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俺と彼女と彼等の実情 4

彼女はいつも笑っていた。
俺の事を妖精の王子様みたいだって言っていたけど、俺にとっては彼女こそが妖精そのもだった。

「キョーコちゃん。僕のお嫁さんになって。」

彼女は輝くような笑顔で、頷いてくれた。
それは幼い頃の夢。
大好きだった、隣の家の女の子、キョーコちゃんと俺の夢。

最上さんと同じ名前の女の子。

あの子にも弟が二人いたっけ。
いつも一緒で。
そうだ、いつも邪魔されていた。
かわいいあの子の手は、いつも彼等の手を握っていて、俺が触れる事はかなわなかった。
最後に彼女に触れたのは別れの日。
彼女がアメリカに引っ越すあの日、彼女と交わした約束。
ぎゅっと繋いだ手の温かさ。
俺の初恋。
彼女は元気だろうか。
きっと俺の事なんか忘れて幸せに暮らしているだろう。
俺のせつない恋の思い出。
だけど、今はそんな感傷に浸っている場合じゃない。
俺はまた、恋をした。

そしてまた双子……似てない双子。

俺は……双子と戦う運命をしいられているのだろうか。

……いや、待てよ。
双子?
似てない双子?
名前…なんだっけ?
彼女は彼等をなんと呼んでいた?
思い出せ。
思い出すんだ。

『蓮君、ごめんね。……と……までついて来ちゃったの。』

思い出せ!!

そして、何故だか最上さんの姿か重なる。

『尚!レイノ!』

最上さんとキョーコちゃんが……。
過去どうしても勝てなかったあの双子と最上さんの弟達が……。

馬鹿なっ!!
苗字が違う。
そういえば、出したエアメールが宛先不明で戻ってきたんだ。

苗字が変わったから??
……有り得る。

もしそうなら………。



「…………。」

目を開ければ暗闇の中。

「キョーコちゃん。もし君なら、今度こそ逃がさないよ。」

呟きが闇に消えた。



朝、出社すると、最上さんがいた。

「おはよう。」
「おはようございます。」

朝から君の笑顔が見れる幸せ……もっと味わっていたいよ。

「おはようございます。支社長。こちら、昨日の資料になります。可能な限り集めましたので、ご確認下さい。」

「ありがとうございます。社さん。」

中身はおそらく、最上さんの家族の事。

「早いですね。」
「ネットの情報をかき集めただけですよ。他はツテを使って調査中。」
「俺も思い出した事が有るんですよ。後でいいですか?」

ちらりとコーヒーを入れてくれている最上さんを見る。
気づかれてはいない。

「最上さん。後で企画室に資料を届けて貰えないかな。」

コーヒーを運んできてくれた彼女はデスクにカップを置いた後、にっこりと笑って書類を受け取る。

「かしこまりました。」

眩しくて、明るい笑顔は確かに、懐かしい彼女のと同じ。
やっぱり間違いない。
君はキョーコちゃんだ。
俺は今度こそ、君を手に入れる。



「で、思い出した事って、何を。」

彼女が支社長室を出て直ぐに社さんが声をかけてきた。
俺は手にした資料をデスクに置いた。
社さんが集めてくれた資料だ。

「社さんが集めてくれた資料で確信しました。」
「ん?」
「思い出したんですよ。彼女は俺の幼なじみで、初恋の相手です。」
「……は?」
「苗字が変わっていて気づかなかったんですが、間違いありません。」
「れっ………蓮。顔……。」
「あの双子……散々、俺とキョーコちゃんの邪魔をしておいて、まだ足りないのかっ!!」
「蓮、落ち着けっ!」
「あっんのクソガキどもがーあぁっ!!!」
「だから落ち着けーっ!!!!」

息が苦しい。
動悸が……。
あいつ等を始末しないと俺の平穏はやってこない。
過去の甘い思い出と、忌ま忌ましい日々が走馬灯のように脳内を駆け巡る。
許せん。
今度こそ、息の根を止めてくれる。←かなりぶっ飛んでる蓮さん。

「蓮。とにかく今は落ち着け。……俺の知り合いがTV局のプロデューサーやっててな、情報を回してくれる事になってる。多少の役には立つはずだ。何より人気の二人なんだし、キョーコちゃんの事ばかりに構っていられないだろ。とにかく、今日は死ぬ気で仕事を片付けろ。今は忙しい時期じゃない。今のうちにキョーコを仕留めとかないと……長引くぞ。」
「そうですね。」
「顔……元に戻せよ。キョーコちゃん怯えられたらどうしようもないだろうが。」
「………すいません。」

ほどなくして、最上さんの明るい声が支社長室に戻って来た。
やはり、彼女がいると落ち着く。
彼女なくして俺の未来はない。
あのガキども……見てろよ。
彼女は必ず、俺がっ!!

「蓮………、顔。」

社さんの声にはっとして、俺は差し出された新たな書類に目を通した。



俺と彼等の戦いは、低レベルながらもえげつないものへと発展していくだろう。
因縁の対決なのだから。
けっして譲るつもりはない。
彼女は必ず手に入れる。



「蓮。」
「なんですか?」
「顔。魔王みたいだぞ?」
「気のせいですよ。」
「………。」



戦いはもう始まっている。







ども。
月華です。
笑って許して。



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