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荒川アン○ーザブリッ○でいってみよー!

「メリークリスマス!」

明るい少女達の声が、クリスマスムードに満ちたLME社内に響く。
笑顔と元気を振り撒く少女達の姿に、誰もが笑みを浮かべた、そんなクリスマスイブの夜。
思わぬ珍事が巻き起こる。
神さえびっくりな夜だった。



今年は主役のマリアちゃんがパパと水入らずで過ごす事になった為、グレイトフルパーティーは催されず、確保していた予算はLME社員へ還元される事になった。
社員食堂やラウンジでは特別メニューが組まれ、無償で提供されていた。
さらに、残業している社員には、手作りケーキが用意され、ケーキや飲み物の乗ったワゴンを押しながら、ドピンクのミニスカサンタが笑顔で社内を回っていた。

「残業お疲れ様です。ラブミー部です。」
「お好きなケーキをどうぞ。ケーキは生クリーム、チョコ、モンブラン、レアチーズケーキです。ゼリーもありますよ。お好きな物をお一つお選び下さい。」
「飲み物もありますよ。」

今話題を掻っ攫う女優と化したキョーコ、奏江、千織の3人の笑顔が光る。

「君達、お疲れ様。天宮君まで。大丈夫なのかい?事務所の方には?」
「私から申し出たんです。社外に出る訳ではありませんし、大丈夫ですよ。私もラブミーですし、こんな時だけ部外者面なんて出来ませんよ。」
「君も明るくなったね。」
「はい。」

ニッコリ笑う千織に、その場に居合わせた者達の顔も綻ぶ。

「椹さんも大変ですね。ご家族もいるのに。」

手際よく人数分の紙皿を用意しながら、キョーコが申し訳なさそうな顔をした。
まだ、マネージャーのついていない自分のスケジュールを管理しているのは彼なのだ。
それだけで彼が残業を強いられている訳では無いにしろ、負担を書けているのは間違いない。

「なに、後少しだからね。……それより、凄いな。これは君達が作ったのか?」
「キョーコとプロのパティシエさん達の合作です。」
「私達は見てただけなんですけど……京子さんの腕前にはびっくりしました。」
「そうか。最上君の料理の腕は凄いからな。さて、どれがオススメだい?」
「モンブランはどうですか?甘さ控え目ですよ。」
「じゃ、それを頂くよ。ご馳走様。引き止めて悪いね。君達も早く帰りたいだろうに。メリークリスマス。」
「「「メリークリスマス!!」」」



上機嫌な椹達に見送られ3人は次の部署へと急ぐ。



「次で終わりね。何人くらい残ってるかしら?」
「十分足りるわよ。一応、全種類あるし。」
「早く部室に戻りたいわ。キョーコさんの手料理美味しそうよね。」
「食べ過ぎに気をつけないといけないのがちょっとね。」
「今日くらいいいじゃない?」

移動中の会話にすら花が咲く。
そんな彼女達は、次の部署で珍事を巻き起こす火種と、その目撃者となるのだが、そんな事を今の彼女達には知るよしもなかった。



俳優部のプレートを掲げたドアを開けると、松島主任を含む数人の残業者と社がいた。

「キョーコちゃん!ラブミー部?うわっ美味しそうだね。」
「社さん。お疲れ様です。調度良かった。ケーキいかがですか?……あっもしかして、これからまたどちらかに?」
「いや、もう終わりだよ。松島主任に義務報告してたところ。」
「残業中の皆さんにケーキを差し入れしてるんですよ。こちらが最後の部署なのでよろしければ、二つでもOKです。」
「京子さんプロデュースのケーキですよ。飲み物も一緒にどうぞ。」
「キョーコのレシピだけあって、どれも美味しいですよ。」

その声に俳優部担当社員がワゴンの前に集まってくる。

「二つもいいのかい?」
「あら、松島主任甘い物、お好きなんですね。以外だわ。」
「妻が好きでね。付き合いで食べてるうちに好きになったんだ。持ち帰ってもいいかな?最上君のケーキだろ。去年のグレートフルパーティーで食べた最上君のケーキを妻が気にいってしまってね。今年はグレートフルパーティーがないと言ったら、残念がってたんだよ。」
「嬉しいです!奥様によろしくお伝え下さい。」
「去年凄かって聞きました。残念だわ。」
「写真があるよ。見て行くかい?」
「はい。是非!!」

ワゴンの周りはなごやかだった。

「キョーコちゃん。今蓮が別室で次の映画の衣装合わせしてるんだ。規格外の体格してるからさぁ。もう少しで終わるんだけど、蓮にも残して置いてくれる?」

社がにこやかに申し出れば、キョーコもにこやかに答える。
それは誰もが予想もしていなかった発言で……。

「敦賀さんには用意していないですよ。」
「「「「「「「「えっ?!………。」」」」」」」」

社のみならず、ケーキを取り分けていた奏江も、コーヒーポットを手にした千織も、ワゴンを囲んでいた松島を含む社員達も総でで固まっていた。

『『『『『『『『まっまさかのモレェ〜〜〜っ!!??』』』』』』』』

敦賀蓮が片恋していると密かに囁かれている俳優部、その相手がキョーコである事も部署内で広まっており、誰もが蓮に同情した。
さらにそこで気づく。
部内の奥に設けられていた別室のドアが、開けられており、戸口に人気俳優が立ち尽くしている事に。
しかも、その姿はどうみても女性物。
シスター姿の蓮がそこにいた。

『『『『『『『『蓮(敦賀さん)っ!!ぎゃーーっ!!』』』』』』』』

当事者以外、もれなく声なき絶叫を上げた。

「れっ蓮?」
「…………。」

社の声にさえ反応する事なく、立ったままの蓮。
表情は無い。

「敦賀さん、いらしたんですね。あら、どうしたんですか?」
「…………。」

キョーコの声にも反応しない。

「変わったお姿ですね。お似合いですよ?」
「…………。」

『『『『『『『『好きな子に女装が似合うなんて言われても〜〜っ!嬉しくなぁい!!空気を読め〜っ!!ぎゃーーっ!』』』』』』』』

心の叫びが当事者以外の間でシンクロする。
そんな中、社が恐る恐る蓮に近づいた。

「蓮?」
「…………。」
「蓮君?」
「…………。」

目の前で手を振ってみても反応がない。
そして気がついた。

「蓮っ!!息をしろーーーっ!!」

『『『『『『『『ぎゃ〜〜〜っ!!』』』』』』』』

「敦賀さん。どうなさったんですか?」

『『『『『『『『だから空気を読め〜〜〜っ!!』』』』』』』』

だが当事者の片割れには、彼等の叫びは全く届いていなかった。



そして………。



ふっと、何が切れたように蓮の身体が傾いて、重い音立てて、後ろに倒れ込んだ。

「きゃーっ!!敦賀さぁん!!どうしちゃったんですかぁっ!!」

『『『『『『『『どうしたも何も君のせいだから〜〜っ!!??』』』』』』』』

蓮に駆け寄るキョーコを見つつ、どこか遠い目でそんな事を思うLME社員とラブミー部員。

「もう、ごはんちゃんと食べないから、こうなるんですよっ!!敦賀さんしっかりして下さぁい。」

なんとか蓮を抱き起こし、膝の上に抱き上げたキョーコ。

『『『『『『『『何気においしくないか?この構図!?狙ったのか?!』』』』』』』』

「敦賀さん、どっか変なとこぶつけたりしてないかしら?」

さわさわと後頭部を撫でてみたり、ペタペタと身体触って確認してみたり、爆弾娘がひっくり返った俳優の面倒を見る。

「ふぅ。こぶとかは無いみたい。息もちゃんとしてるし。」

蓮の口元に頬を寄せたキョーコに傍観者達が盛大にツッコミを入れる。

『『『『『『『『確認するなら他にも方法があるだろうっ!!』』』』』』』』

そんな心の叫びも知らなげにキョーコは次なる行動に出る。

「すいません。敦賀さんをソファに運んで下さい。」

そういうと自分は、別室に入り込み、蓮の衣装合わせに立ちあっていたのだろう来訪者に申し訳なさ気に頭を下げると、室内に合ったソファに腰掛けた。

蓮を運ぶべく集まった面々の目が点になる。

「ここにお願いします。」

ミニスカから伸びる生足を指指したキョーコ。

『『『『『『『『それって、ひっ膝枕ぁ〜〜〜っ!!??』』』』』』』』

来訪者も加わって、更なるツッコミが入る。

『『『『『『『『ミニスカの生足に膝枕。角度によっては危険なアングルに……。』』』』』』』』

「敦賀さん。きっとお疲れなんですね。モー子さん、天宮さん、私しばらく敦賀さんにお付き添いますから、後、お願いしますね。」

キョーコの指示通り、社と松島の二人が蓮の脇と足をそれぞれ抱え、彼女の座るソファへと運ぶ。

「キョーコちゃん、本当にいいの?」
「はい。慣れてますから!」
「「「「「「「「はぁあっ!?」」」」」」」

”慣れてますから”の明るい声に全員が声を飲み込む事を忘れ果てた。

力の抜けた社の腕から、ズルリとずり落ちた蓮の頭部がキョーコの膝を枕にした。

「キョーコ!慣れてるってあんた、どういう事!?」
「まさか……いつもそんな事を!?」
「モー子さんも天宮さんもびっくりするわよね〜。敦賀さんったら枕がないと眠れないって言うのよ。」

『『『『『『『『嘘だ。絶対嘘。この子騙されてるよ〜っ。』』』』』』』』

「子供みたいですよね?」

『『『『『『『『ガッツリ大人の願望だからぁ〜〜〜っ!!』』』』』』』』

「疲れてらっしゃるみたいだから、少し休ませてあげないと。」

聖母マリアの如き穏やかな微笑みを浮かべ、気を失ったままの蓮を見つめるキョーコ。

そんな二人の姿に居合わせ者達、衣装合わせに来ていた者達も含め室外へと出て、静かに扉を閉めた。



「お見苦しいところをお見せして申し訳ありません。あの……本当に申し訳ないのですが、オフレコでお願い致します。」

松島が来訪者に詫びを入れつつ、黙秘を願い出た。

「彼女……どこかで見た事があるですが。キョーコ……さん?あっもしかしてDARK MOONの未緒役の京子さん!?」
「……今のところ、蓮の片想いのようなので。そっとして置いて上げて下さい。」
『『『『『『『『かわいそうだからっ!!』』』』』』』』

松島の背後に控えた面々が、目で訴える。

そんな彼等の様子を知ってか知らずか、来訪者は目を輝かせて言った。

「見つけたっ!俺のマリアッ!!」
「「「「「「「「は?」」」」」」」
「京子さんにもオファーを出しますので、よろしくお願いしますよ。松島主任。」
「監督?」
「そして、シスター役はやっぱり君しかいないよ。敦賀君!!」

『話しが来た時はイメージが……とか心配していたけど……。』
『はまり過ぎてるぞ。蓮。』
『あの妙な恰好で出るんですか。敦賀さん。』
『………なんの映画かしら?京子さんが出るならチェックしなきゃ。』

いずれにしろ。

『『『『『『『『出来たら見に行かないとっっ!!』』』』』』』』

この場にいた面々の中で、あの蓮の異様な姿にも反対する者はいなかったという。



「ところで、最上君はなんで『蓮の分は無い』なんて言ったんだ?」

ケーキのワゴンを囲み、各々好きなケーキを堪能しながら、全員が首を傾げた。

「「……あっ……。」」
「なんだ?社?琴南君?」
「朝から、蓮、妙に機嫌が良かったよな。」
「うちに泊まりに来ないかって誘ったら、予定があるって、キョーコが。」
「「「「「「「………。」」」」」」」
「もしかして、付き合ってるの……か?」
「いえ、それは無いと。相手はキョーコちゃんですよ?」
「「「「「「「………。」」」」」」」
「明日はキョーコの誕生日ですよ。何か意図が見えてくるのは気のせいでしょうか。」

「「「「「「「ヘタレ卒業する気になったとか?」」」」」」」
「いや、蓮だから、それは……。」



誰一人として、否定出来ない実績がそこにはある。
だけど……何かおこりそうな予感。
きっと奇跡がおこるのかも………。





月華です。



かなり早いクリスマス話し、続きはキョコたんの誕生日に合わせたいけどどうなるかな。

相変わらず、自由きままに書いていく。

頂き物記事……何とか上に持って行きたい。
でもPC立ち上げないと無理なのよね。

ではでは。



月華



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