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マジスカでいってみよー!

私は天宮千織。
女優やってます。
LMEの社長のツテでゲスト出演した事がきっかけでレギュラーに起用され、担当のコーナーまで任されている。
女優が主だから地方ロケもあるし、相手の都合もあるからズレる事もあるけど、ほぼ毎週早朝ロケが組み込まれている。
今日も日の登る前に起きて、撮影前に現場で最終打ち合わせをして早朝から撮影に備えていた。
前は女優一本にこだわっていたけど、アドリブが多いからバラエティーも勉強になるのよね。
何よりBOX”R”のユミカのイメージを払拭してくれた番組でもあるし、はりきってやっているわ。
カメラもOK!
さて、今日もがんばりますか!
私はカメラに精一杯の笑顔を向けた。
「今日はとある芸能人の新婚ご夫婦のお宅に来ていまぁす。早速お邪魔してみましょう。」
ドア前のインターフォンで部屋番号を押す。
数コールの後、スピーカーから明るい声した。
「はぁい。」
「おはようございます。マジスカの天宮千織で〜す。」
『天宮さん!おはようございます。今、開けますね。』
セキュリティが解除され、ドアが開く。
「実は奥様は私のお友達なんですよ。誰かは、楽しみにしていて下さいね。」
何度かお邪魔してるけど、本当に何て広いエントランス。
「見て下さい。この広いエントランス。高級そうな絨毯敷きの床!高級そうなテーブルにソファまで置いてありますよ。うちにもこんなのはありません。それと………。」
カメラが私からそれてエントランスの奥にあるカウンターを捕らえる。
制服姿の男性が一人控えており、カメラに向かって模範みたいなお辞儀をしていた。
「コンシェルジュの方までいますよ。おはようございまぁす〜。」
私も負けじと笑顔で返す。
ホテルのフロント並の作りでコンシェルジュが常駐って、いったい何なの?
「では早速お邪魔してみましょう!」
エレベーターのボタンを押し、程なくして開いたドアから乗りこんだ。
撮影が許されているのは、場所が特定出来ない限られた場所のみ。
外観や外の景色はNGだった。
「これに乗って最上階まで行きますよ〜。ちなみに最上階には一部屋しかありません。凄いですよね〜。」
静かに上がっていくエレベーターがポーンという電子音と共に停止した。
「はい。到着です。電子音まで高級に聞こえちゃうのは気のせいでしょうか?」
エレベーターにも相当金をかけてるのは確かだけれど。
静かに開かれるエレベーター。
このフロアに存在する居住スペースに繋がるドアの前で一人の女性が待っていた。
笑顔で出迎えてくれた彼女。
この段階では、まだ彼女の正体は明かせない。
番組中に誰のお宅にお邪魔しているのかをレギュラーやゲストが答え、終盤に正解を出すというもの。
ちなみに旦那様には企画の内容は話しているが、いつ撮影するかは奥様にしか話さない。
そういう決まりになっている。
「おはようございます。」
実際の放映では、彼女の声は合成処理される。
声でばれちゃったらクイズにならないもの。
当然、私が彼女の名を呼んでも編集で伏せられるのだ。
「おはようございます。旦那様は、まだおやすみ中ですか?」
「はい。だから、そうっと入って来て下さいね。」
そう、このコーナーの売りの一つは男性芸能人の寝起きを拝見できる事。
大物の俳優や人気のミュージシャンや今話題の芸人さんだったりするから、マジスカの看板コーナーまでなっている。
芸能人の私生活なんて滅多にお目にかかれないしね。
でも、二人ともよくOKしたものよね。
「新婚カップルのお住まいに潜入しまぁす。」
幾分声をひそめて中に入る。
スタッフ達も慣れたもので音も立てずに中へ入った。
無駄な程に広い玄関。
初めてお邪魔した時は、別世界に思えたわ。
いくらすんのよ、この部屋。
それすらも怖くて聞けない。
まぁ、結婚する前に購入したって聞いてるから、彼女も分からないかもしれないけど。
品のいい男性用の靴が揃えて置かれている。
「これアルマンディの靴ですよ〜。大きいですね。奥様の靴が小さく見えますぅ。大容量の収納棚もあります。開けてもいいですか?」
「どうぞ。」
「では……うっわぁ、凄い!旦那様のは全部アルマンディですか?」
「そうですね。」
「奥様のは………あっ……これアルマンディのマーク。」
「つ……あっ…主人が……。」
あっ…芸名の苗字で呼ぼうとした。
旦那様、見逃してくれるのかしら?
彼女の顔が引き攣ってるわ。
後で編集して貰おう。
「アルマンディで女性物って聞いたことないですが、もしかして特注されたんですか?」
「みたいですね。いくらしたのか……聞くのが怖くて聞いてません。」
分かるわ、その気持ち。
広いリビングに案内され、ぐるりとカメラが室内を撮って回る。
奥様の好みのスワロフスキーの置物……また増えてる。
妻の為に、どんだけお金をかける気?。
お次はキッチン。
もう既にいいにおいがしている。
綺麗に整理されたキッチンだった。
「あれ、前にお邪魔した時と変わってますね。棚が低くなってる。」
「私の身長じゃ届かない所が多くて、リフォームして貰いました。」
以前、お邪魔した時、嫌味なくらいの高さにお手伝いを断念したわ。
シンクや調理台さえ、私には微妙に高かったのよ。
腹が立つわ。
「少し待っていて下さい。仕上げして、器に盛るだけですから。」
彼女が鍋の蓋を開けると美味しそうな香りがいっそう強くなる。
「あっ、実は皆さんにも朝ごはん用意したので、後で召し上がって下さいね。」
テーブルの上を示されて見てみると大きめの紙袋が置いてあった。
「もしかして、これですか?」
「足りると思うんだけど。」
「ありがとうございます。開けてもいいですか?」
中を覗くと、使い捨ての紙のランチボックスがいくつも入っていて、蓋を開けるとそれぞれの箱にはサンドイッチやおにぎり、おかずが入っていた。
「すっごい!もしかしてサンドイッチのパンも手作りですか?」
彼女のパンは絶品なのよ。
おにぎりだって、絶妙な塩加減で美味しんだから。
玉子焼きにミニハンバーグも入ってる〜。
今度、作り方教えて貰おう。
「朝ごはん、まだのスタッフもいるので助かります〜。本当にありがとうございます。」
そんな私の声につられるように数人のスタッフのお腹が”ぐーーっ”一斉になった。
正直者ね。
私がランチボックスを元に戻している間に、彼女が最後の仕上げにかかる。
ふっくらと炊き上がった白いご飯に、具がたっぷりのおみそ汁、だし巻き卵、焼き魚、おひたし、浅漬け……純和風の朝食。
盛り付けも上品で、ありふれたメニューなのに、どこか高級感が出ている。
「和食ですね。洋食派かと思ってました。」
「彼のリクエストなんですよ。」
あまり接する機会も無かったからだけど、意外。
確か彼って、クウォーターよね。
洋食の方が好きそうだけど。
彼女が肉食系女子が着用するようなえっちな下着を買っていた時と同じくらい意外だわぁ。
「ご飯の支度が済みましたし、起こしにいきましょうか。」
ついに来たわ。
本当にいいのかしら?
だって、その辺の売れない芸人の部屋じゃないのよ!?
ちょっと怖い気もするわ。
ドキドキしながらも、彼女の後をついていった。
そして………。



遮光カーテンがひかれ、暗いままの室内。
彼女がカーテンを開けて、朝の光りを取り込む。
私達は度肝を抜かれた。

なんなの、この巨大なベッドは!?

広い室内に鎮座するキングサイズのベッド。
そこに横たわる朝日を浴びた光り輝く男性の姿。
結婚した今でも抱かれたい男No.1に君臨する敦賀蓮の姿がそこにはあった。



もう隠す事もないので、新妻の京子さんの姿を余す事なくカメラに収める。
「久遠さん。起きて。」
本名で呼ぶ京子さん。
敦賀さんの本名は既に公表されているからテレビ的にも問題はない。
長い腕がにょきっと伸びて京子さんを抱き込む。
「きゃっ。」
「……キョーコ。もう少し……。」
「ちょっ…ちょっと!?久遠さん!?」
「今日はオフだよ。」
「オフじゃありませーん。いやーーっ!どこ触ってっ!!」
「だって、夕べ帰るの遅くて、君に触れてないし。………ん?オフじゃない??」
「だから放して下さぁい!」
「えっ!?」



ムクっとキョーコさんを抱えたまま腹筋だけで苦もなく起き上がる敦賀さん。
そんな敦賀さんとバッチリ目が合ってしまった。
「あっ。……えとぉ。おはようございます。」
カメラにも当然気が付いて、いつもの柔らかな笑みで挨拶してくる彼。
何だか、怒ってない。
何か、神々しいまでのキラキラが、プスプス刺さってくるんですけど。
「……お…おはようございます。”マジスカ”の朝ごはんレポーター天宮千織です。」
「取材、今日だったの?ごめんね、こんなとこ見せて。」
「久遠さん。放して下さい〜〜っ!!」
「ん〜〜仕方ない。また後でね。」
後で……私達が帰ったら、続きをするつもりなんですね。
テレビ的にはいいのかしら?
敦賀さんはパジャマ姿のままで、京子さんを抱き抱え巨大なベッドから抜け出した。
いくら京子が細身で軽いにしても……何てパワーなの。
「おはよう奥さん。」
「おはようございます。」
「今日の朝ごはん、和食にしてくれた?」
「和食ですよ。」
「だし巻き卵ある?」
「ありますよ。」
「愛情、たくさん入ってる?」
「入ってます!!」
「ありがとう。」
いい加減……京子さんを放しませんか?
カメラ回ってるんですけどぉ。
この場に不破さんがいたら”ちゃぶ台返し”するんじゃないかしら。
「じゃ、今から着替えますので。」
幸せいっぱいのラブラブな二人。
敦賀さんは着替えると言いつつも京子さんを抱いたままだ。
昔の私なら毒ノートを丸々一冊埋め尽くした事だろう、そんな光景。
敦賀蓮のパジャマ姿とその寝室という貴重な映像をゲットした私達は寝室を後にした。



ダイニングテーブルで器用に箸を使い、京子さんの手料理を堪能する敦賀さん。
「今日も美味しいよ。」
本当に美味しそう。
こっちまで食欲を誘われちゃうわ。
あっ、スタッフが指で合図してる。
もう時間なのね。
「それでは敦賀さん。奥様に今のお気持ちとありがとうキスをお願いしまぁす!」
やっと、終わるわ。
もうさっさと終わらせて退場よ。
そればかり考えていて大切な事を失念していた私。

「キョーコ、いつも美味しいごはんを作ってくれてありがとう。」

そう言って京子さんの頬にキスをした敦賀さん。
ここまでは予定通り。
このコーナーは”いつも朝ごはんを用意してくれる妻にありがとうのキス”をして終わるのだけど………それだけじゃ済まなかった。

「俺は幸せ者だね。」
そう言って反対側の頬にもキス一つ。
「キスは一回でいいんですよ。」
慌てる京子さんの様子にも動じた様子でもなく。
「君への感謝はキス一つじゃ済まないよ。」
今度は反射的に閉じられた瞼に一つ。
「今度は、俺達の家族を作ってほしいな。」
最後は真っ赤になる京子さんのおでこにとろけるような表情でキスをした。
私達さえいなければどんどんエスカレートしていき、そのまま寝室に彼女を引きずり込むだろう。
私達が帰れば、”後で”と彼は言ったし、確実にそうなるのだろう。
むしろ、それを望んでの事か……。
愛情がアメリカンな彼に”どこに””どの程度””何回””節度あるキス”をと指定しなかった事を心から悔いた。



「というわけで……全員正解ですかぁ。」
「オール”アルマンディ”の靴に、新婚……ですからね。」
「シンプルに和食ですかぁ。意外でしたね。」
収録スタジオで、撮ったVTRを見てレギュラーやゲストが思い思いのコメントをする。
とはいえ、どこかみんな上の空。
刺激が強すぎたのだろうか。
いや、強すぎたのだろう。
誰一人として寝起きの敦賀さんの話題は出さないし、ツッコミどころ満載な食後のシーンにも芸人達でさえ口をつぐんだ。
私が何とかしなきゃ!
「爽やかな朝のラブラブな一時を見せ付けられた私達でした〜。」
苦し紛れでも何でもいいわ、繋げるのよ。
「千織ちゃん。始終笑顔だったね〜。」
「はい、慣れてますから〜。」
その笑顔の裏で私が何を考え、何を思っていたかは彼等には悟らせない。
だって女優だもの。



極力、敦賀さんがご在宅の時には行かないようにしようと思う。







げっかです。

マジスカ……マジでスカっとする番組だったはずだが、まぁいいか。

元ネタは『世界の朝ごはん』です。
海外の新婚さんのヤツ〜。

蓮とキョコでやったら面白いかと思って。

しかし、無理がありました。

文才不足なんですけどね。



今回も駄文にお付き合いありがとうございました。



月華


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駄文しか書けませんが、よろしくお願いします。

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