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エレベーター 第二部 (5)

更新再開です。
アメーバでは一足先に更新再開しましたが。

それでは久々のエレベーターをどうぞ。



エレベーター 第二部 (5)



変な感じ。

私達を温かく迎える家の光。
帰ったら家に誰がいる気配がした事なんて久しぶりなんだもの。
敦賀さんとは一緒に帰る事が多かったし、敦賀さんの……今は私が帰る家にもなったマンションで、私を迎えてくれる人がいるなんて。
これが家族なのね。

母子家庭で育った私。
母は忙しい人で、こんな風に出迎えてくれた事なんてない。
小料理屋を営んでいた幼馴染のお宅にご厄介になったり。
でも、夜は幼馴染の両親も忙しいから、暗い室内の明かりを灯すのは私達だった。
そのうちショータローも帰りが遅くなるようになって。
一人になるのがイヤで、小料理屋のお手伝いをするようになったのは、中学生の頃だったかな。
閉店してから帰る自分の家は真っ暗なままで、明かりをつけるのはやっぱり私で。
上京してからもずっとそうだった。
それが当たり前なんだって思ってた。
敦賀さんに出会うまでは……。

キッチンに買ってきた荷物を降ろす。
朝には所狭しと置いてあった料理は跡形もなく消えていて、使っていた食器は片づけられているようだ。
冷蔵庫も開けたけど今朝の状態のまま。
敦賀さんのご両親は海外にお住まいで、久々のご帰国らしいから、お友達を呼ばれたのかしら。
この後も出前が届くみたいだから、まだお友達がいらっしゃるのかしら?
靴はお二人は分しかないし、外国人のお客様なら知らずに靴を履いたままとかもあり得るかしら。
だとしたら、こっそりお掃除しなきゃ。
だけどお客様がいるにしては静かよね。

不思議に思いながら敦賀さんに手を引かれてリビングへ向かう。

今朝、お会いしたけど緊張しちゃうな。

リビングに入ると敦賀さんのご両親が笑顔で待っていてくれた。
あれ?やっぱりお二人だけだわ。

「蓮、キョーコさん、おかえり。」
「お帰りなさい。二人とも。」
「ただいま、父さん母さん。」
「ただいま帰りました。」

ただいまなんて言うのも久しぶり。

「父さん母さん、改めて紹介するよ。彼女が最上キョーコさん。LME学園の初等部で教員をしてるんだ。」

今朝はバタバタしていたから、ご挨拶もそこそこだったし、改めてご挨拶をする。

「最上キョーコと申します!よろしくお願いします!!」

何か……就職の面接か、新人挨拶みたいになっちゃった。

だけどお二人はそれを気にする様子もなく、微笑んでくれている。

「今朝はごめんなさい。驚いたでしょう?」

敦賀さんの美しいお母様が妖精の女王様のように微笑む。
ここは妖精の国?
なら、敦賀さんのお父様は妖精の王様?
それじゃ、敦賀さんは妖精の王子様?

夢みたいな家族構成だわ。

「蓮から、結婚したい女性がらいると聞いたのでね、都合をつけてかけつけたしだいだよ。連絡もなく申し訳ない。」

にこやかに言うお父様はおっしゃるけれどお邪魔しているのは私の方で。

それに敦賀さんったら、結婚なんて気の早い事を話していたなんて。
そりゃ、私だって結婚なんて敦賀さんとしか考えられないし、敦賀さんもそう思ってくれてるなんてすごく嬉しいし。
もう幸せ過ぎてグルグルしちゃう。
これは夢じゃないかって。

でもお父様もお母様も、敦賀さんと私の事、認めて下さってるみたい。
今日初めてお会いしたのに。
いいのかしら?
ちょっとだけ不安になる。

「料理うまかったぞ。蓮、お前はいい嫁を見つけたな。」

嫁だなんて…そんな。
結婚もまだなのにそんな風に言われると恥ずかしいわ。

「本当においしかったわよ。つい食べ過ぎてしまったくらいよ。」

お母様も笑顔がきらきらと輝いていて。
本当に喜んで下さっているみたい。
お父様とお母様に喜んでもらえて良かった。

「ただ、申し訳ない。」
「え?」
「蓮には食べてもいいとは言われていたのだが、あまりに旨くてな。つい、全部食べてしまったよ。」

ぜっ全部?
相当な量があったはずよ!?
それなのに全部食べたぁっ?!

「誰か呼ぶつもりだったんじゃないか?」
「いえ。作りすぎてしまっただけですので大丈夫ですが。」

ええ〜〜〜〜っ!?

内心驚く私の隣りで、「足りるかなぁ?」とか、ボソッと呟く敦賀さんに向かって「すぐに準備します。」と答えた。
だって、足りない気がしてきたのだもの。

そこへ来客を告げるインターフォンの音。
頼んでいた料理が届いたらしい。

こうしてはいられないわ。
私も急いで料理にかかる。
だって足りない気がしてきたんだもの!
手早く大量に作れるものは何か。
頼んでいたものと被らないのは何か。
さっき何を買ってきたっけ?
サラダとパスタ料理ならすぐにできるわ。
後は後は、えっとぉ。

「私が支払うから蓮はキョーコさんを手伝って来たらどうだ?」
「そうさせて貰います。」
「私も手伝うわよ。」
「君にはテーブルのセッティングを頼むよ。美味い料理でも出前用のパックではつまらないからね。頼むよ。」
「そうね。蓮とキョーコさんのお邪魔もできないものね。」

そんな会話が廊下から聞こえてきた。

「………危なかった。」

キッチンに入りながら呟く敦賀さん。
何が危なかったというのか。

「とにかく急ごう。キョーコ、簡単なのでいいから。俺は何をすればいい?」

敦賀さん、あなた、何をそんなに慌てて。

「理由は後で話すから。」

変な敦賀さん。

「蓮、キョーコさん。お皿持っていくわね。量が多いから、リビングのテーブルで盛り付けし直すわ。」

そう言って、たくさんのお皿を積み上げてリビングにいくお母様。
敦賀さんのお宅にはたくさんのお皿(主に大皿)があった。
ホームパーティでも開く為かと思ったけど、違うのね。

「キョーコ。あの人達は普通じゃないんだ。」

どう普通じゃないのか……何と無く分かったような。

「キョーコ。レタスはどうするの?」
「千切って下さい。」
「キョーコ。トマトはどうするの?」
「包丁で……いえ、私が遣ります。敦賀さんはパスタの湯きりして下さい。」
「これでいい?」
「パスタソースは出来てますから、そのままパスタを入れて和えて盛り付けるだけです。」

そう言えば、この人も普通じゃなかったんだわ。
栄養補助食品やコーヒーをごはんだって言ってた人だもの。

またインターフォンがなる。

「はい。……上に上がってきて下さる?最上階よ。」

また届いたみたい。
敦賀さん、いったい何軒にたのんだ?
エレベーター……壊れたりしないかしら?
あり得なそうであり得そうな心配をしつつ、残りの作業に没頭した。

少なくとも、今朝、敦賀さんが言った”恐ろしい事”だけは回避できるのだと信じて……。






(6)つづきます。



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お世話になります。




月華です。
エレベーターです。
早く終わらせたいと言いつつまだ終わりません。
人様のネタなのにダラダラと申し訳ありません。
墓穴掘ったなぁ。

ラストだけ素直にくっつければよかったかな。

難しいですね。

エレベーターなんでエレベーターは必ず何処かで使いたいんですよね。

変な拘りです。
それでも楽しんで下さる方が一人でもいらっしゃればさいわいです。


駄文ばかりですが、今後もよろしくお願い申し上げます。
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