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DARK MOON 〜月下の蝶〜 月と蝶

DARK MOON 〜月下の蝶〜の撮影が終わった。

スタッフ総出で撤収作業におわれていたが、最後に残ったピアノも庭園から運び出され、今ここにいるのは俺と彼女だけ。
二人で淡く金色に光る月を見ていた。

「きれいですね。」

クランクアップの際に渡された大きな花束を抱えて彼女が言う。

「そうだね。」

二人で最後に演奏した曲が印象的で、もう少し……余韻に浸っていたいと思ったのだ。
悔しいけれど……。

「……悔しいけれど……いい曲でした。」

同じ事を思っていたようだ。

「そうだね。」

主題歌として起用されたのは彼女の幼なじみたる不破尚作曲のものだった。
ピアノとバイオリンの演奏から始まるこの曲は本当に美しかった。

「バイオリン……練習してて良かった。」

数年前のDARK MOONの放映時からバイオリンを習い始めていた彼女。
数年たって、今やプロ顔負けの腕前だ。
不破がそれを見越していたのだとすれば……少し……妬ける。

「まさか、ショータローとビーグルがユニット組むなんて想像もしてませんでした。移籍までして。」

美しい旋律に歌詞を付けたのはビーグールのレイノだ。
しかも……この曲は……。
映画の撮影の半ば……”ギリギリまでツメたい”と主張して、しばらく顔も出さなかった不破がレイノと共に現場に現れた時の事を思い出す。

「ツルガサンよ。ちょっと顔、貸してくんねぇ?」
「キョーコに気づかれると厄介だからな。早くしろ。」

二人とも…相変わらずだ。
彼女……キョーコと付き合い始めて3年目。
今更、文句を言いに来た訳ではないだろう。
彼らを伴い、人の少ない建物の裏へと移動した。
何かと思って多少の警戒はしていたら……。

「なぁ。アンタ。キョーコの事……どうする気だ?来年にはハリウッドいっちまうんだろう?」
「…………。」

やっぱり来たと思った。
当然の事だ。
好きな相手が関係する事なのだ。
気にならないわけがない。
考えなくてはならない事ではあったけれど……実のところ踏み出せずにいた。

「その気がねぇなら、アイツの事はスッパリ諦めるんだな。」

不破が怒気もあらわに告げた。
さらには……。

「アンタに、その気がないなら…俺が貰うが…。」

……レイノの言葉には本気が見え隠れしていて……やっぱりコイツ等は邪魔だと思わずにはいられない。
第一、俺は彼女を手放す気はさらさらないのだ。
他の男になんて渡す気ははい。

「……そんなツラするくれぇなら、さっさと腹くくれっての。アンタ、ホントは馬鹿だろう。」

不覚にも痛いところを疲れてしまった。

「グズグズしているとエモノを逃がすぞ。……俺にとっては好都合だがな。」

言われたい放題だ。

「……しゃあねぇなぁ。まったくよぉ。デカイ図体でヘタレても様にならねぇだろ。ホント馬鹿かっつーの。」

不破にまでヘタレなんて言われる日がこようとは思いもしなかった。

「なぁ…ツルガさんよ。キョーコを甘く見てんじゃねぇよ。あいつはアンタが行くならどこへでも着いてくぜ。ハリウッドでも何でも自力でチケット手に入れてな。アイツは根性も度胸も並じゃねぇから。……信じてやれよ。敦賀さん。」

そう言って不破は一枚のディスクを差し出した。

「今回の映画の曲だ。……アンタがグズグズしてるんで、コイツと手を組むはめになっちまったじゃねぇかよ。」
「俺が作詞した。ウェディングソングだ。不破の頭じゃ無理そうだったんでな。」
「なんだと?てめぇ…。」

驚いた。
犬猿な二人が手を組んでウェディングソング?
それもだが……。

「そろそろ、いいんじゃねぇの。そういうの考えてもさ。」
「それでダメだったとしても安心しろ。俺がキョーコを貰ってやる。」
「渡すかよ。バカ。」

まさか彼等にケツを叩かれるなんて、何か間違いじゃないのかとさえ勘繰りたくなる。
……たいした馬の骨共だ。
何度、蹴散らしても最後まで立ち上がってきた男達。
恋に敗れても、朽ち果てる事もなく、今度は俺に発破をかけてきた。
不破が差し出しているディスクを受け取る。

「悪いけど…君達には渡さないよ。……………………ありがとう。」

俺が今、彼女と一緒にいられるのは、彼等のお陰なのかもしれない。
ライバルがいなければ、きっと、『大切なものは作れない』などと未だに言っていただろうから。
立ち去る彼等を見送りながら、俺は決意した。
彼女と共に歩む未来の為に。



「どうしたんですか?」
「何でもないよ。」
「変な敦賀さん。」

今目の前には微笑む彼女がいる。

「敦賀さん。私……この間オーディションを受けたんです。」

オーディション?今やトップ女優の彼女が?
自ら取りに行くほどの仕事とはなんだ。
舞い込んでくる仕事だけでかなり忙しいはずなのに……。

「今日、その結果を聞いたんですが、まさか通るなんて思いもしませんでした。20歳過ぎて女子高生役ですよ?」
「…えっ?」

………それって?

「日本の優秀な刑事さん。ちゃんと守って下さいね。」
「っ!!」

『キョーコを甘く見てんじゃねぇよ。あいつはアンタが行くならどこへでも着いてくぜ。ハリウッドでも何でも自力でチケット手に入れてな。』…不破はそういったはずだ。
………参った。
ホントに君は………。
来年……俺の出演が決まっているハリウッド映画に彼女が出演する事になったのだ。

「童顔が役に立ちました。嬉しいけど複雑です。…それに未だに…日本ついて勘違いが多いし。あっ…君は忍者の末裔かって言われました。おかげでスタントなしのアクションすることになりました。敦賀さんと一緒に海にダイブです。溺れたら助けて下さいね。」

全く君は……凄い女優だよ。
やっぱり君は凄い。
君は………。

「キョーコ。ハリウッド進出おめでとう。」

手にしたお揃いの花束を彼女に手渡す。
かなり大きな花束だったので、二つも抱えると……。

「敦賀さん。くれるのは嬉しいんですけど、前が見えません。歩けないんですけど……。」
「大丈夫だよ。俺が持つから。」
「?」
「キョーコ。花束の代わりに欲しいものがあるんだけど。」
「なんですか?…えっ?あっ!ちょっと敦賀さん何するんですか!?」

俺は花束ごと彼女を抱き上げた。

「俺が欲しいもの。……君。」
「!!」



「最上キョーコさん。俺と結婚して下さい。」



美しい月の下で、俺は美しいはねを持つ蝶を手に入れた。



月の光のベールを纏う美しき蝶を。





パイプオルガンがの音が響く教会。
奏者は不破。
レイノの柔らかな美声が賛美歌の如く響き渡る。
大切な人達が見守る中。
俺の心に月色の蝶が舞い降りた。



君は月下の蝶。



俺は君を照らす月であり続けたいと心から願う。











月下の蝶……Afterです。すいません。
ご希望のものとは違うかもしれません。

ぽち……蓮キョ至上主義なもんで、常に頭はこんなもん。

ちなみに尚とレイノにはいい男になってほしいと思ってます。

現実の世界じゃ、こんなこと有り得ないって身をもって知ってるけれど……脳内妄想くらいは極甘で、都合よくハピエンでいいんじゃないかな?

それに私…蓮キョ至上主義だしねん。

ふたりには幸せになってほしいな。



これでホントにラストです。



DARK MOON万歳です。本家DARK MOON………どんな話なんだろうなぁ。気になる。



それではまた……
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