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俺と彼女と彼等の実情 6

最上さん宅のリビングで出されたコーヒーを啜る俺。

「びっくりしたわ。まさか蓮君が、キョーコの勤め先の支社長さんだなんて〜。」
「こんな若造が支社長とは……そうよく言われますよ。」
「蓮君、昔から成績優秀だったもの。……周平さんとジュリさんはお元気?」
「ええ。相変わらずですよ。今はニューヨーク支社にいます。」
「そうだったの。こっちに帰ってきてからご挨拶に行ったんだけど、引っ越しされた後だったの。……ところで、キョーコったらどうしたのかしら?ぼーっとして。」
「びっくりしたんでしょうね。俺が幼なじみの”蓮”だと知って。」

最上さんはソファに座ったまま放心状態。
それ程に衝撃だったのか。
それとも成長した俺が理想と違っていたのか。
確かに育ち過ぎているのは認める。
彼女が妖精の王子様といった少年の姿は今はない。
だけど、最上さん。
今度は今の俺を好きになって。
お願いだから。

「最上さん。」

反応がない。

「キョーコちゃん。」
「ふぇっ!?」

あっ反応した。
キョーコちゃんと呼んだ方がいいみたいだ。

「キョーコは蓮君に気づいてなかったの?」
「俺もですよ。車の中で幼い頃に交わしたあの約束の事を話してくれて、それで気づいたんです。」
「蓮君のお嫁さんになるのが小さい頃から夢だったもの〜。蓮君も……苗字変わってたから、気づかなかったんでしょ?私達……一度離婚したの。だから。」
「そうでしたか。俺、何度かエアメール送ったんですが……何度、出しても宛先不明で戻って来たんですよ。」
「あら、いつ?」
「引っ越しされてからすぐと、その後も何度か。」

必死で書いたエアメール。
戻って来る度にせつない思いをしたものだ。

「……………。」
「お母さん、どうかしたんですか?」
「私達が離婚したのは、5年後よ。それまでは同じ場所に住んでいたし。教えた住所が間違っていたのかしら。……そういえばレイノが、何度か日本からのエアメールを配達員に返していたような。………まさかね。うふふ。」
「………………(あのクソガキャーっ!!)。」

相変わらず天然キャラな彼女の母親の発言に全てを理解した俺。
双子の片割れレイノ。
あいつは要注意なガキだった。
不思議と俺には害が無かったけれど、キョーコちゃんに言い寄る男がいると良からぬモノを相手にとり憑かせたり、他人の行動先読みしたり……とにかく油断ならないガキだった。。
絶対、あいつだ。
配達員は日本語が理解できる人間だったのかもしれないが、幼児のいう事をそう簡単に鵜呑みする大人は普通いないだろう。
そうなれば、……あの妙な力を使って配達員をだまくらかしたとしか思えない。
………何たるガキだ。
やられてばかりだったあの頃。
だが、もう好きにはさせない。
彼女の心が俺にある以上、お前達には手出しはさせない。
絶対に。



「ただいま〜。逸美?誰か来てるのか?」

ん?
この声は………記憶に間違いないなら。

「あっ、主人が帰ってきたわ。」

パタパタとスリッパを鳴らしながら玄関へ向かうお母さん。

「秀人さん。お帰りなさい。」

離婚したんじゃなかったのか?

「蓮君が来てるのよ。」
「蓮君?妖精の王子様か!!」

いや、それはもういいですから。
廊下から聞こえてくる会話にツッコミいれつつ大人しく待つ。

「やっと来たか。遅いなぁ。」
「原因はあなたのせいでもあるわよ。」
「なんで!?」
「蓮君。キョーコの会社の支社長さんなのよ。苗字が変わってて、今日、気がついたんですって。」
「だから、ごめん。許して、逸美ちゃん。」
「知りません。」
「浮気はしてないでしょ。」
「未遂でも許せません!」
「もうしないから。」

未遂で離婚。
お母さん……なかなか厳しいですね。
まぁ、俺は浮気なんかする気はさらさらありませんけどね。

リビングに入ってきた彼女のお父さんにソファから立ち上がり挨拶をした。

「お久しぶりです。蓮です。」
「随分といい男になったじゃないか。キョーコを迎えに来たんだって?」
「はい。」
「え〜〜〜っ!?」

放心状態だった最上さんが叫びを上げた………やっと正気に戻ったらしい。

「キョーコは、びっくりしてるみたいだけどな。どうする、蓮君。」
「いきなりプロポーズは出来ませんから。お付き合いを申し込もうかと。」
「ほぉ。そうか。しかしな……キョーコは俺の大切な娘でね、そう簡単には渡せないなぁ。」

まぁ、とんとん拍子に事が運ぶなんて思ってない。
ある意味、父親の方が強敵かもしれない。

「蓮君。今日は泊まっていきなさい。」
「えっ?」
「お父さん!!」
「逸美、うちの酒、ありったけ持って来てくれ。」
「二日酔いになっても知らないわよ。明日も仕事なのに。蓮君だって。」
「酒ごときに飲まれるような男にキョーコは渡せないからな。世には誘惑もたくさんあるし。」
「その誘惑に負けそうになったあなたが言う台詞ではないわね。」
「ごめんってば。」
「次はありませんから。」
「肝に命じておくよ。」
「だといいですけど。それと飲むのはけっこうですけど、ちゃんと召し上がって下さいね。」
「軽く何か作ってくれる?」
「もう用意してありますよ。」

続く夫婦漫才。
少なくとも、お父さんには殴られなくて済みそうだ。

「というわけだから、蓮君。今夜は飲もう。」
「お父さんがよろしいのでしたら、是非。」
「しっ支社長!お父さん!!」
「キョーコちゃん。大丈夫だよ。」
「キョ……!?」
「キョーコちゃんも俺の事は蓮って呼んでね。」
「ええ〜〜っ。」

彼女が驚きの声をあげる中、彼女のお父さんの夕食も兼ねたツマミとグラスがテーブルに並んだ。
日本酒の入った一升瓶を置きながら彼女の母親がにっこり微笑む。

「蓮君。頑張ってね。この人、けっこう強いわよ。」

俺もそれなりに強いつもりでいるけど、あえてそれは伏せた。
確実にお父さんには沈んで貰わなければ、後が面倒だからだ。
最上家における自分の存在を確固たるものにする。
その為には先手を打つしかない。
それも、あの双子とのバトルに欠かせないものを得るため。
俺は置かれた一升瓶を手にとり、封を開けた。

「お父さん。どうぞ。」
「おっ、悪いね。」



まずは一勝だ。
俺は、なみなみと注ぎ返されたグラスを一気に煽った。











ども月華です。
貴島さんと逸美ちゃんをカップルにしてみましたぁ。
ので、昔の名前は”貴島キョーコちゃん”でした。ゴロ悪いな。
離婚して日本に戻って来た逸美ちゃんに、さらにアタックかけて復縁した貴島さんなのでした。
…………これまたベタな。
ちなみに長男はミロクさん、長女が奏江ちゃんです。
ミロク、奏江、キョーコ、尚、レイノ……この5人の両親には普通の人じゃ無理そうなので、貴島さんと逸美ちゃんにしました。
という家族関係の貴島、最上家。
今しばらくお付き合い下さい。


月華
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