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俺と彼女と彼等の実情 2

俺と彼女とシリーズのアナザー編です。
月華の当初からの設定でお送りします。
『俺と彼女と彼女の事情』以降のお話しとは切り離して読んで下さいまし。
ちなみに尚をお兄ちゃんにするつもりでしたが、変更します。
尚とレイノは二卵性の双子ちゃんです。
なんかその方が自然だし、あまりなさそうな設定だから!!
そんなもんで、アナザーです。







彼女の頬にキスをする見目のいい男達。
彼女はそれを笑いながら受け止めている。
失恋の二文字が脳裏を過ぎったが、そんな不安はすぐに消え去った。
彼等は、彼女の弟達だった。



彼女の履歴書にあった家族構成は確か、両親と兄と姉が一人ずつ弟が三人と記載されていたはず。
今時珍しい兄弟の多さだ。
彼女から紹介されて、ホッとした。
俺の恋は終わってはいない。
良かった。
俺は彼女に告白する事を決心した。
もうこんな心臓に悪い状況に出くわすのは懲り懲りだ。
今度、食事に誘ってそこで思いを告げよう。
とりあえず彼等に挨拶しておく事にした。

「最上さんには、お世話になってます。」

今後の事もあるし、まあ友好関係は築いておいても損はない。
むしろ外堀を埋めておく方が彼女の場合はいいだろう。

だが、彼等の反応は冷めたものだった。
それどころか、睨まれてさえいるような。

「仕事、終わったんすよね?キョーコを連れてってもいいっすか?」
「尚!貴方、何て失礼な態度取るの?言葉遣いにも気をつけなさい。」
「キョーコ、帰るぞ。車回してくる。尚、キョーコから目を離すなよ。」
「レイノまで、どうしたの?ちょっと待ちなさいっ!レイノっ!!」

俺専用の駐車スペースから少し離れた来客用スペースへとゆったりと歩いて行く。
どうやら、俺は完全に敵視されているらしい。
一人が車を取りにこの場をを離れたが、残る一人が俺を睨み据え、最上さんの肩を引き寄せて、腕に抱き込んだ。
その仕種が気に入らない。
たとえ実の弟いえど、彼女に触れるなんて……許せない。
奪い取りたい気持ちを無理に押さえ付け睨み返した。

「れ……支社長。」

大学時代の先輩であり、今は俺の第一秘書である社さんがハラハラしながら状況を伺っている。

「「「「…………。」」」」

それぞれ異なる思いを内に秘めたまま沈黙は続く。
しかし、黙っていても解決にはならない事は明白。
はっきりしないのは俺の性には合わない。
ビジネスなら濁す事も時には必要だから、プライベートは白黒つけたいところ。
特に彼女に関わる事なら、尚の事。

「尚君だったね。君達、何か勘違いしてないかい?」
「勘違い?それりゃあねぇな。間違いねーよ。」

勘違いでは、ないのなら答えは一つ。
俺の脳は、”彼等は俺と彼女の恋における障害物”という答えを弾き出した。
そう、邪魔なもの。
必要ないもの。
排除すべきもの。

「そう。それは面白いね。そこまではっきりしていると、俺としても攻めがいあるよ。」
「出来ると思ってんのかよ。てか、させねぇぜ?」
「俺は引き下がる気はないよ。全くね。」

これはもう、やるしかないだろう。

「時間はたっぷりあるし。」
「………。」
「えっ?えっ?あのっ……。」
「おっ落ち着け、蓮!」

俺と彼の睨み合いに戸惑う彼女と落ち着けと言うわりに説得力にかける慌てっぷりの社さん。

「最上さん、大丈夫だよ。安心して。これは俺と彼等の問題だから。」
「しっ支社長!もっ申し訳ありません〜〜。弟達が失礼な態度を取りまして〜〜っ!……尚、お詫びしなさい!手をはなしなさぁ〜い!!」
「いいんだよ。最上さん。言っただろ?”俺と彼等の問題”だって。君は心配しなくていいよ。それにね、ある意味認めて貰ったようなものだからね。」
「誰が誰を認めたって!?」
「”君等が俺を”だよ。君は分かってないの?じゃあ野性の本能ってヤツかな?」

そう俺は彼等にとっては脅威の存在。
大切な姉を奪おうとする……それだけの力と実力を持った人間。
これが、自分達より下と見なした相手なら、ここまで敵視しないだろう。

静かなエンジン音が近づき一台の車が彼女等の側に停まった。

ポルシェね。
レイノ……履歴書どおりなら二人は双子で、まだ20歳だったはず。
20歳の男が乗るには親のスネをかじるしかなさそうな車を慣れた様子で乗りこなす。
人気のロックシンガーというのは本当らしい。

「尚、キョーコ。乗れ。」
「おせーよ。長居して気分が悪くなったぜ。」
「ちょっと尚!レイノ!あなた達変よ!!支社長も叱って下ってけっこうなんですよ。」
「望みが見えたところだから、平気だよ。」
「支社長?」

そう、君を彼等から奪い取る望みが見えたから。
どう頑張っても姉と弟なのだ。

「最上さん。今日はこのまま帰るんだったね。お疲れ様。そうだ明日のお弁当は何にしてくれるのかな?リクエストしてもいいかな?」
「はいっ。支社長がご希望言って下さるなんて珍しいですね。いつも”君に任せる”って、そればっかりなのに。ご自宅にお夕飯の仕度にお邪魔した時だって、”君の好きなものでいい”とかおっしゃるし。」
「じゃあ、卵焼きがいいな。それとハンバーグ。」
「昨晩もハンバーグでしたのに……。ではお弁当ようにアレンジしたハンバーグにしますね。」
「楽しみにしてるよ。」

さりげなく、昨晩一緒だった事実を投下。

「「っ!?」」

驚愕した様子の似てない双子と。

「蓮……お前……。」

呆れた様子の社さん。
社さんには後でいろいろ突っ込まれそうだ。
そうだ、今日は社さんを飲みに誘って今後の策を練ろう。
彼女と二人きりなれる時間を捻出しなければならないのだから。

「本日は弟達が失礼な態度を取りまして申し訳ありませんでした。愚弟に代わりお詫びいたします。社室長も、お騒がせ致しました。」
「いいよ。キョーコちゃん。」
「あっ……。」

何かを思い出した風な彼女。
彼女の心配と言えば……。

「支社長、今日のお夕飯は……。」
「社さん誘って食べに行くよ。社さんも俺に話しがありそうだしね。心配しないで。」
「ああ、久々に学生時代に戻った気分で酒が飲めそうだよ。」
「室長!ダメですよ。お酒の前に何か食べて下さい。ちゃんと支社長にお食事して頂いて下さいね。」

まるで”出かける前に恋人(夫でもいいが)の心配する彼女(夫なら妻という事になるな)”のようじゃないか。
ますます険しくなる双子達の様子に口元が自然に笑みを形どる。

「キョーコ、いくぞ。」

忌ま忌ましげな表情もあらわに、彼女を急かす。
相当、余裕がないと見える。
俺が優勢なのは間違い無いらしい。

「支社長、室長、それでは失礼致します。お酒は程々になさって下さいね。お疲れ様でした。お先に失礼致します。」



尚が後部座席に彼女を押し込んで、自分も助手席に乗り込む。
窓からペコリと頭を下げる彼女と相変わらず不機嫌な様子の彼等。
俺と社さんは、そんな彼女達を見送った。



「蓮………いつの間にキョーコちゃんを自宅に引っ張り込んだんだ?」
「それは後で話しますよ。久々に”だるま屋”へ行きましょうか。」
だるま屋は、学生時代によく行っていた居酒屋だ。
「書類を支社長室に置いてくるよ。車で待ってくれ。………じっくり聞かせて貰うからな。覚悟しろよ。」
「お手柔らかに。」



敵は双子の二人。
だが、俺には一人で何人分もの仕事をこなす、有能な人間が味方に付いている。
それにあちらは人気の芸能人……そうそう姉に構っている暇は無いだろう。
確実に仕留める。



「最上さん。覚悟してね。」



「っ!!」
「っ!?」
「どうした?レイノ、キョーコ。」
「今、何か寒気が……。」
「尚……あの男、かなり手強いぞ。」
「わかってる。何を感じたよ。今度は。」
「ライオン…狂暴なライオンだ。アイツは。」
「ライオン?なぁにそれ?」
「こっちの話しだ。それより、今日の飯は。」
「キョーコ。チョコレートがいい……。」
「プリンもな。」
「チョコレートもプリンも夕飯じゃないわよ。仕方ないわね〜。デザートはフォンダンショコラにしてあげる。プリンはお風呂上がりに食べられるようにはしておくわね。」



蓮と双子達の戦いはこれから始まる………。




ピーチさんから頂いたSS設定とは別ものです。

全くの別次元です。

低レベルのバトルをするのに、同じ土俵じゃ出来なかったんですわ。
兄弟だから出来るだけ争いってあるじゃないですか。
蓮の恋心と尚とレイノの家族愛が次元違うのにごった返しのドタバタしたら楽しそうだったから。

ただそれだけです。

げっかの妄想にお付き合い下さりありがとうございました。



月華
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