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ENDLESS LOVE ~夏の終わりに~

《フリー作品》
よろしければ、お持ち帰り下さいませ。

ちなみに書きはじめたのは8月です。
そんなもんで、どうかお許しを。


『ENDLESS LOVE ~夏の終わりに~』



眼下に広がる街の明かり。
星は見えないが、見る場所さえ変えれば全方角が見渡せるというのだから贅沢な景色だ。

「ショータロー。何一人でかっこつけてんのよ。」

ビールを片手に手摺りに手をかけて、外を眺めていた俺。

「いいとこ住んでやがるよなぁ。屋上に庭園とアズマヤってなんだよ。都会のど真ん中のマンション街でバーベキューだぜ?なんつー家だっての!」
「屋上はこのマンションの共有スペースよ。今日は貸し切りにしてるのよ。うちのじゃないわ。何よ。アンタだって、新築高級マンションじゃないのよ!防音完備、屋内プールにスポーツジム、24時間待機のコンシェルジュ。」
「怒るなって。褒めてんだろうが!」
「そうなの?」
「信用ねぇのな?」
「信用度に欠けるのよ。アンタは!」

まっ、しゃーねか。
それに関しては俺に責任があるんだしな。
だからこそ、今まで聞けずにいた事を聞いておこうと思った。

「ちょっと、こっちこいや。聞いておきたい事がある。」
「何?」

手摺りに寄り掛かり、俺と同じ景色を眺めるキョーコ。
こんな風に同じものを見るのは幼い頃以来かもしれない。

「なぁ、キョーコ。お前、幸せか?」
「何よ、いきなり。」
「いいからちゃんと答えろよ。……幸せか?」

ガキで、意地っ張りで、かっこつけたがり屋だった俺。
それ故に大切なモノを見落としていた俺。
相手の事を思うなら、その相手が幸せである事をを願うなんて考えもしなかった俺。
ただおもちゃに執着する子供みたいにキョーコを扱ってきた。
キョーコの事を”俺のもん”だとか言っては振り回していた自分の幼さを今は後悔している。
だからこそ聞いておかなければならないと思ったのだ。
そして、キョーコの答えは……。

「……幸せよ。すごく幸せなの。」
「そか。良かったな。」
「誰かさんが散々引っ掻き回しくれたから、道のりは長かったけど、その分、幸せが深くなった気がするわ。」
「ガキだったんだよ。あの頃は。」
「少しは大人になれたもんね。」
「うるせぇ。」

正直、ホッとした。

「なぁ、キョーコ。幸せになれよ。今よりずっと幸せになれ。」

コイツは今までたくさん辛い思いをしてきたんだ。
その分、もっと幸せになる権利がある。
その原因のほとんどが俺やキョーコの母親にある。
俺がコイツの幸せを奪ってきたのなら、俺はコイツの幸せを守るのが義務だ。
そしてコイツを幸せにするのはアイツの仕事。

「いつまでそこにいるの?食べる物無くなっちゃうよ?」

そう……キョーコを幸せにしてやれるのはこの男だ。

「久々に兄と妹で仲良く会話してんだよ。邪魔すんな。」
「肉が無くなるよ。」
「取っといてくれよ!!」
「キョーコを返してくれるなら取っておいてあげるよ。」
「相変わらず、心せっまいな!」
「だって、仲が良すぎるから、妬いちゃってるんだよね。」
「兄貴にまで妬くバカどこにいんだよっ!!」
「君の目の前にいるよ。」
「あーーっ!もーーっ!分かった!分かったって。こんちくしょー!」
「君も相変わらず口が悪いよね?」

このヤローとだって、こんな風に友人として話せる日がくるなんて思ってもいなかったな。

「そうだ、ブリッジロックとビーグールの彼らが牛タンは全部食べちゃったみたいだよ。」
「なっ!?」
「あの勢いだと、他のも……。」
「待てや、こるぁ!!」

俺がわざわざお取り寄せした最高牛の牛肉だぞ!
厚切り牛タンだぞ。
言ってるだけで唾が出る!!
久遠も分かってんなら取っててくれてもいいだろうが!!

……昔の仕返しのつもりかよ!!

なんて執念深さだよ。

俺は自分の事を見事に棚に上げ、早足で賑やかな方へと歩き出した。



◆◇◆◇◆



ショータローの後ろ姿を見送りながら、愛する旦那様へ尋ねてみた。

「久遠さん?」
「何?」
「美森ちゃんがショータローの分を確保してたの……見てましたよね?」
「ん?そうだったかな?」

この人、とぼけているわ。
全くしかたのない人。

「ショータローにまで妬かないで下さい。」
「だって俺をほっとくんだもん。」
「”だもん”って……。」
「寂しいな。」
「”寂しい”って……。」
「慰めて。」
「私はこんなでっかい子供なんか知りませんよ。」
「えーーーっ。」
「”えーー”じゃありません。もうっ!」

どこで覚えてきたのよ。
こんな駄々っ子みたいなマネを。
本当に困った人。
でも、とても大好きな人。

「ねぇ、キョーコ。不破君に何を言われたの?」
「気になります。」
「そりゃね。」
「”今よりずっと幸せになれ”って言われました。」
「今よりも?」
「今よりもです。」
「君を幸せにするのは俺の役目だね。」
「そうですよ。」

力強い腕に引き寄せられて、腕の中にすっぽりとおさまる私。
私が心から安らげるのはこの人の腕に抱かれた時。
私を初めて愛してくれた人。
私に人を愛する気持ちを教えてくれた人。
これから先もずっと、私を愛してくれる人。

「愛してます。」
「うん。俺も愛してるよ。」

見つめて、見つめ返して、少しずつ近付く私と彼の距離。
後少しで重なるはずの唇は……。

「もーーーーっ!!」

聞きなれた叫びで、再び距離をおいた。

「ちょっと、そこ!夫婦の時間は後になさいよ!!もーーーーっ!」

モー子さんが叫んでる。

「キョーコちゃん、手伝って~。とても間に合わないわぁ~!」

いつも落ち着いている逸美ちゃんの慌てた声。

「あっ!まだ焼けてないですってば。もう少し待てないんですか!?」

千織ちゃん、黒いの出てるよ。



「みんなのとこに行こうか。礼遠を飯塚さんに預けっぱなしだし。」
「はい。」



彼がいて、私がいて、礼遠がいて、みんながいる幸せな空間。

私の幸せは、今ここにある。

夏はもう終わるけれど、この幸せはこれから先もずっと続くもの。

秋も冬も春も……また夏が来ても彼への思いは変わらない。



愛しています。



夏の終わりに告げた確かな思い。



”愛しています”










ども、月華です。
この度、ENDLESS LOVEシリーズを全話、フリーにしました。

今更ですけど。

私は尚ちゃんもレイノも嫌いじゃありません。

仲村先生も彼らを愛してるはず。

だから、憎めません。
どうせなら皆に幸せになってほしいと思ってます。

尚ちゃんはいつかいい男になるはずだし、蓮さんとキョコたんも必ず幸せになるはずだし。


そんな訳で、私の希望を詰め込んだこのシリーズをフリーにしてみました。

誰も貰ってくれる人いないかもしれないけど。


もしよろしければ、貰ってやって下さい。



そうして頂けると嬉しいです。



それではまた。



月華



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