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DARK MOON ドラマ版妄想 下書きからの発掘もの

下書きから発掘しました。
ドラマ妄想こんなシーンあったらいいなぁ〜的な妄想です。



DARK MOON 〜月篭り〜
第〇話『月下の黒蝶』


冷たい視線が上から見下ろしていた。
招待された者達だけでなく、家人さえ息を飲み、彼女をただ見つめていた。
いかなる者も逆らう事を許さない冷たい眼差しに捕われたまま……。
大広間から二階へとなだらかな曲線を描くように作られた階段の途中に彼女はいた。
そこから広間の人々を見下ろす、黒く美しき者。
艶やかな黒髪、シンプルだが光沢のある上品な黒いドレスを纏ったその姿は闇の支配者であるかのようだ。
何処か幻想的で、幼さを残しながらも妖艶ですらあり、彼女がまだ17歳の少女である事を忘れさせた。
それまで、自分より力のある者へのごますりや駆け引き、腹の探り合いに余念が無かった者達が、彼女に釘付けになる。
彼女は鋭い視線で眼下を見下ろしたまま、ゆっくりと下りて来た。
まるで蝶が舞うように、優雅に……。
彼女は闇色の蝶だ。
広間に降り立った彼女の手には愛用のバイオリンが握られている。
訳は解らないが俺の隣に立つ彼女の姉が過剰な程に反応している。

「…きゃっ。」

一人の女性が小さく悲鳴をあげ、他の者達もざわめき始めた。
……彼女の傷跡を目にしたからだ。

「未緒っ!!」

最初に我にかえったのは彼女の母親。
その実の母をも視線で一つで黙らせ、彼女は真っ直ぐに俺達の……姉の元へとやっ来た。

「お姉様。ご婚約おめでとう。」

彼女の声も視線も、とても姉の婚約を祝うものでは無い。
当人たる婚約者を見れば、妹の傷跡を見つめたまま顔を苦痛に歪ませていた。
それを見た未緒が薄く笑う。
まるで、『幸せな時など一瞬たりとも与えてはやらない。』とでも言うように。
青ざめた姉の様子に満足したのか、単に興味を無くしたのか、彼女の目が姉から逸れて俺を捕らえた。

「先生……。」
「…………。」

数歩踏み出して立ち止まり、小さな声で囁いた。

「先生…………。」

悪魔のような囁き。
彼女はそのまま、広間を横切り、中庭へと続くガラス戸を開け放つ。
途端に舞い込む、噎せ返る程の薔薇の芳香。
ふわりとドレスの裾を風に泳がせ、そのまま闇に紛れていく彼女。
月明かりの下、青白く浮かび上がる薔薇の花。
彼女はそこに住まう黒き月の蝶。



僅かな時をおいて、バイオリンの音が広間に届く。
美しき旋律に鳥肌が立った。
弾き手によって、ここまで変わるものなのか。
聞き慣れたはずの旋律が……葬送曲のように鳴り響いた。



「先生……私、知ってるのよ。」



それは彼女が去り際に残した言葉。



この旋律は俺の未来を示すもの。








という、妄想をしていた。
これも下書きから発掘。

ぽちは未緒が一番好きです。
黒髪美人。
ナツより、雪花より、大人美人版より、未緒!!
色気あり過ぎだろうとか思うんだけど。
……貴島氏……見る目足りないぞぉ。

ちなみに……この妄想、月下の蝶よりも先に思いついてたんだよね。

イメージは蝶より『氷の女王』。ギリシャ神話で例えるならヘカーテかな?
ただ、綺麗にたとえたいと思ったら、蝶々が浮かんで切り替えた……。

あはは。

つーわけで、お粗末様でした。

恋心の続編…デート編…ただいま準備中。

書いてて楽しいです。
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こんなの出てきた、月下の蝶お蔵入りシーン

takaさんへの景品(?)を修正してたら発見。
下書きのままの『月下』……はじめこれでいこうと思ったんだよね。それが何だか最初からかっ飛ばす事になってあれになりました。
◆DARK MOON 〜月下の蝶〜(完結)限定飛ばしてもよめるはず??劇中劇のさらにパラレル〜。たとえドラマでもキョコたん以外の女に蓮を渡してなるものか!!
思い合っていてもなかなかくっつかない設定で書いていたけど、はじめはちょっと違う。
それが今回のこれ。
台詞しかないけど。





『DARK MOON -Another-』


「未緒……お願いがあるの。」
「お願い?ろくなお願いじゃなさそうね。……でも聞くだけ聞くわ。」
「……あの人をお願い……。」
『やっぱり、ろくな”お願い”じゃないわ。』
「そんな事、言ってる暇があるなら早く治しなさい。付き合いきれないわ。」
ベッドから身を起こし静かに微笑む美月。
それが私が聞いた美月の最後の言葉。
彼女が残した最後の愛。



彼女は一人……静かに黄泉の国へと旅立った。
恋人にさえ別れも告げずに……。



父も母も姉もいない。
……永遠に帰る事のなくなった家人達。
あの事件をきっかけに、私と美月だけになった広い家。
だけど……今はもう私一人。
誰もいなくなった忌まわしい家。
この血はきっとあってはならないものなのだ。
本郷の血がこの世から絶えない限り、悪夢は繰り返される。
本人にその意図は無くても否応なしに巻き込まれていく。
美月と私が、そうだったように。
だからきっと私も……。
窓の外。
空に浮かぶ妖しい月。
月が私を見ている。
時が満ちれば私はあの月に裁かれのだと思う。



静まり返った廊下を明かりも点けずに歩く。
自室に行く途中……誰もいないはずの部屋のドアが開いるのに気付いた。
美月の部屋。
誘われるように中に入る。
月明かりだけの世界に嘉月がいた。
美月のいた部屋で、美月が使っていたベッドに腰を下ろし、俯いている姿は、いつもより小さく見えた。



『………あの人をお願い………。』



私に出来る事は何?
美月……私に何をしろと言うの?
私に出来る事は何?

「嘉月……。」

その頬に手を伸ばしたのは気まぐれ。

彼をこの腕で包み込んだのは、そうしてもいいような気したから。

「未緒……。」

「黙って。」

涙を流す事すら出来ないでいる彼の瞼に唇を寄せたのは何故だろう。
何故こんな事をする気になったのかはわからないけれど、今は……こうして抱いていてあげるわ。



静かに倒されていく身体。



私はそのまま身を委ねた。



開け放たれたままのカーテン。
窓の外。
見上げる空には妖しく光りを放つ月。
月は見ていた。
何もかも。
月が私のすべてを暴く。
月が私を攻め立てる。
月だけが知っていた。
この夜に犯した私の罪を。
月だけが見ていた。
決して消される事のない罪を………。











こんなん見つけました。
でなんか、纏まらなくて書き直したんだよね。
あはははは。
結局書き直しても纏まりなかったけど。

すんません。

DARK MOON 〜月下の蝶〜 月と蝶

DARK MOON 〜月下の蝶〜の撮影が終わった。

スタッフ総出で撤収作業におわれていたが、最後に残ったピアノも庭園から運び出され、今ここにいるのは俺と彼女だけ。
二人で淡く金色に光る月を見ていた。

「きれいですね。」

クランクアップの際に渡された大きな花束を抱えて彼女が言う。

「そうだね。」

二人で最後に演奏した曲が印象的で、もう少し……余韻に浸っていたいと思ったのだ。
悔しいけれど……。

「……悔しいけれど……いい曲でした。」

同じ事を思っていたようだ。

「そうだね。」

主題歌として起用されたのは彼女の幼なじみたる不破尚作曲のものだった。
ピアノとバイオリンの演奏から始まるこの曲は本当に美しかった。

「バイオリン……練習してて良かった。」

数年前のDARK MOONの放映時からバイオリンを習い始めていた彼女。
数年たって、今やプロ顔負けの腕前だ。
不破がそれを見越していたのだとすれば……少し……妬ける。

「まさか、ショータローとビーグルがユニット組むなんて想像もしてませんでした。移籍までして。」

美しい旋律に歌詞を付けたのはビーグールのレイノだ。
しかも……この曲は……。
映画の撮影の半ば……”ギリギリまでツメたい”と主張して、しばらく顔も出さなかった不破がレイノと共に現場に現れた時の事を思い出す。

「ツルガサンよ。ちょっと顔、貸してくんねぇ?」
「キョーコに気づかれると厄介だからな。早くしろ。」

二人とも…相変わらずだ。
彼女……キョーコと付き合い始めて3年目。
今更、文句を言いに来た訳ではないだろう。
彼らを伴い、人の少ない建物の裏へと移動した。
何かと思って多少の警戒はしていたら……。

「なぁ。アンタ。キョーコの事……どうする気だ?来年にはハリウッドいっちまうんだろう?」
「…………。」

やっぱり来たと思った。
当然の事だ。
好きな相手が関係する事なのだ。
気にならないわけがない。
考えなくてはならない事ではあったけれど……実のところ踏み出せずにいた。

「その気がねぇなら、アイツの事はスッパリ諦めるんだな。」

不破が怒気もあらわに告げた。
さらには……。

「アンタに、その気がないなら…俺が貰うが…。」

……レイノの言葉には本気が見え隠れしていて……やっぱりコイツ等は邪魔だと思わずにはいられない。
第一、俺は彼女を手放す気はさらさらないのだ。
他の男になんて渡す気ははい。

「……そんなツラするくれぇなら、さっさと腹くくれっての。アンタ、ホントは馬鹿だろう。」

不覚にも痛いところを疲れてしまった。

「グズグズしているとエモノを逃がすぞ。……俺にとっては好都合だがな。」

言われたい放題だ。

「……しゃあねぇなぁ。まったくよぉ。デカイ図体でヘタレても様にならねぇだろ。ホント馬鹿かっつーの。」

不破にまでヘタレなんて言われる日がこようとは思いもしなかった。

「なぁ…ツルガさんよ。キョーコを甘く見てんじゃねぇよ。あいつはアンタが行くならどこへでも着いてくぜ。ハリウッドでも何でも自力でチケット手に入れてな。アイツは根性も度胸も並じゃねぇから。……信じてやれよ。敦賀さん。」

そう言って不破は一枚のディスクを差し出した。

「今回の映画の曲だ。……アンタがグズグズしてるんで、コイツと手を組むはめになっちまったじゃねぇかよ。」
「俺が作詞した。ウェディングソングだ。不破の頭じゃ無理そうだったんでな。」
「なんだと?てめぇ…。」

驚いた。
犬猿な二人が手を組んでウェディングソング?
それもだが……。

「そろそろ、いいんじゃねぇの。そういうの考えてもさ。」
「それでダメだったとしても安心しろ。俺がキョーコを貰ってやる。」
「渡すかよ。バカ。」

まさか彼等にケツを叩かれるなんて、何か間違いじゃないのかとさえ勘繰りたくなる。
……たいした馬の骨共だ。
何度、蹴散らしても最後まで立ち上がってきた男達。
恋に敗れても、朽ち果てる事もなく、今度は俺に発破をかけてきた。
不破が差し出しているディスクを受け取る。

「悪いけど…君達には渡さないよ。……………………ありがとう。」

俺が今、彼女と一緒にいられるのは、彼等のお陰なのかもしれない。
ライバルがいなければ、きっと、『大切なものは作れない』などと未だに言っていただろうから。
立ち去る彼等を見送りながら、俺は決意した。
彼女と共に歩む未来の為に。



「どうしたんですか?」
「何でもないよ。」
「変な敦賀さん。」

今目の前には微笑む彼女がいる。

「敦賀さん。私……この間オーディションを受けたんです。」

オーディション?今やトップ女優の彼女が?
自ら取りに行くほどの仕事とはなんだ。
舞い込んでくる仕事だけでかなり忙しいはずなのに……。

「今日、その結果を聞いたんですが、まさか通るなんて思いもしませんでした。20歳過ぎて女子高生役ですよ?」
「…えっ?」

………それって?

「日本の優秀な刑事さん。ちゃんと守って下さいね。」
「っ!!」

『キョーコを甘く見てんじゃねぇよ。あいつはアンタが行くならどこへでも着いてくぜ。ハリウッドでも何でも自力でチケット手に入れてな。』…不破はそういったはずだ。
………参った。
ホントに君は………。
来年……俺の出演が決まっているハリウッド映画に彼女が出演する事になったのだ。

「童顔が役に立ちました。嬉しいけど複雑です。…それに未だに…日本ついて勘違いが多いし。あっ…君は忍者の末裔かって言われました。おかげでスタントなしのアクションすることになりました。敦賀さんと一緒に海にダイブです。溺れたら助けて下さいね。」

全く君は……凄い女優だよ。
やっぱり君は凄い。
君は………。

「キョーコ。ハリウッド進出おめでとう。」

手にしたお揃いの花束を彼女に手渡す。
かなり大きな花束だったので、二つも抱えると……。

「敦賀さん。くれるのは嬉しいんですけど、前が見えません。歩けないんですけど……。」
「大丈夫だよ。俺が持つから。」
「?」
「キョーコ。花束の代わりに欲しいものがあるんだけど。」
「なんですか?…えっ?あっ!ちょっと敦賀さん何するんですか!?」

俺は花束ごと彼女を抱き上げた。

「俺が欲しいもの。……君。」
「!!」



「最上キョーコさん。俺と結婚して下さい。」



美しい月の下で、俺は美しいはねを持つ蝶を手に入れた。



月の光のベールを纏う美しき蝶を。





パイプオルガンがの音が響く教会。
奏者は不破。
レイノの柔らかな美声が賛美歌の如く響き渡る。
大切な人達が見守る中。
俺の心に月色の蝶が舞い降りた。



君は月下の蝶。



俺は君を照らす月であり続けたいと心から願う。











月下の蝶……Afterです。すいません。
ご希望のものとは違うかもしれません。

ぽち……蓮キョ至上主義なもんで、常に頭はこんなもん。

ちなみに尚とレイノにはいい男になってほしいと思ってます。

現実の世界じゃ、こんなこと有り得ないって身をもって知ってるけれど……脳内妄想くらいは極甘で、都合よくハピエンでいいんじゃないかな?

それに私…蓮キョ至上主義だしねん。

ふたりには幸せになってほしいな。



これでホントにラストです。



DARK MOON万歳です。本家DARK MOON………どんな話なんだろうなぁ。気になる。



それではまた……

DARK MOON 〜月下の蝶〜 25 最終話

「君が好きだ。」

夢なんじゃないかと思った。
都合のいい夢。
だって、あなたは美月の……。
それに……。

「……父が死んで……あなたの復讐は終わったのだと……あなたを縛るものは何もないのだと思った。」

あなたは闇から解放されて、私の手を離れて……。

「美月のところに帰ったのだと思ってた。」

私だけが一人闇に取り残されたまま……。

「君の気持ちは?今の言葉の中には君の気持ちどこにもないよ。俺が君から離れる事を……君はどう感じたんだ?その時君は何を思った?何を望んだ?君はいつから何を隠してきた?…今…俺をどう思ってる?未緒。」

もう……。

もう……認めるしかない。

私は…………。

「あなたが好きだったわ。美月がいるって分かっていても……。」

あなたは、まだ過去の闇に捕らわれたままなのだと思った。
……美月に触れたくても触れられずにいるのだと思ってた。
だから身代わりでもいいと思ってた。
あなたに触れられるなら、それでいいと思ったの。

「過去形か……。今は?」
「………。」
「君は何を恐れてる?」

何を?
決まってるわ。
今まで……私の手に入るもの何て何一つなかったのよ?
なのに今になって、何よりも欲しいと思っていたものを得られるなんて、そんな都合のいい事があるわけないじゃない。

「信じられないというなら……信じてもらうまで何度でも言うよ。」

真剣なまなざしが私を捉える。
目が離せない。

「君が好きだ。」
「…………。」
「……月の夜に君を見たあの日から、ずっと君だを見てた。」
「…………。」
「君を愛してる。」

私を捕らえる底無しの闇に……柔らかな光が差し込む。
月の光のように柔らかく私を包み込む。
私は、この人が………。

「好きよ。……あなたを愛しています。」

言えた。
やっと言えた。
涙が溢れ出して……止まらない。
たまらず立ち上がり、窓際へと移動した。
涙で霞む視界に映るのは、手入れの行き届いた庭園。
季節柄……薔薇は咲いていないけれど美しい庭だ。
………忌まわしく思っていたこの家で唯一、私が好きだったもの。
月の夜に薔薇の咲き乱れるこの庭園で彼に恋した。

「未緒。」

後ろから抱きしめられる。
温かい。
この温もりが欲しかった。
この腕が欲しかった。
この腕に抱かれる事が嬉しくて……辛かった。

「未緒……。」

顔を引き寄せられた。
重ねられた唇。
……生まれて初めて……心の通いあったキスをした。
生まれて初めて、愛し合う事を知った。
触れるだけのキスが、絡み合うキスに変わる。
嘉月の手が、私の身体をはい回る。

ちょっ……ちょっと待って。

「嘉月っ!」

焦る私にかまう事なく抱き上げられ、窓際から移動した。
その行き先には……。

「嘉月っ!」

ベッドに静かに落とされて、起き上がる間すら与えられずに組み敷かれた。
言わなきゃ!

「待って!お願いっ!」
「未緒?」
「あなたに言わなきゃいけない事があるの……。」
「…………。」

覚悟を決めなくてはいけない。
望む未来のために。
彼の右手が私の頬に添えられた。
その手を取って、手のひらにキスをした。

「できたの……。」

取った彼の手を腹部に押し当てる。

「うん。」

彼は優しく微笑んだ。

「美月が教えてくれたよ。」
「え?」
「美月からの手紙……。」

上着のポケットから手紙を取り出して私に差し出す。

「読んでごらん。」
「…………。」

そこには美月の思いが詰まっていた。
偽りのない彼女の思い。

「俺と美月は……始まる前に……終わってしまったんだよ。」
「………。」
「そして、君に恋をした。都合のいい男だと思うかもしれないけど、それが真実なんだ。」

また……涙が溢れ出す。

「………。」

信じてもいいの?
もし……これが嘘だったら、私は…壊れてしまう。

「操さんとも……関係は持ってなかったよ。信じてもらえないかもしれないけどね。」

それは本当なのだと思った。
姉は夢見がちなところもあったから……だから、真実を知って壊れてしまったのだと思う。

「未緒。俺は君の姉さんを騙してた…ひどい男だよ。そんな俺でも好きだと思ってくれるか?こんな俺でもいい?いいなら俺の手を取って。」

答える代わりにキスをした。
私の心が闇から解き放たれた瞬間。



嘉月……お願い。
私を照らして。


太陽の光は私には眩しすぎるから、あなたが私を照らして。
月の光で私を満たして。



私は蝶。

もう、闇に迷うことない。

月の下で、私は自由に舞うの。

優しい光に包まれて………。



月明かりの下。
バラの庭園に心地よいバイオリンの音が響き渡る。
それに寄り添うようにピアノの音が後に続く。
まるで……包み込むうに……優しく。
二つの音が重なり合って、夜の庭園に美しさを添えた。
未緒のバイオリンと嘉月のピアノの音が月の夜を満たす。
月に届けと祈りながら……。





二人の演奏がそのまま流れ、エンドロールが始まる。
自然に歌が添えられて、映画の余韻さらに深いものにする。
今回の不破尚の作曲とレイノ作詞のこの曲が起用された。
この映画の為に二人が作ってくれた曲だ。

私への結婚祝いつもりらしい。

とてもいい曲だった。
メロディも歌詞もとても素敵。
二人に感謝した。



『月下の蝶』は数年前私が初出演したドラマ『DARK MOON』から発生した映画だ。
ドラマでは未緒は嘉月をかばって命を落としている。
原作通りなのだが、月篭りの時にはなかった現象が起きた。
テレビ局に『未緒を殺さないで』とか『未緒を幸せにしてあげて欲しかった』とかいうメッセージが届いた。
中には『未緒と嘉月をくっつけて欲しかった』などというものまで。
それが数年たって、DARK MOONの再放送をきっかけに再燃し、視聴者の要望が殺到したこともあり、今に至っている。
一度は執筆活動を停止した原作者が、再度筆を執り書き上げたストーリーも話題になり、公開前からかなりの話題になっていた。

監督はもちろん、緒方監督。
DARK MOONがオリジナルの最高視聴率を上回り金字塔を打ち立てた瞬間に、その名を不動のものにし、今や日本を代表する監督の一人にまでなった。

逸美ちゃんはますますキレイになって、最近、好きな人ができたみたい。
……貴島さんが女の子に声をかけてるのを見ると……怒り出すのよ。

貴島さんは相変わらず撮影中も女の子に声を掛けまくっているけど、でも本当は好きな人いるんじゃないかな?
……逸美ちゃんといる時が一番楽しそうなの。
……正直になればいいのに。

敦賀さんは忙しい日々を過ごす毎日。
来年にはハリウッドに進出する事が決まっている……敦賀蓮のままで出るみたい。

そして私も……敦賀さんの出演が決まっている映画に出させてもらえる事になった。

後一つ、私には大きな変化がある。

今年、敦賀さんと結婚することになりました。

クランクアップの日……最後の撮影となったあの薔薇の庭園でプロポーズされた。



美しい月の下で……。





DARK MOON 〜月下の蝶〜 END








駄文お読みくださってありがとうございました。
ぽちの頭じゃこれ限界だわ〜。
もうちょっとマシなラストにしたかったんですが、思い浮かばず〜。
とにかく終わらせました。
これで、まめぽちに取り掛かれる〜。他の妄想もできる〜。

本当は初めの一話だけの妄想が……気づいたら泥沼妄想に発展。

なんでこんな事になってんの〜。という心境だった〜。

私は未緒の外見が好き。
ナツより未緒が好き。
未緒の姿にどきっとした尚ちゃん……未緒の姿が好きなレイノ。

アンタ等の目は貴島の兄さんより確かだと私は思う〜。

つうわけで……ラストは半端な長いものになってしまいました。

ごめんなさい。

本当に本当にぽちのアホ文にお付き合いありがとうございました。


感謝!!!

DARK MOON 〜月下の蝶〜 24

別荘から戻る途中の車内で眠ってしまった未緒を自室のベッドへと運んだ。
目を覚ます様子はない。
今日は久々のオフだ。
少しでも休まればいいと願う。



気が付けば美月の部屋の前にいた。
病院から引き上げてきた物も所定の場所に戻され……主のいないままのその部屋は、今でも彼女のものだった。

『美月……君がいなくなってから……この家は淋しくなったよ。』

彼女の存在が、どれだけ大きかったのかを改めて思い知る。
明るい美月。
君は……優しく強くすべてを包み込む。
君は俺にとって女神だった。
部屋の中からカタンと音がした。
誰もいないはずの部屋からした物音。
俺は誘われるように扉を開けた。

「っ!!」

強い風が開いた窓から吹き込み、部屋中を駆け巡る。
風に荒らされて散乱した室内。
テーブルに置かれていたであろう物も床に落ちていた。
パラパラと風がページをめくっていく。
やがて、とあるページを見開きにしたまま、風は途絶えた。
手書きの文字が並ぶそれは美月の日記だった。
床に落ちた際に開かれたページには美月らしい綺麗な文字。
日付は亡くなる直前の日付だ。

『……君が俺より先に逝くなんて……思いもしなかったよ。……俺なら良かったのに。』

何がどう変わったのか、数年前に終わるはずだった俺は生き延びて……、誰よりも幸せなってほしいと願った君が……逝った。
何故?
君には、ずっと笑っていてほしかった。
君に触れる事は敵わなくても、君の為に死ぬ事は出来たのに。
君と未緒の為なら……俺は……。
床に落ちたままのそれをテーブルの上に戻そうと拾い上げる。
………どこかのページの間からパサリと何かが落ちた。

『…………なんだ?』

手紙が2通、足元に落ちていた。
表に書いてある文字は間違いなく美月の字。
拾い上げてみれば、宛名は2つ。
一通は未緒へ、一通は俺宛だ。
『先生へ』と書かた手紙。
君は最後まで俺を先生としか呼ばなかったね。
それが……俺と美月との距離だった。
戸惑いながら封を開けてみる……。

『先生へ。

先生。ごめんなさい。

私…言えなかった。

ずっと言えなかったの。

随分前から知ってたの。

先生が未緒に惹かれてた事。

私、未緒に嫉妬してた。

でも最初だけよ。

分かったの。

先生は私の運命の人じゃないって。

背負うものが違い過ぎたのよ。

先生が背負うものは私には重過ぎたの。

私には背負いきれないってわかった。

それどころか、きっと私自身が重荷になる……そう分かったから……。

先生とは一緒の道は歩けないってわかったから……諦められた。

嫉妬の気持ちが無くなったけど、今度は何をどう言ったらいいのかわからなくて言い出せなかったの。

そのせいで、先生と未緒をずっと苦しめてしまってた。

ごめんなさい。

苦しめるつもりなんか無かったのよ。



お詫びに、いい事教えてあげる。

先生、鈍いんだもん。

だから教えてあげるね。

未緒のお腹には赤ちゃんがいるよ。

知らなかったでしょ?

びっくりした?

でも未緒を問い詰めちゃダメよ。

追い掛けたら未緒は逃げちゃうわ。

だから未緒が言い出すまで待ってあげて。

先生が自分の気持ちをちゃんと伝えたら、きっと上手くいくわ。

きっと未緒は、応えてくれるわ。

私ね、次に生まれてくるなら……先生と未緒の子供に生まれたいな。

絶対に幸せになれるもの。

私、幸せだったの。先生がいて、未緒がいる空間が大好きだったわ。

ありがとう。先生。

美月』



美月………君は………女神。





「…………。」

いつの間にか自室のベッドに寝かされていた。
嘉月の姿はない。
今日の予定はない……おそらく帰ったのだろう。
また……言えなかった。
言い出せなかった。
美月を失って、悲しんでいるあの人を…今こんな事で縛り付けるの?
どんなに愛したところで、あの人の愛が私に向けられる事はない。
愛のないまま、あの人を縛り付けるなんて出来ない。

―――――涙が頬を伝う。

この思いは、告げられない。



コンコンと遠慮がちなノックがした。

「未緒?」

嘉月だ。
まだ私が眠っているとでも思っているのかもしれない。

「……まだ寝ているのか……」
「起きてるわ。」
「入ってもいいか?話がある。」
「今でなければダメ?」
「今…話したい。」
「少し待って……。」

涙をおさえて、鏡を見る。

『大丈夫……いつもの私だ。……大丈夫。』

「どうぞ。」

平常を装い彼を招き入れた。

「座って……。今お茶を運ばせるわ。」

「いや、お茶はいいよ。それよりも君に伝えておきたい事があるんだ。」

「………。」

この不安は何?

「君に知っていてほしいんだ。……俺の気持ちを。」

ついにきたのだと思った。

手が無意識に新しい命を宿した場所を押さえた。

『ごめんね……。』

やっぱり私は母親にはなれそうにない。
胸がキリリと痛む。

「その前にこれを渡しておくよ。……美月から君にだ。」

テーブルに置かれたのは一通の手紙。
美月から私への……。

『未緒。

素直になりなさい。

素直になって自分の気持ち伝えるの。

先生は待ってるよ。



赤ちゃん、大切にしてね。



大好きな未緒へ。

美月。』



「…………。」

どういう事?
美月?
いつから知っていたの?
どこまで知っているの?
美月!!

「君に話しておきたいんだ。」

彼の顔が見れない。

「俺は復讐の為に本郷に近付いた。俺の中には、それしか無かったんだ。」

知ってるわ。
私もあなた殺されるつもりでいたもの。

「……予定外の事だった。美月に再会した事も。君に出会った事も。」

そうね。

「俺は美月が好きだった。……それも自覚した途端に潰えた。……これから血に染まろうしているこの手で彼女に触れる事なんて出来ないと思った。……ギリシャ神話の月の女神を知ってる?俺にはね、彼女が月の女神に見えた。」

永遠に汚れる事のない美しき月の女神。
……だからあなたは月を見ていたの?

「手を伸ばしても届かない月を見て……彼女を思った。」

知っていたわ。
見ていたもの……。
そして、そこにつけ込んだのは私よ。
闇を背負って尚、光を望むあなた。
光なんて届かない世界に私と同じところに堕ちてくればいい……そう思っていたから。
自分が恋をしていたなんて……あなたを愛する事になるなんて……思ってもいなかったから……。

「何度目かの夜に君を見た。俺と同じように月を見上げる君を。君は俺には気付かずに行ってしまったけれど……。それからずっと君を見ていた。」

いいえ……気付いていたわ。
あなたを見ていたのを気付かれる前に部屋にもどっただけ。
その後は……業とあなたに見せ付けた。
あなたの気を引くためだけに。
馬鹿な事をしたと思う。
後悔しても遅いけれど。
あなたは、そんな私を見てどう思ったの?
かわいそうだとでも思った?
あんな風にしかあなたを誘えなかった私を……あなたは……。

「あの時の俺の気持ち知りたい?……君に惹かれて……君の婚約者に嫉妬してたよ。君をあの男から奪いたいとさえ思った。」

嘉月?
どういう事?
顔を上げれば微笑む彼がいた。

「やっと……俺を見てくれた。」
「…………。」
「そのまま聞いてくれるか?」

彼から目を逸らせられない。

「君が好きだ。」

嘘。
だってあなたは美月の……。

「未緒。君を愛してる。」

夢なんじゃないかと思った……。













やっとだよ。

後一話で終わります。

………文章も展開も納得いかないけど………これ以上いじるのは危険とみなし……アップけっこう!!!
ゆうべ某サイトマスター様とお話できたの!!ピグッてすごいね!!Peach部長にも久々にお会いできた。ステキな夜でした。
ピグ…ありがとー!!

携帯だと拍手もろくに出来ないの。PCブラウザに切り替えればできるけど……故に読み逃げ申し訳ない〜。
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Author:げっか(月華)
蓮キョ大好きです。
駄文しか書けませんが、よろしくお願いします。

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