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俺と彼女と彼等の実情 3

アナザー編3話目。
尚とレイノは双子設定。
キョーコお姉ちゃんは譲れませんと奮闘中。
目の前の障害物排除に蓮さんは燃えています。
それを踏まえて読んで下さいね。





居酒屋”だるま屋”の暖簾が掲げられた店の引き戸を開けて中に入る。
賑やかな店内も出迎えてくれた女将さんの笑顔も以前と変わらぬままだ。
味は旨いが商談等には向かない為、すっかりご無沙汰になっていたが、プライベートで来るなら、ここがいい。

「いらっしゃいませ。…敦賀君と社君じゃないかい。久々だねぇ。大学卒業依頼だね。また男っぷりが上がったみたいじゃないか。」
「女将さん。お久しぶりです。お変わりありませんね。」
「やっぱり、ここは落ち着くな。堅苦しくなくてさぁ。女将さん。個室、空いてない?空いてなかったらカウンターでいいよ。それとコイツにはメシ食うまで酒は出さないでね。コイツの未来の奥さんにきつぅく言われてるんだ。そんなわけだから、なんかオススメ頼みます。」

”未来の奥さん”……否定はしない。
これから先の運命を共にするなら彼女がいい。
彼女以外考えられない。
俺は完全に彼女にまいっていた。

「個室なら、ちょうどキャンセルが入ってね、空いてるよ。敦賀君の彼女かい。今度、その子も連れてきておくれよ。」
「そのうち連れてきますよ。」

……まだ彼女にすらなって貰っていないけどね。
否定しない俺を見て、社さんがニヤニヤと笑う。
本当に学生時代に戻ったかのようだ。
旨い酒と旨い料理が確約されたこの店で、俺の恋話で盛り上がろうという気満々だ。
俺としても是非とも相談に乗ってほしいところでもあるし、聞いてくれるのは助かるけれど。

女将さんの案内で通された個室は店内の奥まったところにあった。
一度さがった女将さんが飲み物や小鉢を乗せたトレイ持ってやってきた。
俺の目の前にはお通しとウーロン茶、社さんには生ビールがが置かれた。

「今、用意してるからね、それまでこれでも食べておいておくれ。もちろんサービスだよ。」
「女将特製のおでんだ。懐かしいな。」
「こればかりは大将でも出せない味ですからね。」
「そう言ってくれると嬉しいねぇ。」

一つ箸で摘んで食べてみる。
やはり、味は変わってない。

「旨い。……ビールほしくなるなぁ。」
「ちゃんと食べたらな。」
「婚約者にしかられないようにしないとねぇ。」

婚約者か……女将さんに嘘をつかないように彼女を捕まえないといけないな。
逃がすつもりはさらさらないけどね。
女将さんが客に呼ばれて、個室を出て行った後、お疲れ様の意味を込めて手にした互いのグラスを合わせた。

「さて、蓮。とりあえず、お疲れさん。今日は友人として話しを聞かせて貰うからな。婚約者とか言われても否定しないあたり…本気で行く気だな?」
「遊び半分なんて失礼でしょ。本気ですよ。」
「彼女の弟達に変な対抗意識を持っての事じゃないよな?」
「彼等はきっかけに過ぎませんよ。俺がプライベートでなんとも思っていない女性を自宅に上げるよな男だと思ってるんですか?」
「昔からそこは徹底してたよな。お前。」
「ただ心配なのは彼女ですね。恋人でもない男の部屋にあっさり上がり込むなんて。……今までよく無事で。」
「そりゃ、あの双子がことごく排除してきたんじゃないのか?警戒心なさ過ぎるところを見ると。」

まあ、そんなとこだろう。
彼女は男に対する危機感を微塵も持ち合わせていない。
まさに箱入り娘的な彼女。
あの艶やかな唇すら、綺麗なままかもしれない。

「社さん。協力して頂けますか?」
「もちろん。」
「ありがとうございます。」

社さんがいてくれるなら、相手が双子だろうが三つ子だろうが、兄弟全員だろうが、家族ぐるみで邪魔をはろうが丸め込むなんてたやすいだろう。
俺の未来は明るい。
軽いノックの音がして、女将さんが料理を持ってやってきた。

「お待たせしたね。オムライスだよ。敦賀君用に野菜や具材を多めにしたからね。それとこっちはきのこと根菜とあさりの和風パスタだよ。それと串もの…白レバーが入ったからね。社君好きだったろう。」
「覚えててくれて嬉しいなあ。」

意外な事に洋風メニューが目の前に置かれた。
取り皿も何枚か置かれた。

「女将さん。レパートリー増えたね。俺てっきり茶漬けでも出るかと思ったよ。」
「来たばっかりの客に茶漬けは出さないよ。とにかく食べてみとくれ。旨いよ。………おや?敦賀君、オムライスとパスタは嫌いかい?」
「蓮?お前、嫌いなものなかったよな?極端に少食なだけで。」

俺はテーブルの中央に置かれたオムライスとパスタを交互に見た。
この香り、この盛り付け……見た事がある。

「女将さん、このオムライスとパスタはいつ頃からメニューに?」
「ああ3年くらい前からかね〜。バイトの女の子が賄いで作ったのが客にウケてね。このオムライスなんか、8の字だろう。だるまに見立ててもいるし、無限大の文字でもある。漢字にすると末広がりだろう。学生にも年配にも評判でね、今じゃ定番メニューだよ。こっちのパスタは大根とにんじんの繊切りが入ってるんだよ。普通のパスタよりヘルシーだって事で女性に大人気だよ。」
「バイトの女の子?」
「今年の春までバイトしてくれた子なんだけどね。器用な子でね、若いのに一人前の板前並に包丁捌きがいいんだよ。手際もいいし、器量もいい。何より気立てが良くてね〜。優良企業で秘書室に勤務が決まってね。この間久しぶりに来てくれたけど、すっかり綺麗になっちっまってさぁ、悪いムシつかないか、うちのも私も心配になっちまったよ。敦賀君とか社君みたいな男なら安心なんだけどねぇ………、おや、社君までどうしたんだい。」

確信は得たけれど、確かめなければ。
オムライスをスプーンで切り分けて小皿に盛る。
この感触、このライスの色と香り。
一口食べれて確信した。
彼女の味だ。

「女将さん。その子もしかして、”最上キョーコ”さんって子じゃない?」
「社君、キョーコちゃんと知り合いだったのかい?」
「知り合いも何も、今年うちの会社に入社して、俺と一緒に蓮の秘書やってるよ。」
「ええっ!?そうなのかい?」
「今度、一緒に来るよ。」
「もしかして、敦賀君の彼女っていうのはぁ……やだねぇ。早くお言いよ。そうかい、敦賀君と……。こんな偶然も、あるもんなんだねぇ〜。」

俺はますます彼女を手に入れなければならなくなった。
何故ならば、開いたドアの向こうで大将の握る包丁がきらめいていたからだ。

「坊主……。」

凄む大将。
ここは正直に”これから告白する気です”というべきだったのかもしれない。

「アイツを不幸にしたら、ただでは済まさんからそのつもりでな。」

真実を告げる前に大将は板場へと帰っていく。

真実は言えそうにない。
これは早々に手を打たないとまずい。

「おっと、あたしも戻らないとね。ゆっくりしていっておくれよ。」

まずい。

「蓮。」
「なんですか?社さん。」
「お前、何が何でも、キョーコちゃんを落とせ!」

そういった社さんは、まるで詐欺を斡旋する悪徳業者のような顔で、俺を見ていた。



ぽこぽこっと本筋ネタを加えつつ書いてみました〜。

あはは。
芸なし。



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