スーツケースを開けたなら

眠れない。
とても眠れそうにない。

「…………。」

今、最上さんは……あの下着を………。
替えがアレしかないのだから仕方ないとしてもだ。
何てモノを用意するんだ。
あの人は!!!
しかも、あんなモノまで用意して……何を考えてるんだ!?
しかも、あのサイズ………いったいどこから手に入れた?
潜り混んだ上掛けの隙間から覗き込めば、背を向けている最上さんの姿。
上掛けを肩までかけているから後頭部しかみえないけど、それさえかわいいと思ってしまう。
かわいい。
やっぱり君はかわいいな。
かわいい俺の最上さ………。
…………俺の??
いや……まだ俺の彼女じゃないし。
まだ…………いつか、彼女になってほしいなとは思ってるけど。
できれば結婚したい。
いや、まだ17歳、高校生だぞ。
だが、結婚も出来ると法的にも認められた立派な女性だじゃないか。
子供だって出来るじゃないか。
子供か。
でも、2・3年は新婚気分でいたいよな。
2・3年したら子供をつくって。
最低2人は欲しいな。
最初は彼女似の女の子。
次ぎは彼女似の男の子。
俺似?……はいらん!!
………ん?
………………って違うだろう!



…………眠れぬままに夜は過ぎていく。



眠れぬまま過ごし、気がつけば朝だった。
朝……朝。
朝だ!
………まずい。
朝には元気になるのが男の習性。
やっぱり今回も元気だった。



丸くなって寝ていて良かった。



◇◆◇◆◇



いやぁっ!
下着見られたぁ(TДT)
もう……もう……だめ。
あんな下着を着けてるんだなんて敦賀さんに知られてしまったなんて~。
替えがあれしか無いんだし、仕方ないけど!
仕方ないんだけど、何なのよーーーっ!
開け放ったスーツケースには無造作に詰め込まれたセクシーランジェリーの数々。
もちろん私の趣味じゃない。
実用向きでもない。
スケスケなブラやショーツ、Tバックなんてはけるわけないわよーーっ!
なんの為の下着よ。
破廉恥よ。
慎みがないわ。
だいたいね、スケスケや極小面積で何の意味があるのよ。
でも、今はあれしかないのね。
……明日、自分で買いに行くしかないわね。
出費がいたいわ。
オシャレガールの下着よ。
下着だってそれなりに高いはずよ。
仕方ないから、中でも一番大人しいのにしたけど、紐パンよ!!
面積だって狭いのよ!
もう……気になって眠れないわ。
でも、今はこれしかないのよ。
仕方ないのよ。
それよりも睡眠よ。
美容に悪いわ。
眠らなきゃお肌に響くわ。
モー子さんに怒られちゃう。
よし、寝よう。
……あっ……動いた拍子に、紐が……紐が……解けちゃたじゃないの……。
直さなきゃ………。



気付いたら、もう朝だった。



そういえば、私、何か忘れてない?
なんか、なんか……スウスウするような。
なんでだろう。



また眠気が襲ってきて、私はそのまま眠りに落ちてしまった。
やっぱり夜更かしはいけないのだと思う。



◇◆◇◆◇



眠れるはずもなく、そのまま朝を迎え、ベッドから身を起こす。
隣のベッドには寝息をたてる最上さんがいた。
君はあまり俺を意識してくれてないのかな?
俺は昨夜は君を思って眠れなかったのに。

「最上さん。」

声をかけたからか、彼女が寝返りをうつ。
上掛けからセツカ仕様のキャミソールを身につけた肩が出て……どきりとした。
平常心だ。
こういう時こそ、心を落ちつかせて……。
しかし、それも敦賀蓮としては少々不安が……。
そこでカイン・ヒールで通す決意をした。

「セツ、風邪をひくぞ。」

自分のベッドを抜け出して、セツカの上掛けを肩まで戻してやる。
そして気付いた。
上掛けの隙間から何かが飛び出している。
紐?
何の?
紐があったら、それをひくのは何かの心理。
そのまま引っ張るとスルスルと抜け出した。

「………………。」

手にした紐の正体を知った瞬間、何かがブチッとキレた音がした。



◇◆◇◆◇



ごそごそと音がする。
何?
敦……兄さんが起きたのかしら?
私も起きないと。
上掛けがめくられる感覚。
んも~……起きるわよ、兄さん。
身体を起こしかけて、逆にベッドに押さえ付けられた。
ずっしりとした重量感。
重いわ、兄さん。
するりと肩をキャミソールの肩紐が落ちたのがわかる。

「兄さん……何を悪ふざけしているの?わかったわよ。起きるわ。」
「兄さんって誰?」
「私に兄さんは一人しかいないわよ。……あん。ちょっと兄さん!どこ触ってるの?」

キャミソールの上から胸を鷲掴みされた。
ちょっちょっちょっちょっ…ちょっと待って敦賀さん。
破廉恥です。
とは思いつつ、私はまだ雪花のままだった。
ゆっくりと目を開ければ、眼前に彼の顔があった。
カインじゃない顔。
尊敬する大先輩の顔だけど……どこか違う表情。
こんな表情は見たことがない。
物欲しげに私を見つめる敦賀さんなんか見たことはない。
そして今、敦賀蓮のまま同衾していた。
……しかも、上半身はあきらかに裸だった。
下は?
何か……素肌で触れ合っているような?
…………す…はだぁあ!?

「やっと目が覚めた?」
「つつつーっつつ……敦賀さん!?何をしてるんですか?!」

彼が敦賀蓮でいる以上、私も雪花でいる理由もない。

「何って……、君、昨夜これが何か聞いてきたよね?」

彼の手には昨夜のカラフルな小箱がおさまっており、それを妖しげな笑みを浮かべながら口でフィルムを剥がす。
箱を開けるとミシン目で連なった銀色の物体が出てきた。
何これ??

「これはね、避/妊/具だよ。」

へっ!?
それが何でここに?

「12個あるね。」

だから何でそんな物が貴方のスーツケースに!?
あ……そんなのというか……敦賀さんは大人の男性だし、やっぱりそういう事も……。
ちょっと…いや、かなりショックだわ。

「大丈夫、君にしか使わないし。」
「えっ?」
「口に出てたよ。でも嬉しいよ。そんな風に思ってくれてたなんて。」
「えっ!?」
「どうやって使うかとか、知ってる?」
「えっ!?」
「使う目的とか。」
「えっ!?」
「覚えるには実地が一番だから。」
「じっ実地ーーーーっ!?」
「今日はオフだし、頑張ってマスターしよーね。」



どうしてこんな事になったんだろう。
どうして!?
やっぱり、この破廉恥な下着がいけなかった?
どうしてこんなの入ってるの??
テンさん普通の下着が良かったですーーっ!
社長さんやっぱり男性と同室なんていけませんよーーっ!
っ!!
いやぁーーっ!
ブラ……ブラがハズレて!!
続く心の葛藤と起きている現実。
信じがたい事ではあるけれど、私は今、敦賀さんに女として襲われている。
熱く見つめるその瞳に抵抗する術を奪われる。
キスが落ちてきて、痺れるような感覚と眩暈感覚を味わった。
イヤじゃなかった。
この人が好きなんだって自覚していたからなのかもしれない。
何よりもキスが優しくて、私を包み込む彼の腕の中が温かくてとても安心出来たから。
このままでいたいと思ったから。

そう、このままで、いいんです。

えっ?
この先?
まだけっこうです!

いやぁーーーっ



敦賀さんのえっちーーーっ!!



それはキスで塞がれて、口にすら出来なかった最後の叫び。















一応、この先も用意してみたんだけど……これでいいんじゃね?
とか思った。

あはは。

本誌でみた途端に気になったスーツケースの中身。
コミックが出るまで我慢しました。
でも、わすれちゃうよなぁ~。

続きどうしよう。
何かこのままでいい気がしてきた。

ではでは、また。



月華



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