔女しかいない。
水差しからグラスに水を移し、魔女からの贈り物を活けた。



島に着くまで、美しいままでいてほしいと願う。
この花を魔女の島に還すその時まで。




続きます。




加筆修正しました。
本筋は変わってません。


月華


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強く儚い者達 1 《修正》

出直し出発。

時間がかなり経ち、自身のおさらいの為にも読み直し、修正しました。
ちなみにコミックスの、とある扉絵(?)に繋がる予定。
実は一番やりたかった事はそれ。

よろしければお付き合い下さい。

※1話目はあまり修正してません。



◆◇◆◇◆



「帰って来たら、結婚ですね。」
「そうですね。」
「いってらっしゃいませ。レン様。」

隣国で最も美しい姫として囁かれる婚約者が微笑む。
国同士で決めた婚約。
それは王太子としての務め。
国の為に世継ぎを残す事。
兄弟のいない俺に架せられた役目。
いずれは彼女と結婚し、父の後をついで、この国の王となる。
この旅は、その前の果さねばならぬ事。
父王と母、祖父母、婚約者や多くの民が見守る中、俺は船に乗る。
俺は王太子としての務め果すべく海に出た。


国を発って3日。
海はまだ穏やかで、荒れ狂う姿はない。
俺の国には昔からのしきたりがあり、王位を継ぐ者――王太子は遥か南の海に浮かぶ島に小さな島へ旅に出る。
そこに住んでいる魔女に国の行く末を占ってもらうのだ。
その道程は楽なものではない。
波も荒い海域で天候が荒れる事も多く、無事で帰って来れるという保障も無い。
過去、何度か噂に聞くあの島を目指し出向した他国の船が海に沈んだらしい。
途中でいくつかの港を経由して進む事になる船旅は、少なく見積もっても片道半月はかかる。
近隣の国々にしてみれば、命までかけた旅路を馬鹿らしいと思うだろう。
婚約者である隣国の姫も、危険な旅など止めてしまえばいいと言った。
彼女の父王までもが介入してきた。
旅を取りやめろというのであれば、結婚も無かったものにすると話しただけで、以降、旅を止めろとは言っては来なくなった。

この旅には、もう一つ目的がある。
王家の嫡子のみが背負う魔女の呪いを解く事。
祖父も父もそうしてきた。
忌まわしき呪いから、開放されるには魔女の力を借りるしかないのだ。



この旅が終わったら……俺の人生は変わる。
遥か遠くまで続く、水平線を眺めながら、この先に続く未来を思った。
俺はどこまで行くんだろう。
俺の未来はどこに繋がっているのだろう。
行き着いた先は何が待っているのだろう。



先の見えない俺の旅の果て。
この先で俺は運命の人と出会う事になる。







Cocco『強く儚い者たち』妄想です。
好きな曲なんですが……歌詞が途中凄いですよね~。
カラオケで……とある部分が歌えなかった。
というか、カラオケで歌って初めて、そんな歌詞だったことに気が付いた。
あほな私。

でも好きな曲です。
聞いたことの無い方は是非、聞いてみてください。

ではまた。

月華



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