エレベーター 15話~18話

ミス・ルイーザ様のお話しの続きです。
ぜひぜひ、どぞ。


◆◇◆◇◆



エレベーター (15)


(Side 蓮)


―――もっと・・・もっと・・・もっと欲しい・・・


不破の件のことなど頭からとうに消え去り、ただただ彼女に夢中になっていた。だが、そう思い始めた時、キュルキュル・・・という音と明るいライトと共に車が駐車場内に入ってきた。

その音に、ここがマンションの駐車場だということを思い出して、俺は貧欲に貪り続けていた最上さんの唇をゆっくり解放した。・・・が、彼女の顔は暗くても分かるほどトロンとしていて・・・。その表情にまた自分の欲を押し付けてしまいそうなのを堪えて、まだ理性が残っている間に最上さんに問いかけた。


「・・・最上さん・・・キョーコの気持ち・・・聞いていい?」


俺がそう尋ねてから彼女に反応があったのはしばらくしてから・・・。途端に顔を真っ赤にして俯いてしまった。それでも、彼女を囲うように、彼女の後頭部に回してある手は離さない。サラサラした少し茶色の髪の毛で遊びながら・・・。

「・・・俺のこと、どう思ってるか・・・とか・・・。」

すると、恐る恐る顔を上げた彼女が恥らいながら口を開いた。

「あ、あの・・・私、平日は毎朝・・・7時ちょうどに・・・家を出るようにしているんです。」


・・・・・・え?

・・・俺と・・・同じ・・・?


「・・・なぜだか、お分かりに・・・なりますか?」
「な・・ぜ?」
「・・・7時ちょうどに家を出ると・・・あなたに、敦賀さんにエレベーターの中でお会いできる可能性が高くなるから・・・、だから・・・私・・・。」


・・・信じられない・・・

いつ頃からだっただろう・・・。エレベーターの中で会う確率が急に上がったのを覚えている。でもあれは確か、数ヶ月も昔のこと・・・。そんな昔から、彼女は・・・いや、俺たちは、お互いを意識し合っていたのか・・・。

「クスクス・・・。」
「・・・えっ?敦賀さん?あの・・・。」
「キョーコ、知ってる?俺もね、7時ちょうどに家を出るようにしてたんだよ?なぜだか分かる?」
「・・・・!?」

運転席から更に身を乗り出して彼女を抱きしめた。華奢だけど温かくて愛おしい・・・。

「いつも7階からエレベーターに乗ってくる女性に心奪われてしまってね。」

彼女の耳にかかる髪の毛を手で押さえ、チュッとキスをする。

「その女性を一目でいいから会うために・・・。会えないと寂しくて・・・。」

耳元で彼女の鼻をすする音を聞いた。体を離して彼女を見ると、やはり、泣いていた。

「でも・・・、もうそんなことをする必要はないみたいだ。だって、今、俺の腕の中にその女性がいるから。」

彼女の涙を指でぬぐって、今度は軽く、でもしっかりとキスを落とす。

「好きだよ、キョーコ。」

キスの間閉じられていた目が、俺を見上げる。涙でいっぱいの瞳と共に、最高の答えが返ってきた。

「・・・わ、私も、好きです・・・敦賀さん・・・。」



時間にして車の中には1時間もいなかったのに、車から出るとストレッチをしたくなった。

・・・らしくもなく、緊張していたのか・・・

エレベーターは俺の駐車スペースから目と鼻の先。だけど、キョーコと手をつないで歩いた。二人でエレベーターの到着を待つ間も手をつないだまま。

なぜだろう・・・。手をつなぐ、なんて何の意味もないと思っていたのに、こんなにも嬉しいものだとは思わなかった。キョーコの小さな手を、俺が守っているような気がして、ささやかな優越感までをも感じる。

ぎゅっと握ると、横にいるキョーコが俺を見て恥ずかしそうに微笑んだ。それは思わずキスをせずにはいられないほど・・・。


―――――チンッ・・・


エレベーターに入り、俺はカードを使って15階を押す。でも7階を押す気にはなれなかった。


・・・離れがたい・・・でも・・・今夜はマズイ・・・


自分を止められる自信はこれっぽっちもない・・・。キョーコにキスをすれば最後。欲望のままに暴走してしまうだろう・・・。さすがにそれだけは避けたかった。気持ちが通じ合ったその日に、絶望されたくない。

・・・だけど・・・このまま「おやすみ」と言うだけで別れたくない・・・

そんな、おそらく無表情で葛藤していた俺の手を、キョーコがぎゅっと握ってきた。それに驚いてキョーコの方を見る。


「・・・7階・・・押さなくてもいいですか・・・?」
「・・・え?」
「私・・・、もうちょっと敦賀さんと一緒にいたい・・・です・・・。」


・・・あぁ、まったく・・・

・・・ど、どうしてくれよう・・・この娘は・・・


とりあえずドアを閉めて、真っ赤な顔をして俯くキョーコの手を握っていた手を離して、彼女の細い肩に回し抱き寄せた。そして反対の手で7階のボタンを押す。

「キョーコ、今夜俺の家に来たら、俺、自分を止められない。意味・・・分かるよね・・・?」

キョーコが少し頷いた時、7階でエレベーターが止まり、ドアが開いた。

「嫌ならここで降りて・・・。今なら帰してあげられるから・・・。」

キョーコの返事がNOでも、俺はそれを快く受け入れる余裕はある。でも返事がYESなら・・・?その時はもう自制心など一欠けらも残ってはいないだろう。でもキョーコの返事は・・・


「い・・・やじゃ・・・ないです。」


YESだった。

ドアが閉まり、恥ずかしげに俺を見つめるキョーコに、想いをぶつけるような荒々しいキスをする。


15階でエレベーターのドアが開くとともに、俺はキョーコを抱き上げた。


「キャッ!つ、敦賀さん!?」
「知ってる?アメリカでは、新郎は新婦を抱っこして新居に入るんだよ?」
「えぇ!?新婦って!?新居って!?」
「クスクス・・・でも、そうなるといいな・・・。」


その後、エレベーター前のホールに、敦賀家の玄関のドアが閉まる音だけが響いた・・・。




◆◇◆◇◆



エレベーター (16)


(Side キョーコ)

「・・・・・・・ん・・・。」

・・・鳥の鳴き声がする・・・

・・・朝・・・?・・・起きなきゃ・・・

・・・でも、素肌に触れるシーツが心地いい・・・それに・・・

・・・背中に感じる・・・温かい人肌も・・・・ぬくぬくだし・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・???


恐る恐る目を覚ますと、そこにはニョキーっと伸びたたくましい腕・・・。見たこともないカーテン・・・。自分の腰に巻きつく、これまたたくましい腕・・・。背中に感じる人肌・・・。すぐ後ろから聞こえてくる、私のではない、スースーという寝息・・・。

・・・・・・!!??

そして・・・何も着ていない自分。

・・・・・・あ・・・そっか・・・私、昨夜・・・

そのことに気づいた瞬間、目は覚めたのにそのまま動けない・・・。これからどうしたらいいのか分からない・・・。それに、頭の中に鮮明な映像として繰り返し浮かび上がってくる昨夜の情事・・・。

・・・・・・や、やだ、私ったら!思い出したりなんかして破廉恥・・・!

と、とりあえず服を探そうか・・・と思ったけど、ちょっと後ろを振り返ってみる。まだ寝てる敦賀さん・・・。

・・・・・・きれいな顔・・・まつげ・・・長いなぁ・・・

ほんの数ヶ月前までは、エレベーターの中で彼に出会うだけでも良かった。姿を見られただけでも満足だった。名前を覚え覚えられて幸せだった。少しずつ敦賀さんのことを知っていって、近づいて、でも、今、こうやって彼の腕の中にいる・・・ことがすごく不思議・・・。


・・・両思い・・・になったんだ・・・って、何か恥ずかしいっ!!


・・・でも・・・好き・・・大好きです、敦賀さん・・・


さ、今日も学校!支度しなきゃ・・・と甘くモヤモヤする頭にカツを入れるように起き上がって服を探し始めた瞬間、長い腕が私の体に巻きつき、そのままブランケットの中へ引き戻された。

「おはよう、キョーコ・・・どこ行くの?」
「お、お、おはようございます・・・。あ、あの、そろそろ仕度を・・・と思って・・・。」
「んー・・・まだ6時だよ?もうちょっとここにいて・・・?」

そう言う敦賀さんはまるで子供みたいで、私をギューっと抱きしめてきた。何だかくすぐったい気分・・・。こういうのを、甘えられてるって言うのよね?大の大人の男の人だけど、可愛い・・・って思う。だから、私の胸元で眠気眼をこする敦賀さんの頭をヨシヨシしてあげた。

・・・サラサラだぁ・・・髪の毛まで完璧だなんて・・・嫌味な人ね・・・

フフフ、と自然に出た笑いに敦賀さんが顔を上げた。

「・・・何笑ってるの?」
「い、いえ・・・何でもないです・・・よ?」
「・・・ふーん。」

し、至近距離・・・!昨日、キ・・・キスはたくさんしたとは言え、朝日の入る明るい部屋で、この顔の近さは照れちゃう・・・。

「キョーコ・・・おはようのキス・・・頂戴?」

でもそんな照れも長続きはしなかった。“おはようのキス”にしては長くて、濃厚なキスに、また何も考えられなくさせられちゃったから・・・。



「お、おはようございます!!」

時間ギリギリ!!間に合ったぁ~・・・。

「どうした?最上先生が朝礼開始ギリギリにやって来るなんて珍しい・・・。」
「あ、椹先生・・・。い、いえ、ちょっと昨夜・・・その、思わぬ夜更かしをしてしまいまして・・・。」

・・・って、敦賀さんのバカバカ~・・・!!あのまま、また・・・しちゃうなんて・・・・・・。。。


――――・・・キョーコ・・・朝ごはんはキョーコでいい・・・?――――


ダ、ダ、ダ、ダメ!!思い出さないようにしなきゃ・・・。じゃないと、私・・・きっと変な顔になっちゃう!!自分でも分かってる。顔がニヤついてることぐらい・・・。

・・・でも文句は言っても、私、ただただ嬉しいんだわ・・・


「・・・・では、これにて朝礼を終わりにします。」


・・・あ、朝礼・・・終わっちゃった。

昨夜と今朝のことで頭がいっぱいいっぱいの私は、朝礼の内容なんて一つも入ってなかった。しっかりしなきゃ!と顔を軽くペチペチと叩いて、朝礼の内容を百瀬先生からこっそり聞こう、と彼女の机に向かおうとした時、緒方校長に呼ばれた。

「あ、最上先生、ちょっと校長室まで来てもらえますか?あの、音楽祭のことで・・・。」
「あ、はい。」

若くして校長に大抜擢された緒方校長。裏では学園長の何らかの意図があるのでは・・・と囁かれているけど、見た目の儚げな物腰からは想像もつかないほど切れ者なのよねぇ・・・。学園長はそれを見抜いてたのかも・・・。

などと、思いつつ校長室に入る。

「そういえば、この後授業はありますか?」
「いえ、2時間目からですので大丈夫です。」
「そうですか・・・、あ、どうぞ掛けてください。」

そう言うと緒方校長が数枚の書類をテーブルの上に広げた。それを見た瞬間、私は言葉をなくしてしまった・・・。書類の右上に印字されている会社のロゴ、最後のページの直筆サイン・・・。それだけでこの書類がどこから来たのかが分かってしまった・・・。

「フフフ、驚かれるのも無理はないですよね?あの人気歌手の不破尚さんが、我が学園の音楽祭にゲスト出演して下さるなんて!」


・・・・・・ゲスト出演!?!?


「しかもノーギャラだそうです。不破さんはこの学園に何か縁があったようには思えないのですが・・・。」

・・・アイツにこの学園に縁なんてない・・・。あるとすれば・・・

「それでですね?最上先生をここにお呼びした理由なのですが・・・、」

・・・あるとすれば・・・それは・・・


「不破さんが、曲の伴奏者にあなたを指名してきているんです。」


・・・・・・・・・・私だ・・・・・・・・




◆◇◆◇◆



エレベーター (17)


(Side キョーコ)

「緒方校長!」
「は、はい!ど、どうしました、最上先生!?な、なんだか背後に黒いモヤモヤが・・・!?」


・・・アイツ・・こんな・姑息な手を使ってまで・・・

・・・私にまた家政婦を頼み込んでくる気なのかしらー!!??


「このお話、もうお受けされたのですか!?」
「い、いえ、昨日届いたばかりなので、まだ何も・・・。」
「ではお断りしていただけますか!?」
「ヒィ・・・・最上先生、落ち着いて落ち着いて!ぼ、僕・・・ちょっと・・・苦し・・い・・・。」


・・・はっ!!私ったら緒方校長に何を!?

ダメじゃない、私!久しぶりに発狂しそうになったりして!!と、とにかく緒方校長の周りを飛び回ってた分身達を呼び戻して、自分自身も落ち着かせて・・・と・・・。ふぅ・・・。

「・・・と言うのもですね、この音楽祭は学生のためのものなんです。そこにプロの、今やお茶の間のみなさんがご存知の人気歌手の方が来られれば、学生が主役のはずの音楽祭が台無しになってしまうと思うのです。」

音楽教師らしいコメントに、緒方校長も、まだゴホゴホ咳はしてるけど、納得してくれたみたい・・・。

「そうですね。僕も、ゴホッ、最上先生の言う通りだと思います。」
「では・・・。」
「しかし、かなり正式な書類ですので、一度学園長の方にもお知らせしておくつもりです。」

・・・え・・・?

ちょっと待って・・・。学園長って確か、面白いものはとことん面白くさせる人物と聞いているわ・・・。そんな人がアイツの申し出を知って、断るなんてするかしら・・・!?

「あ、もちろん、最上先生の意向も一緒にお伝えする予定ですので、ご心配なく。僕も最上先生と同意見ですしね。」
「はぁ・・・よろしくお願いいたします。」

・・・うーん・・・、何だか不安・・・



「キョーコ・・・?どうした?何かあった?」
「え・・・?・・・・あ・・・」

お迎えに来てくれた敦賀さんの車に乗ってから、私、無言だった・・・。

「ご、ごめんなさい、ちょっと考えごとを・・・。」
「・・・何考えてたのか・・・聞いてもいい?」

・・・敦賀さん・・・

そうだ・・・。敦賀さんには言わなきゃ・・・。アイツ対策でこうして送り迎えしてもらってるんだし・・・。

「・・・もうマンション着くし、・・・良かったら俺の部屋、来る?」
「あ、はい・・・そうです・・・ね・・・・」

・・・・・って、忘れてた!!私、昨日、敦賀さんと、あの部屋で、夜明けまで・・・!!そ、そうだった!や、やだ、何だか急に恥ずかしくなってきちゃった・・・!ど、ど、どうしよう・・・!

多分、私が赤くなって俯いちゃったから、敦賀さんが気を利かせてくれたんだと思う・・・。

「クスクス・・・大丈夫・・・。キョーコが乗り気じゃないのなら昨夜みたいにはしない(ように努める)から・・・。」

なんて言ってくれた・・・。それもちょっと恥ずかしいけど・・・。



7階で止まらないエレベーターに乗って最上階を目指す・・・。

・・・やっぱりこの部屋からの夜景は最高だなぁ。

昨日は敦賀さんに抱えられて、靴もはいたまま寝室に連れられていかれたから・・・・ってダメダメ!思い出しちゃダメ!


「窓際で何、百面相してるの?コーヒー、入れたよ。」
「あ、ありがとうございます。・・・あ、そういえば、夕飯はどうされますか??良ければ何かお作りしますよ?」

確か私の部屋に簡単なパスタでも作れる十分な材料があったはず・・・と立ち上がろうとして、ストンとソファに戻された。

「キョーコが何考え込んでたのかを聞くのが先。」
「あ・・・ん・・・」
「・・・じゃないとキスするよ?」
「・・・・・もうしたじゃないですか・・・。」
「クス・・・残念。・・・それで?今日何かあった?」

昨日、たくさんたくさんしたキスだけど、私まだ慣れない・・・。いつもドキドキして夢うつつ・・・。頭がボーっとしてしまう・・・。そんな自分の頬を少しペチペチして、

「えっと、実は今日、校長から知らされたのですが・・・。」

詳細を敦賀さんに話し始めた。




◆◇◆◇◆



エレベーター (18)


(Side 社)

その日、蓮が珍しく遅刻してきた。珍しく・・・というか俺が知る限り初めての遅刻。

何かあったのか・・・とは聞くまでもなく、遅刻して周囲の先生方や校長に一通り謝罪した後の蓮の顔を見て、俺は何となく悟ってしまった。そこに、俺と同じことを思っていたらしい琴南先生がやってきた。

「社先生、アレ・・・どう思います?」

くいっとあごと視線を一瞬だけ蓮に向けた琴南先生。対する蓮は自分のデスクで、光のもやに包まれているかのような柔らかな表情を称えて、答案用紙か何かを束ねている。

「最上先生とうまくいった・・・んじゃないかと俺は思うんだけど、琴南先生は?」
「同感です。キョーコにも後で確認しておきます。・・・それにしても甘々なのがただ漏れじゃないですか、アレ・・・。」

うん、確かにね。俺もあんな蓮の顔は初めてみるかな・・・。最上先生と夕食を一緒した時の甘々スマイルよりもスゴイな・・・。

「敦賀先生って、彼女ができるたびにあんな感じなんです?」
「プププ・・・。いや・・・多分アイツにとったらさ・・・。」


・・・初恋・・・なんだと思うよ・・・


と琴南先生にこっそり伝えると、

「またまた、ご冗談を。」

信じてくれなかった・・・。でも俺が蓮と知り合ってからの彼の恋愛歴を簡単に説明すると、琴南先生は愕然とした顔をしてヨロヨロと自分のデスクに戻り、何やら薬を飲んでいるようだった・・・。

・・・胃痛薬かな?(←頭痛薬)

っと、それにしてもアイツには一言言っておかないと。あれじゃ周りの女の先生方や女生徒に失神者が出てしまうな・・・。

「・・・蓮?」
「あ、社先生、おはようございます。あの今朝は・・・」

と、遅刻したことに対して謝ってきた蓮だが、その顔から罪悪感は全く感じられない!むしろ・・・ま、眩しい・・・!

「それよりもお前、その顔どうにかしろ!そんな顔じゃ、最上先生とうまくいったことがバレバレだぞ?」

あ、ギクリとしやがったぞ?コイツ・・・。

「何で分かったんですか・・・?」
「だから言ったろ?顔に全部出てる。顔がにやけ過ぎ。甘々過ぎ。鏡でも見て来い!」
「・・・コホッ・・・・敵わないですね・・・。気をつけますよ・・・。」

そうは言っても、初恋が叶ったばっかりだ。嬉しさや幸せを隠すのは無理だろうな・・・。

・・・保健の先生に警告しておこうかな・・・?

「まぁ、でも、良かったな、蓮。おめでと!」

あまり役に立たないであろう忠告をした後、自分のデスクに戻る間際にポンと蓮の肩を叩いて祝辞を述べた。そうしたら・・・

・・・ありゃ?もしや、コイツ、照れてる??

「あー・・・その、ありがとうございます・・・。」

・・・うわわわゎ!珍しいもの見たーー!!

ったく。恋は人を変える変える。・・・特にそれが大人になってからの初恋とくれば・・・な。



その日の夕方、職員室で残業をしているっぽい蓮を見かけた。

「お疲れ・・・うん、分かった・・・今から行くね・・・。」

あの顔からして電話の相手は最上先生だな・・・。夕飯にでも行くのかな?

「社先生、お先に失礼します。」
「おう、明日は遅刻すんなよ?」
「・・・・・・分かってますよ。」

・・・俺も琴南先生を誘ってみようかな?

すると、ちょうどそこへ琴南先生がもー!もー!言いながらやってきた。

「どうしたの?」
「あ、社先生。さっきからキョーコに電話してるんですけど、出ないんです。」

どうも琴南先生は最上先生を今夜食事に連れ出して、蓮とのことを尋問する気だったらしい。

・・・それは無理だよ、琴南先生・・・

「さっき蓮が最上先生に電話してたから、それで出られないんだと思うよ?一緒に夕飯に行くんじゃないかな?」

だから俺たちも一緒にどうかな・・・?って便乗したら「愚痴ってもいいのでしたら喜んで!」と、意外にもあっさりOKの返事が返ってきた!

・・・理由は微妙だけど、やった!



俺も幸せいっぱいの友達の恋にいつか便乗できればいいけど・・・

俺のは長期戦になりそうだな・・・






まだまだ続きますよ~。
では次の記事にてどぞ。

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