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恋心 Lesson8

もう我慢できないくらいに

君が……。

あなたが……。

『好き。』



さて、どうしようか?
受験間近の生徒達を抱えているというのに、最近特に仕事に身が入らない。
授業の内容や進め方を考えようとしても、思い浮かぶのは、いつも彼女の事だけ。
教師としてあるまじき状況だ。
まさか生徒に恋をするなんて。
しかも、かなり重症。
他の先生は、こんな経験ないのか?
……社先生に相談……いや、止めておこう。
確実に遊ばれる。
ドラえもんみたいな不気味な笑みで俺をいたぶるに違いない。
今日は一時限目から彼女のクラスの授業だ。
ますます仕事に身が入りそうにない。
本当にどうしよう。
そんな事を考えながら廊下を歩いていた。



自分が向かおうとしていた教室から悲鳴が聞こえた。
「キョーコッ!」
愛しい彼女の名を呼ぶ声。
せっぱつまった声に俺は走っていた。
戸を開けると人だかりができていて……その中心には最上さんが倒れていた。
「最上さん!」
もう彼女しか見えていなかった。
彼女を抱き上げる。
……その軽さに驚いて、その温かさにホッとする。
「……先生。」
琴南さんの心配げな声に我に帰る。
「この子……最近食欲ないらしくて……。」
「とりあえず……、保健室に連れていくよ。今日の授業は自習。しばらく彼女の様子を見てるから。」
彼女を抱えたまま廊下に出ると、騒ぎを聞きつけた生徒や教師達が廊下に出ていた。
「すいません。お騒がせしました。授業を続けて下さい。」
途中、学年主任の椹先生に「大丈夫か?」と声をかけられた。
「ろくに食事を取ってなかったようで……。とりあえず保健室で休ませます。」
「そうか。頼むよ。敦賀先生。さぁ!君たちも早く教室に入りなさい!授業中だぞ。」
まだ廊下の出たままだった生徒達が教室に入るのを見届けて、椹先生も受け持ちの教室に戻っていった。
今、廊下にいるのは俺と彼女だけ。
愛しい彼女を腕に抱いて、保健室へと向かった。



「奏江。」
「わかってるわよ。早い方がいいわね。友加、マルミーに声かけといて。」
「了解。……早くなんとかなんないかしら、気が散って受験どころじゃないわ。」
教室内で、そんな会話がこっそりと交わされていたなんて俺も最上さんも知るはずもなく、ただ時間が過ぎていく。



保険医は不在だったらしく、もぬけの殻だった。
常設のベッドに彼女を横たわらせて、手近にあった椅子をベッドの脇に引き寄せて座る。
伏せられた瞳。
こんなに睫が長いんだ。
……これまでこんなに間近で彼女を見つめた事はない。
そして改めて思う。
やっぱり彼女が好きだ。
どうしようもなく彼女が……。



ガラリと引き戸がかけられる音がした。
保険医の上尾先生が戻って来たのだろう。
ベッドを仕切るカーテンの外に出た。
「あら、敦賀先生?」
「上尾先生、ご不在だったので、勝手にベッドお借りしましたよ。生徒が倒れてしまって。」
「あら、最上さんじゃない。」
開いたカーテンの隙間から、最上さんの姿を確認した。
「後は、お願いしてよろしいですか?」
本当は、もう少し君の側にいたかったけれど……。
上尾先生に後を任せ、俺は保健室を出た。
もっと君との距離が縮まればいいのに……。



仕事の合間をぬって登校した俺。
キョーコが倒れた事を聞いた。
それも最悪な形で。
「ちょっと今朝の見た?」
「見たわよ。最上さんでしょ?敦賀先生にお姫様抱っこされて……。」
「問題はその後もよ。何でも保険の先生が不在で、その間ずっと敦賀先生が付き添ってたらしいわよ。」
「うそ~。ずるぅい。最上さんばっかり!!」
あの女ども……確か、俺とキョーコが幼馴染だって事で、キョーコをいびってたやつらだ。
そんな事よりも、キョーコが倒れたって?
しかも敦賀が……キョーコの付き添ってたって?
マズイ。
あの様子じゃ、キョーコはカフェの男が敦賀だって事に気づいてない。
だけど、これ以上は危険だ。
敦賀も多少は気を使って、変装まがいの姿でカフェに行っているようだが、よくよく見れば敦賀だってわかる。
見た限りでは、敦賀はキョーコに告白する気はないらしい。
あいつに少しでも教師らしさがあって助かったぜ。
これ以上、キョーコに接触させてたまるかよ。
あいつは俺のもんなんだ。
敦賀なんかに渡せるかよ。



昼休みキョーコの教室に行ってみると、キョーコは体調不良を理由に帰宅した後だった。
今日、キョーコん家行ってみる事も考えたが、生憎と仕事でそんな余裕もない。
あいつに会えないんじゃ、学校に来た意味ねーじゃん。
仕方ね……、出直すか。



次の日も、次の日も合間を見つけて、登校したけれど、キョーコに接触する事が出来なかった。
キョーコを見つけて近づこうとすると必ず女どもが押し寄せてきたからだ。
「不破君。テレビ見たよ。」
「不破君の今度の新曲すごく素敵だった。」
「忙しいのに学校に来るなんて、不破君って以外にまじめね。」
「不破君……。」
人気商売だ。
ファンを粗雑に扱うわけにもいかず、営業スマイルで適当に相手をする。
「不破君。久しぶりぃ。」
彼女気取りの女達まで絡んできて、ますます抜け出せなくなる。



そんな中、いつの間にか現われた敦賀がキョーコと接触していた。
「最上さん。もう体調はいいの?」
「はい。先生が保健室まで運んで下さったて聞きました。ありがとうございました。」
「受験を控えてるんだから、体調管理はしっかりね。」
「はい。そういう先生も、ちゃんとご飯食べてますか?」
「社先生の監視の目があるからね。最近はちゃんと食べてるよ。……でないと、また君に通報されそうだし。」
「何ですか?その”通報”って。」
「最上さんに鬼のように怒られるからね。」
「ひどいですよ!鬼ってなんですか!」



女どもに囲まれた俺の前を通り過ぎていく。
思わず女達を掻き分けて前に出そうになったが、なんとか思いとどまった。
キョーコに気づかせるわけにはいかない。
あのカフェの男が隣にいる敦賀だなんて気づかせる分けには。
下手に行動に出れない。
歯がゆい思いをしながら、二人の姿を見送った。



「とりあえず、不破君の接触はこれで防げるわね。」
「不破君……ちょっとかわいそうになってきたわ。自業自得だけど。」
「奏江を敵に回すと怖いわね……。」
「何を言ってんですか、友加先輩の煽りっぷりも見事でしたよ。」
「アイドルの追っかけの経験がモノを言ったわね。」
全部策略だったとは思いもしない俺。



事態はどんどん俺に不利な状況に進んでいく。



恋はミルクティーみたいに甘いだけじゃない。
それでも恋はとまらない。
お前が好きだ。






文頭を蓮とキョコ、文末を尚にしてみた。
あーーーもーーーっ!この前後の数行がキツイ。

では今日も頑張りましょう!!!



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お世話になります。
そしてやるしかない!!!
(」゜□゜)」
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………………………こんなときでもお笑い脳。
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1 ■やっぱり♪

「松本に相談しようか~」
のフレーズは社さん置き換えですよね☆

でもたぶん(確実に)冷やかされるから
やめといたほうがいいですね(^o^)v

だんだんと敦賀先生とキョーコちゃんが
接近!続きも楽しみです♪

2 ■もちろんです。

>hanaさん

もちろんでございます!!
はずせませんでしょう。そこは!!


ほんとにここまでお付き合いありがとうございます。
後少しで、おちると思います~。いろんな意味で。

どこまでいくんだろうなぁ。いろんな意味で……。ふぅ……。
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蓮キョ大好きです。
駄文しか書けませんが、よろしくお願いします。

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