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Prisoner 〜堕天〜 7 (最終話)

闇の中に佇む巨城。
一度は跡形もなく消えたという城。
城どころか、魔界の一部がごっそりと消滅したのだと、彼の腹心たる悪魔から聞いた。
地上に堕ちゆく私を追うために彼が空間を強引に捩曲げた事がその原因だという。

それが、主の手により蘇った。
とは言え、いかに彼であっても、一度にすべてを元に戻すことはかなわないらしい。
中には永遠に失われたものもあるのだと。
今は彼の城が暗い空間に浮かぶだけ。
主の帰還に、どこからともなく現れた悪魔達がざわついていた。
その中で唯一、静寂に包まれた室内……彼の寝所に私はいた。
彼の腕に包まれて。

「キョーコ。後悔は無いのか?…といっても、もう遅いが。」

私は、人間である事を捨て、天使であった事実さえ捨て、彼の腕の中にいた。
人間であった時には幾度となく経験した子をなす為の行為。
かつて”天使”と呼ばれた姿のままで、悪魔の腕に抱かれた。
気の狂いそうになる程の快楽に溺れ、今はただ彼に身を委ねている。
何度も求められ、もう指一本ですら、思うように動かない。
私は堕ちた。
彼の腕に。
黒く染まりつつある私の翼。
上級天使ではない私は、彼のような美しい黒翼は得られないだろう。
醜く染まっていく私。
醜い私を貴方は愛してはくれないでしょう。
せめて、貴方が愛してくれる間だけは、側にいさせて。
そんな思いに応えるかの様に彼の口づけが甘く優しく降りてきた。

「今、何を考えていた?」
「えっ?」
「俺は君を手放したりなどしない。たとえ神が君を連れ去ろうとしても、決して放さない。」
「レン……。」
「君は愛を知った時、許されるのだろう。神は君を俺から奪おうとするかもしれない。許しを得た君は俺から離れて天に帰ろうとするかもしれない。でもね、それは無理。俺は君を放さない。天になんて帰さない。帰れないくらいに俺に溺れて身を汚してしまえばいい。」

それからまた、私は彼に翻弄された。
彼から与えられる熱に心までも支配される。
そんな私をさらに虜にしようとする。
悪魔と交わり、もう天に帰る事など叶わないというのに。
髪の毛一本さえ、彼のものだというのに。

「少し話しをしよう。昔、悪魔が天使に出会った話。」

胸が痛い。

「ミモリと私が殺した悪魔の事?」
「それよりも、もっと昔。」

それは私と彼の出会いだった。
神の園に彼が入り込んだ事、そこで半ば意識を無くした私に出会った事、そして私と彼の間には密かなる契約が交わされている事。

「契約?」
「君は俺の魔力に触れたからね、他の天使よりも悪魔に見付けられやすい。……今回も、本当なら君が下級悪魔になど見つかるはずはなかったのに。」

その効力が突然、無くなってしまったのだ。
私の存在に気付いた悪魔が、集まって来たのだという。
悪魔達に囲まれ、彼は決断を迫られた。
下す結論は一つしかなく、彼は現れた。
ゆらゆらと揺らめきながらも、レンに怯えて平伏す悪魔達。

「レイノ。神に伝えろ。彼女は帰さぬと。」

そのまま、闇の中に連れ去られた私。
そういえば彼は、兄として側にいてくれた天使はどうなったのだろう。

「智天使の事なら心配するな。俺が直々に命を与えた。下級悪魔とて手出しはしない。何より力の衰えた悪魔に敵う相手ではないからな。」



『愛を知ったか?天使よ。』

私の頭の中に響く声。
彼にも聞こえるのか、レンは身を起こして私を腕の中に抱き込む。

「帰さない。」
「レン、貴方を愛しています。たとえこの身が神の裁きにより滅びようとも。」
「させない。」

強く抱きしめられた。
いつも私を愛してくれた貴方。
神の裁きがどんなものか分からないけれど、貴方の幸せを祈らせて。
たとえ私が消えても、どうか……。



背中が熱いと感じた瞬間。

「っ!ぁああっ!!」

熱い。
焼けそうな程に。
翼がもげてしまいそうだっ。

「キョーコっ!」

痛みにのけ反る身体をレンが支えてくれる。
私の意識は遠のいた。



『天使。お前の白き翼をあの者にくれてやった。』
”私の翼?”
『お前が殺めようとした悪魔よ。』
”殺めようとした…?いいえ、だって私は彼を……。”
『救ってやった。お前は、天に還る気はないのだろう?……翼くらいくれてやれ。』
”私は……彼の元にいてもいいのですか?”
『あの悪魔がお前を放さぬのだから仕方あるまい?』
”神よ。お願いがあります。ミモリと彼の姿を見せて下さいますか?”
『よかろう。』

懐かしい景色が視界に広がった。
そこにで抱き合う二人はミモリと天使に身を変えたあの悪魔だった。



涙が止まらない。

”神よ。感謝します。”



「キョーコ。」

目をあければ、穏やかな顔のレンがいた。

「神も……。小憎いマネをする。」
「レンにも見えたの?」
「見せられたというのが、正直なところだ。………どこか、痛むところはないか?」

そういえば翼……。
もう空は飛べないのね。
名残惜しげに手をやれば変わらぬ感触が触れた。

翼?翼がある?

ひらりと落ちた一枚の羽。
私の背には蓮と同じ漆黒の翼があった。

「レン!」
「天の神は変わり者だな。悪魔にすら救いの手をのばすとは。」
「愛をとなえる神ですもの。私を心から愛してくれた貴方だからだわ。」



「キョーコ。」
「レン。」



闇に浮かぶ巨城の周囲に、美しき花々の野が広がった。
二度と見ることないだろうと思われた、聖なる地の風景。
彼と私が初めて出会った場所と同じ花が咲く。



私を捕らえて放さない美しき花の野。
天から堕ちてさえ尚、私を虜にする永遠なる園。







Prsoner 〜堕天〜 END



相変わらずの駄作。
うーん。一番最初の妄想とはかなぁり違う。
最初はぁ、プリズナーのPVの続きドラマで蓮に仮面の悪魔をさせて、それこそ、謎の俳優とかにさせようかと思ったのだけど、BJで謎の俳優X出て来たので方向転換。
あまのじゃく月華。
有名サイトで散々やりつくされたネタを今更引っ張り出すあたりが月華。
馬鹿だろう。←自覚あり。
数あるPrisonerネタ。
しかし、悪魔が天使と一緒に堕ちるなんて設定ないだろう……多分!!
という事ではじめた、これ。
レイノを天使にしてみたり……似合うと思って。
ショーちゃんを天使によみがえらせてみたり……、月華なりにいろいろ考えてこうなりました!!
しかぁし!!
着地点は見事に失敗。
まぁ、私だから仕方がなぁい!!
すいません、すいません、すいません×ENDLESS

………結局、安易に予想つきそうな展開に。
なんてこったい。

とりあえず、あ〜っぷ!!

少しでも楽しんで下さる方がいて下さったらうれしいなぁ。

直しはまた、後で。

大雑把KING月華。
細かいとこまで気にしたら、いつアップになるわからない。


ではまた、月華。
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