スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

荒川アン〇ーザブリッ〇でいってみよー!第三者視点

かなり不思議な世界を描いた漫画を映画化するにあたり、配役は一向に決まらない。
特にシスター役にはこだわりたい。
シスター姿の似合うガタイのいい美形なんぞ芸能界広しと言えどもにも、そうそういるはずもなく、彼ならばと満場一致で推したのが、今や日本を代表する人気俳優敦賀蓮だった。
コメディー映画の脇役にと思うと躊躇われるが、彼しかいないのだ。
アポを取り、この映画の事、彼にやって貰いたい役について語ると敦賀君は「面白いですね。ぜひ、やってみたいです。」と言ってくれた。
だが、他もまだ配役は決まっていない。
主人公とヒロインはオーディション選考するつもりだが、やはりここも手は抜けない。
そして彼の相手役のマリアだが、これも問題だ。
敦賀君を相手にしても冷徹にあしらう役柄。
演技中に彼に見惚れてしまわないというのは役者として当然だが、逆に惚れ込ませなければいけない。
候補としては、やっぱり、京子かな。
DARK MOONの未緒で印象的だったのに打ち上げパーティーでの姿は17歳とは思えない程に大人びていてしかも美しかった。彼女なら大人の女性でも演じきれるかもしれない。
イギリスからシスターを追いかけて来た孤児の女の子ステラも、その辺の子役では無理だ。
せっかく敦賀君が出てくれるのだ。
とことんまで、こだわってやると決めた。



特急で出来た彼の衣装を持って敦賀君に会いに行った。
「この映画はコメディーだ。だけどね、それだけに難しいところもある。実写化すると面白みが減るっていうのが、世間の評価だ。そんな風にはしたくないんだ。俺の好きな漫画だからね。」
「そうですね。」
「配役もこだわりたいんだ。」
彼に合わせて作らせたシスターの衣装。
彼はイメージ通り……それ以上に着こなしてくれた。
そんな彼に問う。
「敦賀君が共演したい役者はいるかな?同じ役者の君が奨める役者なら間違いないと思うんだ。」
そう、彼の人選なら間違いない。
「そうですね。……京子さん、彼女ならどの役でもキッチリこなしますよ。あの子はやれる役の幅が広い。ご存知の悪鬼の様な女性から清らかな天使、無邪気な少年まで。彼女は役を選ばない。俺のイチ押しです。」
柔らかく笑う敦賀君。
やっぱり彼女か。
俺の描く混沌としたキャンバスの中に、兆しが見えてきた。
そうこうしているうちに応接室の外が賑やかになっているのに気付いた。
「ああ、うちの社長からクリスマスの差し入れがあるって言っていたので、多分それですね。」
「ああ、そうか。クリスマスだったね。すっかり仕事人間になってしまって……。敦賀君にも予定があったかな?申し訳ない。」
「いいえ。大丈夫ですよ。あっ彼女もいるはずですから、ちょっと待っていて下さい。」
そう言って席を立った敦賀君。
彼女とは京子さんの事らしい。
敦賀君がドアを開けると明るい声聞こえて来た。どうやら、ケーキが配られているらしい。
LMEは景気がいいな。



この後、何が起こるかなんて予想もしていなかった。
しかし、これがLMEなのだろう。



「蓮にも残して置いてくれる?」
そんな声が聞こえて来た。
「最が…「敦賀さんには用意していないですよ。」
敦賀君の呼び掛けに愛らしいよく通る女の子の声が完全に重なった。
「「「「「「「「えっ?!………。」」」」」」」」
居合わせた全員分の驚きの声と、立ち尽くす敦賀君。
そんな敦賀君に気づいた様子の彼ら。
席を立ち事務所の中を窺おうとしたが、戸口に立つ敦賀君の身体に塞がれて確認出来ないが、声なき絶叫が聞こえるような………。
「れっ蓮?」
これは彼のマネージャーの声だ。
打ち合わせも一段落し、さっき松島主任に呼び出されて応接室から出ていったのだが。
「…………。」
担当マネージャーの声にすら無反応な敦賀君。
「敦賀さん、いらしたんですね。あら、どうしたんですか?」
さっき敦賀君には用意していないと明るく答えた女性の声。
「…………。」
その声にも反応しない。
「変わったお姿ですね。お似合いですよ?」
「…………。」
事務所内がピキーンと凍りついたように思えた。
「蓮?」
「…………。」
「蓮君?」
「…………。」
「蓮っ!!息をしろーーーっ!!」

敦賀君……息してなかったのか。
……って、ええっ!?

「敦賀さん。どうなさったんですか?」

どうなさったんですか?じゃないから!



そして………。
ふっと、何が切れたように蓮の身体が傾いて、重い音立てて、後ろに倒れ込んできた。
そんな彼をつい避けてしまった。
いや、この体格を受け止める自信はないし!!



「きゃーっ!!敦賀さぁん!!どうしちゃったんですかぁっ!!」
敦賀君にショックを与えたらしい元凶の女性が事態に慌てて駆け寄ってきた。
「もう、ごはんちゃんと食べないから、こうなるんですよっ!!敦賀さんしっかりして下さぁい。」
いや、原因はそこじゃないだろう。
敦賀君を抱き起こし、膝の上に抱き上げた彼女。
「敦賀さん、どっか変なとこぶつけたりしてないかしら?」
さわさわと後頭部を撫でてみたり、ペタペタと身体触って確認している。
「ふぅ。こぶとかは無いみたい。息もちゃんとしてるし。」
さらには彼の口元に頬を寄せて呼吸を確認。
確認するなら他にも方法があるんじゃないか?
そして彼女は次なる行動に出た。
「すいません。敦賀さんをソファに運んで下さい。」
まぁ、そうなるだろう。
彼女はこちらにも申し訳なさ気に頭を下げて、「ソファお借りします。」と告げてきた。
だが、敦賀君を休ませて上げるのだろうと思いきや彼女自身が腰掛けた。
敦賀君を運ぶべく集まった面々の目も点になる。

「ここにお願いします。」

彼女は事もあろうにミニスカから伸びる生足を指さした。
それって、ひっ膝枕?
今日ここに来たのは僕だけではない。
『ミニスカの生足に膝枕。角度によっては危険なアングルに……。』
この場に居合わせた当事者以外の全員が、そう思った事だろう。
「敦賀さん。きっとお疲れなんですね。モー子さん、天宮さん、私しばらく敦賀さんにお付き添いますから、後、お願いしますね。」
彼女は天然なのか。
確信犯の小悪魔なのか。
「キョーコちゃん、本当にいいの?」
「はい。慣れてますから!」
「「「「「「「「はぁあっ!?」」」」」」」
”慣れてますから”の明るい声に全員が声を飲み込む事を忘れ果てた。
「キョーコ!慣れてるってあんた、どういう事!?」
「まさか……いつもそんな事を!?」
「モー子さんも天宮さんもびっくりするわよね〜。敦賀さんったら枕がないと眠れないって言うのよ。」
どうやら、天然らしい。
『嘘だ。絶対嘘。この子騙されてるよ〜っ。』とどの顔も訴えていた。
「子供みたいですよね?」
いや、大人の願望が確実に入ってるよ、それ。
「疲れてらっしゃるみたいだから、少し休ませてあげないと。」
聖母マリアの如き穏やかな微笑みを浮かべ、気を失ったままの敦賀君を見つめる。



まるでラブラブの恋人達の様なその構図。
冒しがたいその雰囲気に飲み込まれまいと敦賀君のマネージャー達と一緒に室外へと出た。
「お見苦しいところをお見せして申し訳ありません。あの……本当に申し訳ないのですが、オフレコでお願い致します。」
松島主任が詫びを入れつつ、黙秘を願い出てきた。
「彼女……どこかで見た事があるですが。キョーコ……さん?あっもしかしてDARK MOONの未緒役の京子さん!?」
「……今のところ、蓮の片想いのようなので。そっとして置いて上げて下さい。」
『『『『『『『『かわいそうだからっ!!』』』』』』』』
松島主任の背後に控えた面々が、目で訴えている。
だけど、そんな事はどうでも良かった。
「見つけたっ!俺のマリアッ!!」
「「「「「「「「は?」」」」」」」
「京子さんにもオファーを出しますので、よろしくお願いしますよ。松島主任。」
「監督?」
「そして、シスター役はやっぱり君しかいないよ。敦賀君!!」



即席で用意してもらった席で京子さんがプロデュースしたというケーキをご馳走になった。
甘いものは苦手だったが、不思議と食べられてしまった。
実に旨い。
こちらの存在をわすれたのか、バレたからいいと思っているのか、彼らの敦賀達についての会話は続く。
「ところで、最上君はなんで『蓮の分は無い』なんて言ったんだ?」
確かに……。
「「……あっ……。」」
「なんだ?社?琴南君?」
「朝から、蓮、妙に機嫌が良かったよな。」
「うちに泊まりに来ないかって誘ったら、予定があるって、キョーコが。」
「「「「「「「………。」」」」」」」
「もしかして、付き合ってるの……か?」
「いえ、それは無いと。相手はキョーコちゃんですよ?」
「「「「「「「………。」」」」」」」
「明日はキョーコの誕生日ですよ。何か意図が見えてくるのは気のせいでしょうか。」
「「「「「「「ヘタレ卒業する気になったとか?」」」」」」」
「いや、蓮だから、それは……。」
そうか、敦賀君はヘタレなのか。
ますます、世界が広がっていく。
「監督、いけそうですね。敦賀君は素のままで。」
同行していた脚本家の言葉に大きく頷いた。




続きを読む

スポンサーサイト
プロフィール

げっか(月華)

Author:げっか(月華)
蓮キョ大好きです。
駄文しか書けませんが、よろしくお願いします。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
小説・文学
552位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
二次小説
259位
アクセスランキングを見る>>
フリーエリア

バナーリンク完了
画像つきリンクはバナーをお持ちのサイト様のみとさせていただきました。
私の実力的に無理なんで、すいません。

スキビ☆ランキング様
↓↓↓↓
スキビ☆ランキング様

妄想☆爆走ビート~スキップなんかじゃいられない 妄想☆爆走ビート マサシ様


ド素人のスキビブログ18禁様
ド素人のスキビブログ18禁 氷樹様


艶やかな微笑様
艶やかな微笑 peach tea no1様


桃色無印様
桃色無印 きゅ。様


pink@ピグ様 pink@ピグ きゅ。様


*ソラハナ*様
*ソラハナ* MOKOM様


SKB様

SKB Agren様


THE SACRED LOTUS 天音蓮華様

THE SACRED LOTUS 天音蓮華様


Kierkegaard様
Kierkegaard perorin様


蓮キョ☆メロキュン推進!「ラブコラボ研究所」 (風月のスキビだより) 風月様
蓮キョ☆メロキュン推進!「ラブコラボ研究所」 (風月のスキビだより) 風月様


サイト名:月と蝶
URL:http://tukitocho.blog.fc2.com/

よかったらアメブロへもどうぞ。
http://ameblo.jp/pochiouji/
月と蝶
携帯でもどぞ。
QR
月にとまった蝶々様カウンター
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。