エレベーター 第二部(8)

明けましておめでとうございます。
m(_ _)m

モノマネで息きれた。
というか、あの後考えてない。
思い浮かばない。
キョコちゃんを越える蓮ができるモノマネがうかばない。
しまった。
…というわけで、少し考えます。
いくつかネタはあるけど、インパクト弱い。
蓮さん俳優さんだもん。
イメージ壊さない、でも強烈なインパクト。
難しいなぁ。
蓮にモノマネさせよーってのが根本的に間違ってるんだけど。
すいません。
よかったら、もう少しお付き合い下さい。

本日は、エレベーターの更新にしました。

これも私には荷が重すぎたかな。
やっぱり、最初に書いた方にはかなわないと思う今日この頃。
他に書いてる方いらっしゃらないし。
私なんかが続き書いてて本当にすいません。

ルイーザ様のではやっしやモー子さん視点があったので今回は私も蓮、キョーコ以外の視点で……。

クー父ちゃん視点です。

怒られそうだなぁ。
ルイーザ様のファンの方にも。
ごめんなさい。

ルイーザ様の傑作品とは切り離して考えて下さいね。
申し訳ないので。
てな訳で、どぞ!




*・゜゚・*:.。..。.:*・☆・*:.。. .。.:*・゜゚・*






日本古来から祝いの席でのめでたい一品が盛り付けた茶碗から湯気を立てる。
一粒一粒きれいに炊き上がり、なかなかの出来栄え。
…と思ったのだが。

「これがお赤飯?地味ね。」

妻の評価は実に辛いものだった。

どうしても自分で作りたいというので、見本として一般的な赤飯を作って見せた。
出来上がりを見たが、想像とは違っていたらしい。

妻よ。
君は美しい。
君のセンスは世界一だ。
だが、そのセンスをキッチンで発揮してはいけない。

「やっぱり地味過ぎだわ。」
「それなら、これを入れるかい?」
「ダメよ。そんな身体に悪そうなもの入れちゃ。」

差し出した食紅は即座に却下された。

「やっぱり私が作るわ。大丈夫よ。今日はうまくいくわ。」

君のチャレンジ精神は素晴らしいよ。
しかし、君は必ず出来たものを口にして落ち込むだろ。
私は愛しい君の姿を見るのは辛いんだよ。
マイハニー。

米はといで水に浸しておく必要があったから、既に準備は出来ている。
彼女はそれを圧力鍋に入れ、きれいにカットしたイチゴを投入した。
やはり入れるんだね。
君がどんな物を作ろうと私は完食出来るけれど、落ち込む君を思うと苦しいよ。

「あなた、お水はこのくらい?」
「……多過ぎるかな。」
「そうなの?じゃあ、少し捨てるわね。……ああっ!ダメだわ。色素まで流れてしまったわ。……やっぱりイチゴジャムを入れましょう。」

マイハニー、それは必要ないよ。
いや、必要ないのはそれだけではないけれど。

本来は蒸し器で蒸すものだけど、今日は圧力鍋での調理にした。
豆も一緒に茹で上がるし、時間も短くて済むからだ。

「うふふ。いい香り。」

いちごの香りのする赤飯の味は想像できるような出来ないような。
炊き上がった時のいちごの見た目も想像つくような……おそらくは、この愛しき妻をがっかりさせてしまうような見た目になるに違いない。

君のその自由さを奪いたくはないんだ。
君を縛り付けたくはないんだ。

どんな結果が生まれようとも、私は君を愛している。



◆◇◆◇◆



…………。

炊き上がり、圧力鍋の蓋を開けた妻は悲しそうな顔をしていた。

「あなた。……私、また失敗してしまったのね。」

出来上がったのはほんのりピンクのおこわに色彩と形状を失った元はいちごだった代物が入り混じっている。
当然ながらカットした時の形さえ失っている。

「私でもわかるわよ。これは美味しくないわ。」

美味しい美味しくないの基準がズレている気もするが、今はそれはおいて置く。

そんな悲しそうな顔はやめておくれマイハニー。
大丈夫、それは私がちゃんと食べるから。

「ただいま。」
「お父様、お母様。ただいま戻りました。すぐにご飯のした…く………を?」

愛する息子とかわいい嫁が帰宅した。
こちらに気を取られ気づかなかったな。

「………。」

蓮は何が起こっているのか気付いたらしい。

「?どうかしたんですか?お母様、お元気が無いご様子ですけれど?」

キョーコは本当に優しい娘だ。
君なら私の愛しい妻を元気にしてくれるかもしれないね。

「私にはお料理は向かないのね。」
「そんな事はないよ。」

その奇抜なチャレンジ精神を除けば。

「だってこんなに美味しくなさそうなもの食べられないわ。」
「何を言うんだい。ちゃんと食べられるよ。」

少し我慢すれば。

「あなたっ!」
「ジュリッ!」

私は愛しい妻を抱きしめた。

そんな横で窯を覗き込む蓮とキョーコ。

「母さん、これは……。」
「ごめんなさい。とても食べられたものじゃないと思うわ。こんな腐ったようないちごが入ったご飯なんて。」

ジュリ……腐ってないから。
私が食べるのだし。

「キョーコ、これはうちでは日常的な事だから気にしなくていいよ。」

お前は相変わらずだなぁ。

そんな蓮の隣りでキョーコは鍋を覗き込みながら何やら考えている。

「どうしたの?キョーコ。これなら父さんが米粒一つも残さず食べるから大丈夫だよ。」
「いえ……あの、よろしければ、手を加えてもいいですか?」

君はなんと言ったかね?

「もしかして、なんとかなるのかい?」
「はいっ!お母様、大丈夫ですよ。ただいそがなくてはいけないので手伝って頂けますか?」

かわいい嫁……いや、かわいい私の娘は天使のように微笑んだ。



◆◇◆◇◆



思いつかなかったな。

久しく使用していなかった餅つき機。
そこから出てきたのはほんのりピンク色した餅だ。
ところどころに見えるいちごの繊維と粒はご愛嬌だ。
いや、高価ないちごを使っている分贅沢な代物じゃないか。

「お母様、焦がさないように混ぜていて下さいね。大変な作業ですけど、お願いします。」
「頑張るわ!」

ジュリはすっかり元気になり、鍋に入れたあんこと格闘している。

「お父様と敦賀さんはお餅の切り出しをお願いします。蓮さん、熱いうちにやらないと固まってしまいますから、手早くお願いします。火傷しないように気をつけて下さいね。水に手をつけながらですよ。」
「わかった。手早くね。少し心配だけど。」

お前、やった事ないだろう?
大丈夫なのだろうか。

「キョーコ。後どのくらい火にかければいいのかしら?」
「こちらの準備が出来ましたから、そのくらいで大丈夫です。お父様、お鍋を…。」
「ここに持ってくればいいのだろう。餅は適当な大きさにして入れておくよ。任せなさい。それと、私は経験があるから、蓮は私が見ているよ。キョーコ、君はジュリのサポートしてくれるかな?」
「はいっ。」
「キョーコ、次は何をするの?」
「いちご大福を作ります。」
「いちご大福?クーが好きなデザートよ。作れるの?」
「はい。ただ手が汚れちゃうので手袋つけた方がいいですよ。」
「その方が衛生的ね。」
「まずはいちごを洗いましょう。洗ったらキッチンタオルでしっかり水気を取って下さい。」

幸いにして初の体験ばかりで、今のところは彼女の独創性は顔を出す余裕が無いようだ。

「蓮、全部はやるなよ。大福にもするそうだし、彼女の事だ。まだアイディアがありそうだ。」
「分かってますよ。…あっ…つ…。」
「だから、手早くなんだぞ。」
「父さんは熱くないんですか?」
「熱いに決まってる。数年ぶりの作業だしな。ほら、ボウルの水を変えろ。汚れて来たし。」
「こんなに大変とは思いませんでした。」
「そうだな。」

息子と二人…つきたての餅の熱さと格闘していた。



◆◇◆◇◆



「凄いわ!キョーコ!出来ちゃった!」

コーンスターチの打ち粉で薄っすらと雪化粧をした淡い緋色の菓子。
いちご大福。
誰が編み出したか分からないが、現代和菓子の傑作品だ!……と私は思うのだが。

しかし旨そうないちご大福だ。
妻の場合は、見た目が美しくても油断できないのが常だが、今回ばかりは大丈夫らしい。
妻は手先が器用な事もあり、初めてにしては仕上がりも良い。

「でも、地味かしら?」

いや、これで十分だよ、ハニー。

「お母様、和菓子には隠れた美しさがあるんですよ。見ていて下さいね。」

キョーコが取り出したのは包丁だ。
キョーコは自分が作った大福に包丁を入れた。
手前の半分をスライドさせると、そこには鮮やかな赤と白、それを均一に包み込む二層の層が現れた。

「まあっ!キレイ!」

キョーコ、君は職人か。
ただのあんこ玉ならいざ知らず、いちごを包み込んでのこの精度。
本職の和菓子職人のようだ。

「中にこんな美しさを秘めていたのね。」
「後ですね。こんなのもどうですか?」

キョーコはあらたな餡こだま作り上げ、それを包み込んでいく。
形は少し楕円にしてある。
次に取り出したのはアーモンドスライスと湯せんで溶かしておいたチョコレートのデコペン。
まずは楕円したいちご大福に左右対称になるように斜めにアーモンドスライスを差し込んだ。
それからちょんちょんと少し大きめな点を左右対称になるよう二つ描く。

「完成です。」

出来上がったのは何ともかわいらしいものだった。
作業台の上にはピンク色のかわいらしいうさぎがちょこんと座っていた。

「かわいいわっ。まぁ!どうしましょう!!こんなかわいらしいもの食べられないわ。これどうにかしてとっておけないかしら?ねー、クー。」
「ジュリ、残念だけどとってはおけないよ。」
「そうよね。食べ物だものね。」
「それにもち米で作ってあるから、早く食べないと固くなってしまうんだ。せめて写真に残しておこう。」
「…残念だわ。」

心底残念がるジュリの為に、今度は4人でたくさんのうさぎのいちご大福を作った。
俺と蓮が作ったうさぎは少し大きくて、彼女達が作ったうさぎの隣に並べると番いのうさぎに見えた。

本当に食べるのが勿体無い。

「あなた、家族でお料理するのって楽しいのね。」
「そうだな。」

こんな機会を与えてくれたキョーコに心から感謝した。

それからキョーコは甘い物ばかりだと飽きるだろうと、また違った物を作り始めた。
円盤型にした餅の生地をフライパンでこんがりと焼き目を付けている。
バターの香りも良くて実に食欲を誘った。
どうやら、これにクリームチーズなどを挟んで食べるらしい。
妻はといえば、キョーコがフライパンでこげめをつけた後にデコペンで絵付けをしていた。
ジュエリーのデザインも手掛ける妻には楽しい作業のようで夢中になっている。

そうか、いつもこうすれば良かったんだ。
考える隙を与えないくらい作業に夢中にさせれば……。
そして見た目だ。
盛り付けに気をつけさえすれば、妻は満足したのではないだろうか?

「お母様、凄いです!デコペンでこんな素敵な柄が描けるなんて!」
「うふふ。描くのは得意なのよ。」

小学部の教師と聞いているが、普段の授業もこんな風に児童達は彼女の世界に巻き込まれて行くのだろう。
その威力は老若男女問わず発揮されるもので、妻はすっかり彼女の虜だ。
……この男もまたその一人で。

「キョーコ、これに挟み込む具材はチーズの他にどんなのが合うと思う?甘くないのがいいんだけど。」

キョーコをジュリに独占され、キョーコを取り戻さんとしている我が息子の姿がある。

蓮、大人気ないぞ。

「お餅はほんのりいちごの風味がする程度ですよ。薄くしてますし、バターも効いてるはずなので気にならないかもしれません。表面はカリカリに焼けてますから。多分トマトやチーズとも合いますよ。」

キョーコはそんな男の真意には全く気付いてはいないようだが。

蓮、私はお前の成長をずっと見守ってきたつもりだが、そんなお前の姿は初めてみたぞ。

「冷蔵庫に生ハムがあるけど、それはどうかなぁ?」
「私も少ししょっぱいのが食べたいなぁ。スモークサーモンもいいんじゃないか?マリネにしたものを挟んでも旨そうだ。」
「マリネ、いいですね。じゃあ好きなものを自由に挟み込めるようにしましょう。」
「楽しそうだわ。お料理しなかがら食べるみたいで。」

今日もキッチンは賑やかだ。
まさか、こんな楽しい料理を妻と息子とする日が来るなんて想像もしていなかったな。
妻は独創的な料理しかしないし、蓮については料理をする姿など想像もつかなかったし。
これも全部、キョーコのおかげだ。

今日の私の気分は上がったり下がったりとエレベーター並みに上下したよ。

「母さん。」
「なぁに?」
「全部にはデコレートしないで下さいね。」
「あら、もう遅いわよ。これが最後の一枚だもの。」
「えっ!?」
「敦賀さん。大丈夫ですよ。今朝炊いたご飯がありますから、同じように薄く円盤型にして焼きますから。」

本当に凄腕の嫁だ。



◆◇◆◇◆



それから私達はまた、楽しい夕食の時間を過ごす。
甘さ控え目のお汁粉といちごのスライスを飾ったあんこたっぷりのあんこ餅。
私はどちらかというとあんこ餅の方が好みだ。
お汁粉もいいが、あんこたっぷりの方が食べたという満足感が大きくていい。
スライスしたいちごがあんこにもあう。
いちご大福とどこが違うのかと聞かれたらメインが違うとしかいいようがないが、これはこれで旨い。

焼き餅のサンドは挟む具材によってはうまかったり、微妙だったりしたけれど、それがまた楽しい話題になった。

いちご大福はというと……固くなっては勿体無いので、休憩と称してキッチンで食べた。
大半は私の腹に入ったわけだが……。
今度はリビングで抹茶でゆっくり味わいたいものだな。

今日も私達一家の一日は賑やかにすぎて行く。



固くなってきた餅の記事をホットプレートでカリカリに焼き直し、残った苺やチョコレート、生クリームを乗せてデザート風に仕上げる。
抹茶が飲みたいなと言ったら、なんとキョーコが慣れた手付きで見事な腕前を披露してくれた。

美味いデザートをキョーコがたててくれた抹茶とともに味わう。

家族が揃っていて、過去こんなに落ち着いた食事の時があっただろうか。

……いや、ないな。

蓮が普通に普通の食事をする様も久々に見た。
これも彼女のおかげなのだろう。

いいパートナーを見つけたな、蓮。

その蓮が小さ目のデザート餅を完食し、抹茶の椀を手にしながら言った。

「今夜はここで過ごしませんか?」
「着替えがないわ。」
「隣の大型スーパーはまだ開いてます。地下で繋がってますから皆で行きましょう。ブランドにこだわらなければ大抵揃いますよ。明日は学校はお休みですから、どこかに出かけませんか?」
「それなら、私、お弁当を用意します!たくさん作らなきゃいけないのでお母様にもお手伝い頂きたいな。」

………………。

「父さん?母さん?」

………………。

「あの……ご迷惑でしょうか?」

………迷惑なわけがない!

「あなたっ!」
「ジュリッ!」
「こうしてはいられないわ。お店がしまってしまう前に行きましょう!」
「母さん、まだ閉店までは2時間くらいあるから。」
「2時間なんてあっという間だ。片付けは後だ!」
「父さん、そんなに意気込まなくても。」
「蓮!これは貴重な時間なのよ。」
「そうだぞ。一分一秒でも無駄にはできん!」

勢いついた私達夫婦は蓮とキョーコを急き立てて、部屋を後にした。

エレベーターに四人一緒に乗り込むのは初めてだな。

…チン。

エレベーターが地下に辿り着いた事をつげる。
少し冷んやりした地下駐車場。
その先にスーパーへと続く自動ドアが見える。
ここに住んでいた時、あのスーパーでジュリと一緒に買い物を楽しんだものだ。
できるものは散々だったけれど。

「さぁ、行こうか。」

家族の時間はまだこれからだ。






コメントで頂いた「苺大福」。
その単語を見た時、ドキーッとしました。
読まれてる〜先を読まれてる〜って。
ジュリ母さんの後始末の方法考えるにはそれしかなかったんだもの。


お正月の残った餅。薄めにスライスしてバターで焼いてチーズやハム、ケチャップ乗せてピザ風にっていうレシピがあって、バターで焼いたらいろいろ応用できるかもと思ったまでの事。
苺が入ってる分、そのままでは食えないし、それならいっそカリカリにしてチョコ乗っけちまえってノリです。
本当に美味しいかどうかはキョコさんの腕前しだい。

てなわけで、想像でやっちまいました。

ので、お餅が余ってしまったとしても、お試しにならない様にお願い致します。

責任持てないから。←おい。


では本年もよろしくお願い申し上げます。



月華
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