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エリシオン 邂逅

※ギリシャ神話を元にはしてますが、大幅に変わっています。
ストーリーはほぼ無視。
ご注意を……。





春は好き。
たくさんの花が咲き乱れて、優しい光が地上に降り注ぐ春が好き。
神々の住まう聖なる地をこっそり抜け出して、お気に入りの場所へと足を向ける。
一面に広がる花畑。
その近くには綺麗な泉もあって、たくさんの動物達が遊びにくる。
私のお気に入りの場所。
だけど、母様は近づいてはいけない場所なのだと言っていた。
恐ろしい冥界の入り口が近くにあるからなのだと。

誰も近づかない。
煩わしい求婚もない。
ここにいれば、私は自由になれる。
私の大好きな場所。



それは突然の出会い。
振り向くとそこには背の高い黒衣の男性が立っていた。
見たこともないくらい綺麗な人。

「君は誰?」

素敵な声。

「ここには来てはいけないって言われてない?ここは冥界の領域が半分入り混じった場所だよ。」
「貴方はいるじゃない?」
「俺はいいんだよ。ここの番人みたいなものだから。」
「じゃあ、番人さん。私がここに来ることを許して。心配なら、見張っていればいいわ。これもお仕事よね?それに悪さなんてしないわ。あっ、お花くらいは摘んでもいいかしら?」
「怖くないのか?」
「どうして?」
「冥王がくるかもしれないよ?君を浚っていくかもしれない。」
「冥王様はお忙しい方だと聞くわ。めったにお姿を現さないと。とても怖い方だって聞いたのだけど、貴方はお会いした事がある?」
「あるよ……。」
「どんな方なの?」
「孤独な神かな。誰も信じていない。同じ冥界の神ですら、一線を置いているよ。」
「辛くないのかしら?」
「慣れているから。」
この地の番人と名乗る青年神は少し寂しげに笑った。

「君は冥王の名前を知ってる?」
「いいえ。”冥王”としかお呼びしていないから。」
「そう。」
「そうだわ。貴方の名前を聞いていないわ。教えて下さる?私はキョーコよ。」
「レン。」
「レンね。」



それから私達が恋に落ちるのに、時間はかからなかった。
いいえ、出会った瞬間にはもう恋をしていたのかもしれない。



何度もキスを交わして、夜の闇に忍んで愛を交わした。



「キョーコ。」
「レン。」



誰よりも愛しい人。
私のすべてを捧げた唯一の人。



私達の幸せはずっと続くのだと思っていた。



何度か求婚を迫っていた太陽神が私の後をつけて来ている事も知らずに、レンに会いにいった。
レンはそれにすぐに気付き、姿を隠そうとしたけれど、もう遅かった。



私は初めて彼の正体を知る事になる。



彼はこそが冥王。
死の国の王たる神だった。



お母様は狂ったように泣き叫び、天界の長たる全能神に許しをこう。

何故?
どうして、そこまで禁忌とされなければならないの?
彼は皆が言うような恐ろしい神ではないのに。
足を踏み入れる事を禁じられていたあの地が、それ程までに忌まわしい場所なのだとしたら、どうしてあんなに美しいの?
小鳥が飛び交い、たくさんの動物達が集うのは何故?
どうして、こんなに優しい人を忌み嫌うの?

分からない事ばかりが頭を過ぎる。



父たる全能神は母の願いは聞き入れず、レン……冥王に私を連れて、冥界に帰れと言った。



私はオリンポスを追放された。
初めて訪れた冥界。
そこは暗く、どこからともなく死者達の呻きや叫びが聞こえる。
重苦しい世界。
天の神々すら恐れる死の世界。
この世界を統べるのがレン。
レンは自らを”孤独な神”と言った。
同じ冥界の神にすら、一線を引いているのだとも。

「キョーコ。すまない。」

苦しげな顔。
そんなに悲しまないで。
貴方との仲を引き裂かれなかった事が何よりも嬉しいの。
貴方が私を連れきてくれた事が、これから先、伴にあり続けられる事が喜びなの。
失ったもの多くあったけれど、貴方の存在に比べたらとるに足りないものばかり。
日の光を見ずとも、貴方と出会った思い出の地を踏む事は叶わずとも、あの清らかなせせらぎを感じられずとも、小鳥や動物達と戯れる事が出来なくなったとしても、貴方を奪われる事より辛い事はない。
ただ一つ、母神が心配だけれど。



しばらくして、レンが私の為に神殿を宛がってくれた。
彼と出会った花咲き乱れるあの美しき地とよく似ていた。
そこに立つ白亜の小さな神殿。



この地の名はエリシオン。
美しき最果ての地。









ギリシア神話でのハデスとペルセフォネの話しはもっと複雑です。
ハデスはゼウスと裏で取り引きして、ペルセフォネを冥界に連れ去ったとか、ペルセフォネはずっとハデスを拒み続けたとか、ハデスが折れて半年はデメテルと暮らす事をゆるしただとか、それこそ、いろいろ。

ペルセフォネって何の女神なんだろう。
春になるとペルセフォネが花に色をつけるとか、花を書くとそれがそのまま花になるとか書いてある。
つまり、春か花の女神って事かな?
豊穣の女神の娘だから、そのあたりかな?
ペルセフォネが冥界に帰るとデメテルが怒って何も実らなくなるらしい。それが冬なんだとか。

ギリシャ神話って奥が深い。

ハデスが馬車に乗って現れてペルセフォネを連れ去るとことか、ペルセフォネのために死者達の中から躍りや歌とか芸に秀でた者をよりすぐったり、宝石てか貢いだり、なんかもう恋一直線な神様ですよね。

ギリシャ神話では一番心にのこるお話しでした。



ではでは。



月華
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