花 ー死人花ー

「雪花さんは曼珠沙華のようですね。」

監督がそう言った。

曼珠沙華?

花に興味はさほどなかったからかもしれないが、聞いた事のない花の名前だった。

彼女を思わせるという花に興味がわいた。



その花は美しい花だった。
その美しさの裏側に幾つもの闇を秘め、幾つもの名を持つ美しい花。
種類は様々にあったけれど、もっとも目を引いたのは真紅の花弁を天に向けて広げたものだった。
血の様に紅く、燃えさかる炎の様だ。

監督が彼女を例えるのに使った花はこれに違いない。

だが、美しいだけではないその花。
人を死に至らしめる猛毒をうちに秘めていたのだ。

和名は彼岸花。

この花を食せば彼岸(死)しかないという意味らしい。
悲願の花。

他にも地獄花、剃刀花ととても花を例えるに相応しいとは言い難い数々の異名を持っていた。
曼珠沙華という名は仏教の梵語由来の名前らしい。
その数ある異名の中、一つの名に目が止まる。

〝死人花〟

死。
死の花。

死した者に捧げる花なのか、死者そのものを表す花なのか。
それとも……。




ーーー人殺し‼

ーーーあなたが死ねばいい。

彼の恋人の言葉が今も心に鋭い刃を突きたてたまま。

ーーー久遠。
ーーーお前の命を俺にくれ。

地の底でゆらゆら揺らめく真紅の花。

ーーー久遠。

血に染まった花が俺を呼ぶ。

死んでしまった友の手が。
真っ赤な血を流す手が俺を呼ぶ。

リック、お前がいうなら、お前がほしいと言うなら、持っていけ。

俺のせいでなくしたもの。
償う事も出来ない大罪。
俺が奪った命。

俺のせい。

俺が生きている限り、あの紅い花は、血に染まった花は、俺をゆらゆら揺らめきながら死へと誘おうとする。

『久遠』

リック。
お前が望むなら。

お前が・・・・・・。


俺は紅く染まったその花に、血塗られたその花(手)に、己の手を伸ばした。



「敦賀さん!」

俺を呼ぶ声したがした。

「敦賀さん!大丈夫ですか?」

俺を闇から引き戻す温かい声。
この声は最上さん?
目を開ければ、雪花の姿をした最上さんがいた。

紅いあの花はどこにもない。

あるのは心配そうな最上さんの顔だけ。

そうだ。
ここはホテルだ。
カインと雪花の滞在するホテルだ。
まだ夜も開けていない時間。
室内を照らすのは薄暗い小さな照明のみ。
そして目の前には俺を心配する最上さん。
雪花の姿だけど、雪花じゃない素の最上さん。
君がいるだけで俺の心は現実へと戻れる。

「・・・もしかして・・・俺、うなされてた?」

小さく頷く彼女。
彼女にも心配をかけてしまった。

『雪花さんは、”曼珠沙華”のようですね。』

・・・・・・。
この子が”あの花”のようだって?

そんなはずはない。
この子が死人の花であるわけがない。

そして気づいた。
彼女の手の温もりに。
彼女の手が俺の手を包み込んでいた。

「あっ!すいません。何かに手を伸ばしていらしたのでつい。」

そう言って恥ずかしげに手を離そうとする彼女の手を握り返すことで引き止めた。

「もう少しこのままでいて。・・・いや、朝までこのまま手をつないでて。」

驚く彼女をベッドへと引き込む。
今の俺はカインじゃない。
彼女が雪花ではないのと同じように。
だから、彼女が慌てているのも無理はないけど、今は離せない。
この温もりを手放してはいけない。

でなければ、俺はまた・・・あの花に手を伸ばすだろう。

俺を死へと導く紅い花に。

真紅の血に染まるその花の名は。



その花の名は”死人花”














これ書いたの、大分前だな。
敦賀氏が吹っ切れる前あたり??違ったかなぁ。
あはは。
諸事情で封印してましたが、吹っ切れました。
ので、アップ。
けっこう手直しはしたけどぉ。

せっかく労力使って書いたんだし。
そのために使った時間が無駄になるじゃない。
私の時間と働かせた脳みそが稼働したその労力?が全部無駄になるのはやだ。

文才ないから勢いと頭に浮かんだイメージだけで書いてる。
昔から彼岸花としか読んでないし、私の中には、綺麗な名前より、ダークなイメージしかない。
曼珠沙華より彼岸花でしょ!てか、そんな名前があったのすっかり忘れてたわぁ。
彼岸イコールお墓参りの時期、彼岸花イコールお墓の花ってイメージが強い。
彼岸島って漫画もあるし、やっぱりダークなイメージが強いや。
せっちゃんの背後にあの花出てきた時の正直な感想……彼岸花じゃん。強烈な花もってきたなぁ。似合うけど。…だった。
彼岸花だよ。かの岸の花だよ。
綺麗だけど名前が名前だから、好きな花ではない。
寂しい気持ちになる花だなぁ。
ちなみに好きな名前は何故か〝狐花〟。
普通の狐より、妖怪な狐のイメージ。
分からんのは捨子花…どんなエピがあったんだ?気になって調べたが分からんかった。
そして、キョコちゃんの話し書くならこれだな。捨子花。
蓮に死人花、キョコに捨子花……って、どんなだよ。私の頭ん中。この花で書く気はもうないけど。他に書きたいのあるし。
死人花はもったいないからあげただけ。
しかしだ、日本人のネーミングセンスって凄いわ。

最近ピンクの彼岸花をよーく見るけど、彼岸花はやっぱり赤でしょ!うん。

こんな発想だから、内容はよそ様とは絶対被らんと思う。自信ある。ワシ、変わり者だから。



只今、ドラゴンボールにはまってます。
そっちの二次も書いてるので、鈍速が超鈍速になりました。
セクシーなタレさんとワイルドなバダさんと天然かわいい悟空さんに今頃蹴っつまづいてます。
タレもバダもどっちもアニメオリジナルだ。ハダは後から漫画に出てきたけど。
そして悟天ちゃんの可愛らしさは鼻血もん。←髪型一緒、顔一緒。笑。
今後もマイペースに自分の書きたいものを書きたいように書いていきます。

そんな身勝手な私ですが、そんな私でよろしければ、またお付き合い下さいませ。




それではまた。



月華


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花(4)―鳳仙花―

私に触れないで……。

お願い……。

「最上さん。」

お願い、私に触れないで。

「最上さん。」

……いやっ!
私に近づかないで。

「好きだ。」

そんな言葉で私を惑わせないで。

「ずっと君が好きだった。」

甘い言葉で私を縛らないで。

「ずっと君をこうして抱きしめたかった。」

甘い囁き紡ぎながら私を抱きしめないで。

心が弾けてしまいそう。
押さえ込んでいたあなたへの思いが、脆くなった心の殻を突き破ってしまう。
心の鍵なんかもうとっくに外れている。
かけ直す事も不可能なくらいに壊れてしまっている。

薄い殻に閉じ込めた本心(こころ)。

彼への想い。



「最上さん。好きだ。」



私の心の殻が弾けた。

溢れ出す想い。

膨れ上がる想い。

彼に向かって飛び散った想いのカケラ。



すべてはあなたに向けられたモノ。



私に触れたのはあなた。



飛び散った心のカケラ達が一つ残らず芽吹くまで、あなたは私を愛してくれますか?



一つ芽吹く度に私の心はあなたのモノになる。



「君を愛してる。」



弾け飛んだカケラが、一つ芽吹いて花を咲かせた。



全部、芽吹いて、花が咲いたら、枯れずにいたら……あなたに告げるの。



「好きです。あなたが。」




―了―





鳳仙花……花言葉は。
”私に触れないで”。




ホラ吹きました。
CROSSINGのつもりが、まだ途中までしかできてません。
いや……予想外に長くなってきて、どこを削ろうか模索中です。
もうちょっとお時間ください。
増やすより、削る方が時間がかかるもんですよね~。

というわけで、またしても息抜きSSです。
まさにSSな短いお話です。私にしては珍しい。息抜きですからね。
鳳仙花妄想です。
作中には花の名前は入れずに書いてみました。
ちなみに鳳仙花は夏の花。
でも、私は秋のイメージなんですよね。
ふれると弾け飛ぶ種の方が印象的で。
鳳仙花もギリシャ神話のエピソードから花言葉がついていたような。
失恋したニンフが姿を変えたものじゃなかったかな。

次ぎは何にしよーかなぁ。
画策中です。←今んとこネタギレ。でまそのうち湧いて出る。



あっ!このシリーズは花や花言葉の使い方を微妙に変えています。
わかって頂けるかどうかも微妙な違いもあれば、今回みたいに花のイメージと花言葉だけで書くのもある。
そんなわけでも”次ぎどうしよー”なんですよね。
変なこだわり。

二次です。
原作があっての借り物です。
そんな意識を持ちつつ、少しだけ自分っぽいのを出したいアホな月華です。
でも、原作は壊したくないので、真面目に書く時はいつも、蓮ならこう言う、キョコなら、尚なら……と、頭に思い浮かべながら書いてます。
私の気持ちじゃなくて、彼らの気持ちを書きたいから。

そういうの……伝わってるといいなぁ。

コメディーなのは、勢いとノリなので勘弁してやって下さい。

一応、自分なりに”これはやっちゃいかん”というところにはラインを引いて踏み入らないようにはしてます。
でないと、蓮やキョコ達とは別人になっちゃう気がするので。

所詮は二次ですからね。
原作者からしてみれば、別人以外の何者でもありませんが。

他の事は感情的になりやすい月華ですが、二次書く時だけは自分の感情は抑えています。
もし、自分の感情で書いたら、全部”私”になっちゃうから。蓮やキョコが言わなそうな事を言わせそう。………有り得る。



そんな、ちっちゃいけど、自分なりのこだわりを持って今後も書いていきたいな。



ではまた。



月華



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あれ?どうやんだっけ?
ごめんなさい。バナーの画像ってどうやってあら?

ちょっと確認させてください。

ちょっと携帯で頑張ってみたんだけど、やっぱり……PCじゃないとダメかしら。
すいません。

ゆるして~。

花(3)―金木犀―

メロキュン自由研究の花シリーズです。
秋なので、この花にしてみました。
相変わらず芸のない花言葉妄想。
もしよろしければどぞ。




『花(3)―金木犀―』



こっちを見て。

俺を……。

私を……。

見て。



それは切なる想い。



◇◆◇◆◇



ふわりと甘やかな香りに惹かれて辿り着いた先には、薄いオレンジ色の小花を咲かせた小振りの一本の木。
……こんな小さな花がここまで香るのか。
香りに誘われて、ここまで来てみたけれど、けっこう歩いて来たと思う。
だけど、そんなにきつい香りでもなくて。
不思議な花だと思った。

「あっ……。敦賀さん。」

背後から、かけられた声に振り向けば、愛しい彼女がいた。



◇◆◇◆◇



金木犀の香りがした。
この香りを感じると何故だか寂しい気分にさせられるのはここ数年の事。
私が、あの人に出会ってからだ。
私にとって敦賀さんは金木犀そのもの。
金木犀の花言葉は”気高い人”。
私には手の届かない存在。
それでも惹かれずにはいられない。
その甘い香りで私を虜にする。

………私を見てはくれないクセに。

あなたはズルイ人。

甘い香りに誘われて辿り着いた先には……。

「あっ……。敦賀さん。」

金木犀の香りに包まれた彼がいた。

私を酔わせる甘い香り。
まるで、彼に包まれたかの様に私をも包み込むその芳香。
香りに惹かれたのか、敦賀さん自身に惹かれたのか分からないまま、彼に近づいた。



◇◆◇◆◇



「お疲れ様。」
「お疲れ様です。」
「君も香りに惹かれて来たの?」
「はい。この花が咲くとやっと秋を感じますね。」
「可愛らしい花だね。この花。なんて言うのかな?知ってる?」
「金木犀ですよ。」
「金木犀か。君みたいな花だね。」
「………。」
「?どうかした?……もしかして、まずかった?そういえば花には”花言葉”ってあったんだっけ。何か悪い意味でもあった?だとしたら、ごめん。ただ可愛い花だったから君みたいだと思ったんだよ。」
「いえ、悪い意味は無いですよ。」
「やっぱり花言葉あるんだ。君、花言葉とか好きそうだよね。何て意味があるの?」
「金木犀にはたくさんの花言葉があるんですよ。」
「たくさんあるんだ。」
「はい。”謙遜””真実””陶酔””気高い人””高潔な人””変わらぬ魅力””思い出の輝き”それと”初恋”ですね。」
「”初恋”?」
「はい。」
「じゃ、これは”初恋”の香りなんだね。」
「”あなたの気をひく”というのもありますよ。」



◇◆◇◆◇



やっぱり君の事じゃないか。

君は俺の”思い出の輝き”そのもので、”変わらぬ魅力”で俺を引き付けて、俺の”初恋”の女の子で。
偽りに生きる俺の世界で、君だけが”真実”を司る存在で。

「”あなたの気をひく”ね。俺、駐車場にいたんだよ。どこからか、香りがして、ここまできたんだ。」
「けっこう離れてますよね。」
「うん。この香りに惹かれてここまで来たんだ。」

俺もこの金木犀みたいに君を惹き付けられたらいいのに。
君が俺を求めずにはいられないくらいに存在する事が出来たら、俺は……。



◇◆◇◆◇



あなたは金木犀そのもの。
気付けば、私はこの人を追い掛けている。
あなたの香りは私を優しく包んでくれる。
でも、届かない人。
私にはあなたを惹き付ける程の魅力はない。
だから、この花が羨ましいと思ってしまった。
私は花にさえ、嫉妬している。
こんな小さな花にさえ、私は勝てない。
………勝てなくて当然だわ。
この花はあなたなんだもの。
私を惹き付けて離さない魅惑の香りはあなたそのもの。



◇◆◇◆◇



どうか、こっちを向いて。

俺を。

私を。

見て。

俺を。

私を。

好きになって。



金木犀の香りが漂う中で、ほのかな香りに願いを託す。



甘く香る金木犀。
それは、切なく香る恋の香り。





-了-






金木犀の香る季節になりました。
金木犀、いいですよね。
香りを嗅ぐと、私はつい花を探してしまいます。
そんなにきつい香りじゃないのに、けっこう離れてても香るんですよね。
花かわいいし。

なんかキョコちゃんみたいにかわいい花で、大好きです。

でも花言葉はたくさんあって、蓮っぽい感じもするなぁって思いました。



そんなわけで花シリーズです。



現在、リレー作品執筆中。
下書きして、その後、いい言葉の使い方が浮かばずストップ中。
気分転換の意味も兼ねて、花シリーズをアップしました。

もう少しお時間下さいませ~。

他のお二人のような文章力なくて、申し訳ありません~。
でも頑張ります。



ではまた。



月華





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私のタグの張り付け準備が出来てなくて。
PC立ち上げないとどうもうまくはれなくて。
すいません。
次ぎまでには準備しておきます。

携帯ユーザー月華でした。スマフォじゃないあたりも私らしいや。あはは。

花(2)―バラ―

早朝。
清清しい透き通るような空の下、バラの咲き誇る公園を二人で歩く。

バラ園風景2

広大な敷地に500種を超えるバラを保有する公園。

「敦賀さん。敦賀さん。すごいですよ。私こんな公園初めて来ました!!」
「最上さんが好きそうだなと思ったんだけど、間違いなかったね。」

素敵、素敵……と大はしゃぎで園内を歩く最上さん。

ロケ先で見つけたバラ園。
調度見ごろを迎え、園内中にバラが咲き誇っていた。
ロケ中のアクシデントで思わぬ休日を得た俺達。
開園前の公園に無理を言って入らせて貰ったのだ。
だから、今この公園にいるのは俺達とこの園を管理するスタッフだけ。
彼らもバラの手入れという仕事があるから、遠巻きに俺達を見ているだけ。

「うわっ!大きい!黄色いバラです。あっ、ここにバラの名前がありますよ。」
「インカ。目を引くね。」
「インカ帝国のインカなんでしょうか?」
「どうだろうね。」
「キレイな色ですね。」
「うん。」

インカ
インカ

「あっこれかわいい!!”うらら”ですって。」
「いかにも最上さんが好きそうなバラだね。うすいピンク色だ。」
「子供っぽいとか思ってます?」
「思ってないよ。」
「絶対思ってます。敦賀さんったら、ひどいっ!!」
「あれ?俺の言う事を信じてくれないの?」

うらら
うらら

「うわーぁ!見てください!!素敵なアーチがあります!!」
「右と左のばらそれぞれ違う種類みたいだよ。こっちはエレガンスだって。」
「こっちはフランソワ・ジュランビルですって。人の名前みたいですね。」
「人の名前じゃない?パンフレットでは皇族の名前の付いたバラもあるみたいだよ。」

エレガンスとフランソワ ジュランビルのアーチ
エレガンス・フランソワのアーチ

「あっ、本当です。これなんかジュピレ デュ プリンス ドゥ モナコですって。長い名前ですね。モナコの王子様のお名前なのかしら?」
「そうらしいね。」
「鮮やかな赤に白がはえてすごくキレイです。こんなバラに例えられるプリンスなんてキレイな方だったんでしょうか?」
「どうかな?最上さんはそのプリンスと俺どっちがいい?」
「え?」
「エスコートされるならどっちをとる?」
「ええっ?」
「宿題にしておくから帰るまでに考えておくようにね。」

ジュピレ デュ プリンス ドゥ モナコ
ジュピレ デュ プリンス ドゥ モナコ

「あっこれなんか、すごいですよ。花びらの枚数は少ないのに豪華に見えます。」
「プリンス ウィレム アレキサンダー…これも君の好きな王子様の名前だね。」
「敦賀さん?なんで、そんなに不機嫌そうなんですか?」
「単なる焼きもちだから気にしないで。」
「え?」
「なんでもないよ。……昔から王子様とは相性よくないんだよね。俺。」

プリンス ウィレム アレキサンダー
プリンス ウィレム アレキサンダー

「あっ!こっちは日本の皇族のバラのようですよ。全部プリンセスですね。……プリンスはないのかしら?」
「なさそうだね。」
「……敦賀さんちょっと機嫌、直りました?」
「さっきから普通だけど?」
「嘘です。」

プリンセス
プリンセス2
プリンセス2
皇族のバラ

「まだまだ、ありますね。わっ!!コレかわいい!!」
「ミニバラだね。」
「ミニバラもこれだけ咲いてれば豪華ですよ。大輪にも劣りません!!」
「花見川……花の川だね。」

花見川
花見川

「こっちもミニバラですよ。かわいい小さなピンクのバラです。えっとぉ、名前はどこかなぁ~。……あっ……。」
「最上さんどうしたの?顔が赤いよ?」
「何でもありません。」
「あっ、こっちにも色違いのバラがあるね。こっちは赤だ。名前は……トゥルー ラブね。そっちは?」
「………。」
「最上さん?」
「同じです!!」
「ちょっと最上さん!?」

トゥルー ラブ ピンク
トゥルー ラブ 赤
トゥルー ラブ

「メイディランドっていうミニバラたくさん種類がありますね。」
「レッド、アルバ……いろいろあるね。」
「小さくてかわいいです。」

アルバ メイディーランド
アルバメイディランド

「敦賀さん、これっ!!なんか凄いですよ。散ってしまった花びらもキレイです!!」
「焔の波……ホントだね。バラの花びらが鮮やかで、本当に火の海みたいだ。」
「はいっ!!散り際はこうありたいですよね?」
「最上さん……散ってどうするの?」
「だって、叶いそうにないし、やっぱり怖いし、私どうしたらいいのーーーっ!!」
「最上さんどうしたの!?」
「何でもありません。」
「えっ!?ちょっと最上さんどこ行くの?」
「ついて来ないでくださぁい!!」

焔の波
焔の波

「最上さん大丈夫?一休みしようか。ベンチもあるし。」
「………。」
「こうしてみるといい眺めだね。」
「はい。」
「最上さんここで少し待っていて。」
「え?」
「いい?いい子で待ってるんだよ。でないと怖い狼に食べられちゃうよ?」
「日本に狼はいませんよ。」
「いるよ。ここに。」
「どこに?」
「だからここに。」
「狼って敦賀さんご自身の事ですか?」
「そうだよ。」
「逃げてもいいですか?」
「ダメ。」

バラ園風景

「お待たせ。はい。」
「えっ?」
「スタッフの人が特別にくれたよ。バラのソフトクリームなんだって。」
「わぁ、うれしいです。」
「色もきれいだね。君の好きだって言った”うらら”と同じ色だね。」
「はい。うすいピンク色です。……あまぁい。ちゃんとバラの香りがします。おいしい。」
「そ、良かったね。俺の分も良かったら食べて。俺には甘すぎるかなと思うから。でも…少しだけ貰おうかな?」
「はい。遠慮なくどうぞ。」
「じゃ失礼するね。」
「えっ…えっ…えええっ!?」
……ペロっ。
「ご馳走様。」
「つ……敦賀さんが私のほっぺ舐めた~~っ!!」
「美味しかったよ。」

バラ園風景

「敦賀さん。これ、キレイですね。薄い紫色の。」
「青龍。……キレイだね。」
「こっちは、ブルーベブンですよ。」
「バラには青い色素がないんだよ。だから青いバラは存在しない。それがね、品種改良……遺伝子を組み替えて作られた青いバラがあるんだって。ここにはないみたいだけど…。アプローズっていうバラだったかな。」
「詳しいんですね。」
「気になって調べたから。……それでも出せるのはパープルに近い色。今はまだ、そこまでみたいだね。」
「大変なんですね。」
「それだけに花言葉もそれにちなんだものみたいだよ。」
「それも調べたんですか?」
「うん。”神の祝福””奇跡”だよ。」
「いいですね。」
「今度、花束にして贈るよ。」
「え?いいんですか?」
「もちろん。君に神の祝福があるようにね。」
「楽しみにしてます。」

青龍
青龍
ブルー ヘブン
ブルーベブン

「あっ!!黒真珠ですよ。」
「ああ、DARK MOONで使ったバラ?」
「はい。未緒の大切なバラですよ。このビロードのような感じが好きなんです。」
「高級感があるよね。」
「はい。お嬢様な未緒にぴったりなバラですよ。」
「黒バラ、黒バラ……。」
「何してるんですか?携帯出して。」
「前にドラマの中で未緒にバラを一輪貰っただろう。どんな意味があったのかなって。」
「不吉なイメージですけど……。」
「あっ、あった!!」
「なんですか?」
「”あなたはあくまでも私のもの”」
「ええっ?」
「熱烈だね。俺は大歓迎だけど。」
「えええっ!!」

黒真珠
黒真珠

「わっ、これもいいですね。」
「最上さん……いきなりそっち行く?」
「これぞバラって感じです。」
「………まぁいいよ、今はね。こうしてデートもしてるし。」
「何かいいました?」
「言いましたよ。さっきから言ってるんだけどね。」
「聞こえませーーーん。」
「………まったく。」

名前も知らないバラ
名前の知らない緋色のバラ

「俺はこれが好きだな。」
「熱情……また夜の帝王らしいバラを……。」
「なんか言った?」

熱情
熱情

「あ、私これ好きです!!素敵!!ノスタルジーですって。」
「いいね。鮮やかで。」
「外側が燃えるような鮮やかな赤。内側が真っ白。」
「うん。なんか君みたいだね。どんなに着飾っても変わらない白。君は変わらないね。あの日からずっと……。」
「敦賀さん?」
「何でもないよ。」

ノスタルジー
ノスタルジー

「夕霧……コレもキレイですね。ピンクと白のバラです。」
「秋月、こっちの黄色のバラもきれいだよ。」
「敦賀さん白バラです。銀世界ですって。」
「リオサンバっていうバラもあるよ。華やかだね。」
「華やかさなら楽園も負けてませんよ。」
「……あ、ラブミー部発見。」
「え?」
「ピンクパンサーだって。」
「……つなぎの色だわ。」
「華やかだね。」

夕霧
夕霧
秋月
秋月
銀世界
銀世界
リオ サンバ
リオサンバ
楽園
楽園
ピンクパンサー
ピンクパンサー

「敦賀さん、これ凄いです。」
「淡い緑色だね。」
「緑光……なんか、凄いです。」
「あれ?君も調べるの?花言葉…携帯苦手なら俺が調べようか?」
「自分で調べます。えっとぉ…んっとぉ…ここ、こう……。」
「携帯もやっと活用してもらえる時が来たんだね。」
「馬鹿にしてます?……あっあった!緑色の花言葉!!”天上にしかない貴い愛”……なんだかすごい花言葉ですね。」
「神秘的だね。」
「敦賀さんにぴったりじゃないですか?神の寵児ですもん。」
「俺は神の愛より、身近な愛がほしいな。最上さん俺を愛してくれない?」
「寝言は寝てから言ってください。」
「本気なんだけどなぁ。」

緑光 (2)
緑光

「敦賀さん、あっちに何かありますよ。」
「本当だ。何だろうね。行ってみようか。」

様々なバラが咲き誇る道。
開園の時間が迫って来たので急ぎ足で目的の場所へ急ぐ。
辿り着いた先にあったのは……。

「うわっ!!キレイ!!」
「ウエディングベル?」
「そういえば、記念のバラもありましたもんね。」
「こういうところで式を挙げるのもいいね。」
「教会もいいですけど、これもいいですよね。花嫁さんすごくキレイにみえますよ
。」
「じゃあ、最上さん、こっち来て。」
「え?」
「はい、ここ持って。」
「え?こうですか?」
「”1、2、3”で引っ張るよ。」
「え?」
「1、2、3!!」

カーン…カーン…カーン…カーン…・・・

「………。」
「よく鳴り響くね。」
「ウエディングベルって結婚を告げる鐘なんですよね?」
「そーだね。」
「そーだねって無闇に鳴らしちゃいけないんじゃないですか?」
「無闇じゃないよ。」
「え?」
「近い将来結婚しますっていう約束の鐘だよ。」
「えっ?」
「誰と誰が。」
「俺と最上さんが。」
「いつ?」
「だから”近い将来”。そんなに先じゃないよ。多分。」
「ええっ!!」
「だから諦めて俺に恋しなさい。最上キョーコさん。」

ウエディングベル


「敦賀さん。さっきのお返事してもいいですか?」
「俺としてはすぐにでもほしいよ。いい返事ならね。それ以外の返事ならもう少し考えて。」
「今、受け取って欲しいんです。」
「えっ?これって君が欲しくて作ってもらった花束じゃないの?」

彼女が差し出したのはピンクの蕾ばかりの花束。

「敦賀さんに差し上げたくて作ってもらった花束です。蕾は今の私の気持ちです。」
「じゃあ、バラの蕾の花言葉がさっきの返事?」
「はい。」
「今、調べてもいい?」
「どうぞ。」

携帯で確認するとその意味が分った。
とげのない蕾が持つ花言葉は”まだウブでとても怖い”だった。

「最上さんらしいね。いいよ。待ってあげる。」
「ちゃんと咲かせて下さいね。」
「最上さん?」
「そのバラが咲いた時、そのバラが持つ本当の意味になります。」

ピンク色のバラの花言葉を探す。
ピンクと言っても様々にあるようだ。
その中に一つ、俺が一番欲しいと思っていた言葉を見つけた。

「最上さん、このバラの名前を聞いてもいい?」
「ブライダルピンクです。」

ブライダルピンクの花言葉は……。

『愛しています。』

「全部、咲かせてみせるよ。一輪だって蕾のままで終わらせない。」

ブライダルピンク
ブライダルピンク



活けたバラが花開き…俺は彼女を手に入れた。
それから数年後。
彼女が大輪のピンクのバラをくれた。

「どうしたの?」
「調べてみてください。」
「また花言葉?」
「はい。」

花言葉は……。

「えっ?!」

大輪のピンクのバラの花言葉は……。

「本当に?」
「はい。」
「そうか……。ごめん。順番逆になっちゃったね。先に言うべきだったのに。……俺と結婚してくれる?」
「はい。よろこんで。」
「あっ社さんに言わないとね。」
「社長さんにもですよ。」
「言わなきゃだめ?」
「言わないでどうするんですか?」
「しかたないな~。報告に行こうか。二人で。」
「はい。社長さん、びっくりしますよ。」
「たまにはいいんじゃないかな?」
「そうですね。びっくりさせちゃいましょうか。」

ピンクのバラ

この幸せがこれから先も続きますように。
彼女の好きなピンク色のバラに願いを込めて。



─了─


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お世話になります。
(」゜□゜)」
あっぽちっと頼みます。
スイッチオン

こんなときでもお笑い脳。



どうも。
月華です。
メロキュン自由研究の花シリーズです。
本当は公園のつもりで書いたんですけどね、メインがバラになってしまったので、花シリーズにしました。
あれ~~?
画像の処理につまづき、予定通りアップできませんでした。
なんでアップできないのかと思ったら、……画像が大きすぎたのですね。
あはは。
分らずに一時間格闘。
わかって処理で一時間格闘。(どの画像か混乱したため~。pcに移したら去年のバラ画像と一緒くたになってしまって。あはは。)
処理してアップに一時間以上格闘。
画像は時間かかるみたい。

けっこう苦労しました。

ちなみに、大輪のピンクのバラの花言葉は『赤ちゃんができました』だそうです。
思わず、ふきました~。

セリフしかないお話しです。
たまにはいいんじゃないかな~。
そんなわけで、月華でした。

それではまた。

※DARK MOONに黒真珠は出てきません。私の勝手な妄想です。ご注意下さいね。

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それでは月華の駄文もよろしければお付き合いくださいませ。
どぞ。

注)桜は再録です。(メロキュンの『桜』企画の時のお礼おまけ駄文でした。)
ひまわりは初公開です。


~桜~ 君という桜




蒼い空の下に淡く色付いた満開の桜の花。

「敦賀さん。ずるいです。」

下に視線を向けると拗ねた顔の彼女がいた。

「そんなに近くで桜が見れるなんてずるいです。」

「見たいの?桜。」

彼女を見下ろしながら言う。

「もっと近くで見たい?」
「見たいです。」
「そう。じゃそのまま目を閉じて。」
「うふふ。いいですよ。」

目を閉じた君。

「いいって言うまで開けちゃダメだよ。」

俺は身を屈ませて、桜よりも濃い色の花びらに惹かれて唇を落とす。

チュッ。

「っ!!」

驚いて目を開ける彼女。

「開けちゃダメって言ったのに。」

素早く彼女の膝裏に手を回して、そのまま抱き上げた。

俺と同じ視界が彼女の前に広がる。

「きれい…。」

彼女の瞳に写る桜。

俺を誘うのは、君が持つ桜の花。

「うん。きれいだね。」

だから、このまま君を離したくない。

ずっと、ずっと、一緒にいよう。

桜みたいに散っていかないで。

このままずっと、俺の腕の中で咲き続けていて。



微笑む彼女にまたキスをする。



君は決して散ることの無い美しい桜。









『~桜~ 了』



◇◆◇◆◇



~ひまわり~ あなたを見つめる



「京子ちゃんは自分を花に例えるならどれだと思います?」

ツキンと胸が痛む。

有名な華道家のプロデュースで開催されるフラワーフェスティバル。
そのメインキャラクターを勤める事になった私。
たくさんの花々に囲まれて取材を受けていた。
そんな中での質問。

”自分を花に例えるなら…”

私は……。

「ひまわりでしょうか?」
「ひまわり、元気でかわいい花ですよね。」

インタビュアーはきっとひまわりの花言葉を知らない。

ひまわりの花言葉は”あなたを見つめる”。
ギリシャ神話の太陽の神アポロンに恋をしたニンフ。
毎日空に上る太陽を見つめ続け、叶わぬ恋に『せめて見つめ続けられるように』と花に身を変えた悲しい恋の物語。

私と同じ。

私はひまわりと同じ。

太陽のように輝くあなたを見つめる事しか出来ない。
どんなにあなたに恋い焦がれて、あなたを思っても、この思いは届く事はない。





見上げる視線の先。
頭上の巨大パネルにたくさんの花に囲まれて太陽のように光輝く君を見た。

君が愛おし気に抱えたひまわり。
そのひまわりのように抱きしめて貰えたらいいのに。

君は知ってる?
ひまわりには悲しい神話があるんだよ。
太陽に焦がれた妖精が、見つめ続けて、そのままひまわりの花になったんだ。

君は俺を妖精だって言った。

君とは違う世界で生きる存在だと君は思ってる。
君の側にいるのに君は気づかない。
君に恋い焦がれて、見つめる俺がいる事になんて君は……。

「敦賀さんはどんな花が好きですか?」

雑誌のインタビューでそう聞かれた。

「ひまわり……ですかね。」
「ひまわりですか。最近、京子さんに”自分を花に例えるならどの花ですか?”と聞いたんですが、”ひまわり”と答えられてましたよ。同じ事務所でしたよね。偶然ですね。」
「じゃあ、今度、ひまわりでもプレゼントしてみますよ。彼女にはよく差し入れを貰っってますし。」
「仲がいいんですね。」
「かわいい後輩ですから。」
「ひまわりの花言葉をご存知ですか?」
「花言葉?……知らないですね。どんな花言葉なんですか?」
「”憧れ””熱愛”敬慕”…後は”あなたを見つめる”という意味があるようですね。」

”あなたを見つめる”

多分、神話から来ているのだろう。
ならば……。



「最上さん。お疲れ様。」
「あっ!敦賀さん!!」
「はい、どうぞ。」
「わぁ!かわいい!!ひまわりですね。ありがとうございます。」

フラワーフェスティバルのメインキャラクターとして起用された彼女が来場する日に合わせて、スケジュールを調整して彼女に会いに行った。
かわいらしくアレンジしたひまわりの花束を持って。
せめて俺の思いだけでも、その腕に抱いていて。
そんな思いを込めて彼女に花束を差し出した。
それを嬉しそうに受け取ってくれた彼女。
俺の前に現れた彼女は前に見た天使のような衣装を纏っていた。
ウィッグや衣装にも花を飾り……ギリシャ神話から抜け出してきたかのような彼女。
この後も紹介する花に合わせて衣装を変えるのだという。

「なんかファッションショーみたいだね。」
「はい。ステージも素敵なんです。」
「今日は時間があるんだ。最後まで見させて貰うよ。」

それから、リハーサルをスタッフしかいない観客席で見学した。
ショーの経験もあるからか、意見も求められる事もあった。

花畑をイメージしたステージに花の女神として現れた彼女。
薔薇園を演出したステージで、様々な薔薇を抱えて貴族の令嬢のような彼女。
真っ白なドレスで大輪の百合を愛でる彼女。
ダリアで衣装のスカート部分を埋め尽くした華やかな姿の彼女。

その声も花のように柔らかく見ている者を引き付ける。

最後のステージで俺は息を飲んだ。






華道家の先生が予定の変更を告げた。

「先生、でもそれは……。」
「いいのよ。これも私の作品だから。」

そう言って差し出されたのは敦賀さんがくれたアレンジメントの花束。
私はその花束を手にステージに上がった。

衣装は二度と着る事はないだろうと思っていたウェディングドレス。
この姿で様々にアレンジされたウェディングブーケを紹介する事になっていた。

観客席には驚いた顔の敦賀さんがいて……。

驚いた顔をした後に柔らかく笑ってくれた敦賀さん。

”キレイだよ”

唇がそう言ってる。



「皆さんはひまわりの花言葉を知っていますか?」

花言葉は。

あなたを見つめる。



『~ひまわり~ 了』






ども月華です。
メロキュン研究所の企画『桜』企画の時のお礼としてショートストーリーをこっそりアップしてました。
それを再アップするにあたり、夏の花で書いてみました。

今後は花シリーズでまとめてみようかとも画策中。
一つ一つは単体で、なんのつながりもありません。
花からイメージしたお話しなので時系列も、展開もバラバラです。

それでもよろしければ、またお付き合い下さい。

エレベーターの続きは明日にはアップ予定。

そちらもよろしくお願い致します。


月華




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蓮キョ大好きです。
駄文しか書けませんが、よろしくお願いします。

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